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基本情報技術者 2010年 春期 午前(科目A)72


問題文

アクセシビリティを説明したものはどれか。

選択肢

携帯電話や自動車電話のように、利用者が移動しながら通信端末を利用することができる環境
高齢者や障害者でも容易に情報機器を活用でき、情報サービスを受けることができる環境(正解)
情報通信手段の活用によって、通勤時の時間的・精神的なロスのない勤務形態を実現できる環境
モバイルコンピューティング、ホームネットワークなどによって、コンピュータ利用の利便性を増した環境

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アクセシビリティ概念【午前解説】

正解の理由

正解は です。
「高齢者や障害者でも容易に情報機器を活用でき、情報サービスを受けることができる環境」という記述は、アクセシビリティの定義そのものに合致します。アクセシビリティは利用者の身体的・認知的条件に配慮して「利用できる状態」を確保することであり、選択肢イはこの観点を直接述べています。

解法ステップ

  1. 問題文で問われている概念(アクセシビリティ)を頭の中で一言で定義する(例:「誰でも使えること」)。
  2. 各選択肢をその定義に照らして照合する。キーワード(高齢者、障害者、容易に利用)を探す。
  3. 移動性、利便性、勤務形態などアクセシビリティ以外の別概念を示す語句を除外する。
  4. 最も定義に合致する選択肢を選ぶ(今回は「高齢者や障害者でも容易に〜」が直接該当)。

選択肢別の誤答解説

  • ア: 携帯電話や自動車電話の説明であり「移動中の通信(モビリティ)」を表しているためアクセシビリティの定義とは異なります。
  • イ: は正解。高齢者や障害者でも利用しやすい環境を指す表現で、アクセシビリティの本旨を捉えています。
  • ウ: 通勤時の時間的・精神的ロスがない勤務形態はテレワークやワークライフバランスの話で、アクセシビリティとは無関係です。
  • エ: モバイルコンピューティングやホームネットワークによる利便性向上は技術的利便性の説明で、アクセシビリティ固有の「利用のしやすさ/公平性」を示していません。

よくある誤解

  • 「アクセシビリティ=モバイル対応」と誤解しやすい点:移動中に使えること(モビリティ)は別概念で、アクセシビリティは誰が使えるかに焦点があります。
  • 「速度や利便性=アクセシビリティ」と混同する点:利便性向上は重要ですが、アクセシビリティは障壁を取り除くことで利用機会の公平性を確保する点が本質です。

補足コラム

アクセシビリティは単なる機能追加ではなく設計原則です。具体的には、スクリーンリーダー対応、キーボード操作の確保、色のコントラスト、字幕・代替テキストの提供などが含まれ、評価には自動検査とユーザーテストの両方が必要です。WCAG(Web Content Accessibility Guidelines)は具体的な達成基準を示し、実装・検証の指針として広く使われています。

FAQ

Q1: アクセシビリティとユーザビリティの違いは何ですか?
A1: アクセシビリティは「誰が使えるか(障壁がないか)」に焦点を当て、ユーザビリティは「使いやすさ(効率・学習性・満足度)」に焦点を当てます。重なる部分もありますが目的が異なります。
Q2: WCAG を満たせばアクセシビリティは完全ですか?
A2: WCAGは重要な基準ですが、実際の利用者(障害当事者)によるユーザーテストを併用することで現実的な利用性を確認する必要があります。
Q3: アクセシビリティ対応の優先度はどう決めるべきですか?
A3: 影響度(利用不能になるか)、実装コスト、利用者数を考慮して優先度を設定します。重要な情報にはまず対応を行うのが原則です。

関連キーワード: アクセシビリティ、バリアフリー、WCAG、ユニバーサルデザイン、スクリーンリーダー、代替テキスト、キーボード操作、コントラスト検査
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