基本情報技術者 2010年 春期 午前(科目A) 問73
問題文
①~③の手順に従って処理を行うものはどれか。
① 今後の一定期間に生産が予定されている製品の種類と数量及び部品構成表を基にして、その構成部品についての必要量を計算する。
② 引当可能な在庫量から各構成部品の正味発注量を計算する。
③ 製造/調達リードタイムを考慮して構成部品の発注時期を決定する。
選択肢
ア:CAD
イ:CRP
ウ:JIT
エ:MRP(正解)
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資材所要量計算(MRP)【午前解説】
正解の理由
正解は エ(MRP)です。
MRPは「部品構成表(BOM)に基づいて上位品の生産計画から構成部品の粗要求量を計算し、在庫・割当を考慮して正味発注量を求め、各部品のリードタイムを逆算して発注時期を決定する」一連の手順を行います。問題文の①〜③はまさにこの流れであり、他の選択肢(CAD、CRP、JIT)はこれらの手順を示すものではありません。
MRPは「部品構成表(BOM)に基づいて上位品の生産計画から構成部品の粗要求量を計算し、在庫・割当を考慮して正味発注量を求め、各部品のリードタイムを逆算して発注時期を決定する」一連の手順を行います。問題文の①〜③はまさにこの流れであり、他の選択肢(CAD、CRP、JIT)はこれらの手順を示すものではありません。
解法ステップ
- 問題文中のキーワードを拾う:「部品構成表」「必要量を計算」「正味発注量」「リードタイムを考慮して発注時期決定」。
- 各選択肢の定義を思い出す:CAD(設計支援)、CRP(能力計画)、JIT(適時生産方式)、MRP(資材所要量計画)。
- キーワードと定義を照合し、一連の流れを実行する手法がMRPであることを確認する。
- 選択肢を絞り、正答を選択する。
選択肢別の誤答解説
- ア: CAD
誤り。CADは設計図面やモデリングの作成を支援するツールで、BOMを参照して所要量や発注時期を算出する生産計画機能を本質的には示しません。 - イ: CRP
誤り。CRP(Capacity Requirements Planning)は、MRPで算出した負荷を基に機械や作業者の能力を検証・調整する工程であり、構成部品の必要量の算出や発注時期決定そのものを行う手法ではありません。 - ウ: JIT
誤り。JIT(ジャストインタイム)は在庫削減と必要時に必要量だけを供給する思想・手法であり、BOM展開による正味発注量計算やリードタイム逆算という手順を明示するものではありません。 - エ: エ(MRP)
正解。BOM展開、粗要求→正味要求(netting)、およびリードタイムを考慮した発注時期の決定という一連の処理はMRPの定義そのものです。
よくある誤解
- 「CRPとMRPが同じ」と考える誤解:CRPはMRPで算出した負荷を機械・作業者の能力で検証する工程で、必要量の算出そのものではありません。
- 「JITがBOMベースで発注する」との誤解:JITは引取り・適時制御の考え方で在庫を最小化しますが、BOMから粗要求量を展開して発注時期を計算するのがMRPです。
- 「CADが発注管理に関係する」と思う誤解:CADは設計支援で、生産計画や発注タイミングの算出機能は本来持ちません。
補足コラム
- 正味発注量の基本式は次のように整理できます:
さらにロット化(固定ロット、経済ロット、倍数ロットなど)を適用して発注量を決定します。 - MRPは生産計画(マスター生産計画)を入力とし、BOMの階層を下って部品毎のタイミングと数量を計算するため、上位工程(計画)と下位工程(購買・生産)の橋渡し役を担います。
- 実務ではMRP結果をCRPで能力検証し、ボトルネックや納期調整を行います。
FAQ
Q1. MRPとCRPの違いは何ですか?
A1. MRPは部品の必要量と発注時期を算出する「何をいつどれだけ手配するか」の計画手法、CRPはその結果を基に資源(機械・人)の負荷が処理能力内かを検証する「能力計画」です。
A1. MRPは部品の必要量と発注時期を算出する「何をいつどれだけ手配するか」の計画手法、CRPはその結果を基に資源(機械・人)の負荷が処理能力内かを検証する「能力計画」です。
Q2. JITとMRPはどちらが優れているのですか?
A2. 目的が異なります。MRPは品目構成が複雑な環境で部品の必要量と発注時期を計算する手法、JITは在庫削減とラインの流れ最適化を重視する手法で、混合して運用することもあります。
A2. 目的が異なります。MRPは品目構成が複雑な環境で部品の必要量と発注時期を計算する手法、JITは在庫削減とラインの流れ最適化を重視する手法で、混合して運用することもあります。
Q3. 正味発注量の算出で「予定受入」とは何ですか?
A3. 既に発注済みでまだ到着していない数量(予約納入分)を指し、粗要求量から差し引いて正味必要量を求めます。
A3. 既に発注済みでまだ到着していない数量(予約納入分)を指し、粗要求量から差し引いて正味必要量を求めます。
Q4. 試験でMRPのキーワードとして注目すべき語句は?
A4. 「部品表(BOM)」「正味発注量(net requirements)」「粗要求量」「引当」「リードタイム逆算」「発注時期決定」などです。
A4. 「部品表(BOM)」「正味発注量(net requirements)」「粗要求量」「引当」「リードタイム逆算」「発注時期決定」などです。
関連キーワード: MRP、資材所要量計画、BOM、正味発注量、粗要求量、リードタイム、在庫引当、CRP、JIT、発注時期、ロットサイズ

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