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基本情報技術者 2011年 秋期 午前(科目A)68


問題文

企業経営で用いられるベンチマーキングを説明したものはどれか。

選択肢

企業全体の経営資源の配分を有効かつ総合的に計画して管理し、経営の効率向上を図ることである。
顧客視点から業務のプロセスを再設計し、情報技術を十分に活用して、企業の体質や構造を抜本的に変革することである。
最強の競合相手又は先進企業と比較して、製品、サービス、オペレーションなどを定性的定量的に把握することである。(正解)
利益をもたらすことのできる、他社より優越した自社独自のスキルや技術に経営資源を集中することである。

企業経営で用いられるベンチマーキングを説明したものはどれか。【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論→最良事例との比較で差を把握し学習・改善する手法であり、定量と定性で評価します。→根拠→「競合・先進企業と比較して製品・サービス・運用を把握する」との記述と一致します。→差がつくポイント→単なる模倣でなく、測定と分析で自社に適用する点を重視します。
  • 結論→ベンチマーキングは他社や異業種のベストプラクティスを参照して改善を導く手法です。→根拠→業務プロセスや成果指標を比較し、ギャップを埋める活動を行う点で有効です。→差がつくポイント→比較対象をどう選ぶかと指標設計が成果を左右します。
  • 結論→選択肢のうちウが正解です。→根拠→「最強の競合相手又は先進企業と比較して、定性的定量的に把握する」という定義がベンチマーキングそのものです。→差がつくポイント→BPRやコアコンピタンスなど他手法との目的と範囲の違いを理解すると見抜けます。

正解の理由

ウ()が正解です。ベンチマーキングとは、業界トップや先進企業を基準にして、自社の製品・サービス・業務プロセスを定性的・定量的に比較・分析し、優れた要素を学習して自社の改善に活かす経営手法です。問題文の選択肢ウはまさにこの定義を表しており、比較対象(競合・先進企業)、比較対象の領域(製品、サービス、オペレーション)、評価方法(定性的・定量的)を明示しているため正答となります。

よくある誤解

  • ベンチマーキングは「単に真似すること」だと思う誤解:真似ではなく、測定→分析→適用のプロセスを経て自社事情に合わせることが本質です。
  • ベンチマーキングとBPRを混同する誤解:BPRは業務構造を抜本的に再設計する手法で、ベンチマーキングは外部比較を通じて改善点を導く補助手段です。
  • 比較は同業他社だけという誤解:業界を横断した「機能別ベンチマーキング」も有効で、異業種の先進事例から学ぶこともあります。

解法ステップ

  1. 問題文でキーワードを探す:「比較」「先進企業」「定性的定量的」などがあればベンチマーキングを示唆します。
  2. 各選択肢の要旨を一行で要約する:Aは資源配分管理、イはBPR、ウは比較学習、エはコアコンピタンス(選択と集中)。
  3. 定義との照合で一致するものを選ぶ:ベンチマーキングの定義と完全に一致する選択肢が正解です。
  4. 引っかけを排除する:類似語(改善、再設計、資源集中)に注意して目的と範囲を確認します。

選択肢別の誤答解説

  • ア: 「企業全体の経営資源の配分を有効かつ総合的に計画して管理し、経営の効率向上を図る」→ 経営管理や資源配分の説明であり、ベンチマーキングではありません。
  • イ: 「顧客視点から業務のプロセスを再設計し、情報技術を十分に活用して、企業の体質や構造を抜本的に変革する」→ これはBPR(Business Process Reengineering)の説明で、ベンチマーキングとは目的と手法が異なります。
  • ウ: 「最強の競合相手又は先進企業と比較して、製品、サービス、オペレーションなどを定性的定量的に把握することである。」→ ベンチマーキングの定義そのもので正解です。
  • エ: 「利益をもたらすことのできる、他社より優越した自社独自のスキルや技術に経営資源を集中する」→ コア・コンピタンス(または選択と集中)の説明であり、ベンチマーキングではありません。

補足コラム

ベンチマーキングの主な種類は次の4つです。内部ベンチマーキング(自社内の優良部門比較)、競合ベンチマーキング(同業他社比較)、機能ベンチマーキング(同一機能を持つ企業からの比較)、汎用ベンチマーキング(異業種のベストプラクティス)。実務では「目的の明確化→比較指標の設定→データ収集→ギャップ分析→改善計画の実行」のサイクルを回すことが重要です。指標選定を誤ると有効な改善につながらないため、KPIの設計と測定性を重視してください。

FAQ

Q: ベンチマーキングはどの段階で行うべきですか?
A: 改善ニーズの特定後、具体的な目標設定と指標を定めてから実施し、改善計画に結び付けます。
Q: 競合のみを比較対象にすべきですか?
A: いいえ。業界外の優良事例から学ぶことも多く、有効な改善案が得られる場合があります。
Q: 定量データが無い場合はどうする?
A: 定性的評価(プロセス観察、インタビュー)を行い、可能なら定量化(時間・コスト・顧客満足等)を行って比較可能にします。
Q: ベンチマーキングで注意することは?
A: 法令・倫理を守りつつ、単なるコピーではなく自社への適用性と持続可能性を検討することです。

関連キーワード: ベンチマーキング、ベストプラクティス、BPR、コアコンピタンス、業務改善、KPI、競合分析
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