基本情報技術者 2010年 春期 午前(科目A) 問71
問題文
ナレッジマネジメントを説明したものはどれか。
選択肢
ア:企業内に散在している知識を共有化し、全体の問題解決力を高める経営を行う。(正解)
イ:迅速な意思決定のために、組織の階層をできるだけ少なくした平型の組織構造によって経営を行う。
ウ:優れた業績を上げている企業との比較分析から、自社の経営革新を行う。
エ:他社にはまねのできない、企業独自のノウハウや技術などの強みを核とした経営を行う。
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ナレッジマネジメント【午前解説】
正解の理由
正解: ア
ナレッジマネジメント(知識管理)は、企業内に散在する形式知・暗黙知を共有・蓄積・活用して組織全体の問題解決能力やイノベーションを高める一連の活動を指します。選択肢アは「散在している知識を共有化し、全体の問題解決力を高める」と明確に述べており、定義と完全に一致します。
ナレッジマネジメント(知識管理)は、企業内に散在する形式知・暗黙知を共有・蓄積・活用して組織全体の問題解決能力やイノベーションを高める一連の活動を指します。選択肢アは「散在している知識を共有化し、全体の問題解決力を高める」と明確に述べており、定義と完全に一致します。
解法ステップ
- 設問文のキーワードを探す:「ナレッジマネジメント」「知識」「共有化」「問題解決力」など。
- 各選択肢の主語・目的を確認する:知識の扱いか、組織形態か、他社比較か、強みの活用か。
- 定義と照合して一致するものを選ぶ:ナレッジマネジメントは知識共有・活用が中心なので該当する選択肢を選択。
- 疑わしい場合は除外法で残ったものを選ぶ:他は明らかに別概念であるため除外しやすいです。
選択肢別の誤答解説
- ア: 正解。企業内の知識を共有・活用し組織の問題解決力を高めるという定義に合致します。
- イ: 誤り。平型(フラット)組織は意思決定の迅速化を目的とした組織構造の話であり、ナレッジマネジメントそのものではありません。
- ウ: 誤り。ベンチマーキングは他社との比較による改善手法で、外部参照に基づく改革を指します。ナレッジの共有という内部プロセスと異なります。
- エ: 誤り。コア・コンピタンス(企業独自の強み)に関する記述であり、ナレッジの共有・管理を直接説明するものではありません。
よくある誤解
- ナレッジマネジメント=単なるドキュメント管理だと考える誤解:ドキュメント化は手段の一つに過ぎず、暗黙知の共有や組織学習も含まれます。
- 「共有化」と「共有」や「共有フォルダ」だけを結びつける誤解:形式的な共有場所の整備だけでは効果は限定的で、活用促進の仕組みが必要です。
- 他の経営概念と混同する誤解:平型組織(イ)、ベンチマーキング(ウ)、コア・コンピタンス(エ)は目的や手法が異なります。
補足コラム
ナレッジマネジメントには「形式知(ドキュメント化できる知識)」と「暗黙知(経験や勘など言語化しにくい知識)」の両方を扱います。Nonaka のSECIモデル(Socialization, Externalization, Combination, Internalization)は暗黙知と形式知の変換プロセスを説明し、実務では社内Wiki、Lessons Learned、コミュニティ・オブ・プラクティス(CoP)、ナレッジベース検索、メンター制度などが有効です。導入で重要なのは「技術(ツール)」よりも「文化(共有を促す評価・報酬・運用)」です。
FAQ
Q1: ナレッジマネジメントとドキュメント管理は同じですか?
A1: いいえ。ドキュメント管理は一部で、ナレッジマネジメントは知識の発見・共有・活用・維持までの包括的な活動です。
A1: いいえ。ドキュメント管理は一部で、ナレッジマネジメントは知識の発見・共有・活用・維持までの包括的な活動です。
Q2: 暗黙知は本当に共有できますか?
A2: はい。メンタリングやワークショップ、ストーリーテリング、フィードバックなどで暗黙知を部分的に「外化」し共有できます。
A2: はい。メンタリングやワークショップ、ストーリーテリング、フィードバックなどで暗黙知を部分的に「外化」し共有できます。
Q3: 小規模組織でもナレッジマネジメントは必要ですか?
A3: 必要です。規模に応じた簡易な仕組みでも、知識の再利用や人の替わりのコスト削減に有効です。
A3: 必要です。規模に応じた簡易な仕組みでも、知識の再利用や人の替わりのコスト削減に有効です。
Q4: 成果指標はどう設定すべきですか?
A4: 検索件数、再利用数、問題解決時間の短縮、品質指標、属人化の低減など複数のKPIで評価するのが望ましいです。
A4: 検索件数、再利用数、問題解決時間の短縮、品質指標、属人化の低減など複数のKPIで評価するのが望ましいです。
関連キーワード: ナレッジマネジメント、KM、知識共有、暗黙知、形式知、SECIモデル、ナレッジベース、コミュニティ・オブ・プラクティス、ドキュメント管理、組織学習

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