基本情報技術者 2011年 秋期 午前(科目A) 問69
問題文
マーケティングミックスの説明はどれか。
選択肢
ア:顧客市場をある基準で細分化し、その中から最も競争優位に立てる市場を選定すること
イ:市場の成長率と自社の相対的市場シェアの組合せから、各事業の位置づけを明確にし、それぞれの事業の今後の施策を検討すること
ウ:製品戦略、価格戦略、チャネル戦略、プロモーション戦略などを適切に組み合わせて、自社製品を効果的に販売していくこと(正解)
エ:導入期、成長期、成熟期、衰退期のそれぞれにおいて、市場や競合商品などとの関係を意識した、適切な施策を採っていくこと
##: マーケティングミックスの説明はどれか。【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:正解はウ。マーケティングミックスは製品戦略・価格戦略・チャネル戦略・プロモーション戦略を最適に組み合わせて自社製品を効果的に市場へ届けるための枠組みです。
- 根拠:選択肢の文言が4P(Product, Price, Place, Promotion)そのものであり、販売活動の戦術的組合せを説明しているためです。
- 差がつくポイント:STP(セグメンテーション等)やBCGマトリクス、プロダクトライフサイクルと混同しないこと。用語ごとに関連モデルを即座に結びつける練習で得点差が生まれます。
正解の理由
マーケティングミックスとは「製品(Product)」「価格(Price)」「流通(Place)=チャネル」「プロモーション(Promotion)」の四要素(4P)をどう組み合わせるかを示す概念で、具体的な販売施策や戦術の設計に直結します。選択肢ウはこれらの要素を明確に列挙し「適切に組み合わせて効果的に販売していくこと」と記述しており、4Pの定義と完全に一致するため正解です。
よくある誤解
- マーケティングミックス=市場細分化(STP)と誤解する:STPは市場分析とターゲット設定の枠組みで、ミックスはその後の戦術です。
- BCGやプロダクトライフサイクルと混同する:BCGは事業ポートフォリオ分析、PLCは製品のライフサイクル別戦術。用途が異なります。
- 4Pは製品中心の古い考えという誤解:消費者視点の4Cなど拡張概念はあるが、4Pは今も戦術設計の基礎です。
解法ステップ
- 各選択肢のキーワード(例:製品戦略、価格戦略、チャネル、プロモーション)を拾う。
- そのキーワードがどのマーケティングモデルに対応するかを瞬時に照合する(4P、STP、BCG、PLCなど)。
- 4Pの要素がすべて含まれている選択肢を正解と判断する。
- 残りの選択肢はモデル名で照合し、誤答理由を確認する。
選択肢別の誤答解説
- ア: 顧客市場を細分化して市場を選定する説明は「セグメンテーション/ターゲティング/ポジショニング(STP)」の説明であり、マーケティングミックスそのものではありません。
- イ: 市場の成長率と自社の相対的市場シェアの組合せを論じるのは「BCGマトリクス(事業ポートフォリオ分析)」で、4Pとは別の経営分析ツールです。
- ウ: 製品戦略・価格戦略・チャネル戦略・プロモーション戦略を組み合わせて販売する、という記述は4P=マーケティングミックスの定義に一致します(正解)。
- エ: 導入期・成長期・成熟期・衰退期という区分は「プロダクトライフサイクル(PLC)」の説明で、各段階に応じた戦術の検討を指します。ミックス自体の定義ではありません。
補足コラム
- 起源と拡張:マーケティングミックス(4P)はジェローム・マッカーシーらによって体系化されました。サービス業などでは「7P(People, Process, Physical evidence を追加)」や、顧客視点の「4C(Customer solution, Cost, Convenience, Communication)」といった発展もあります。
- 実務的な使い方例:新製品を投入する際、製品(特徴・ラインナップ)、価格(導入価格/値下げ戦略)、チャネル(直販か代理店か)、プロモーション(広告・SNS・販促)を相互に調整して市場浸透を図ります。各Pは単独でなく相互作用で成果が出ます。
- 学習のコツ:用語とモデル名をセットで覚える(例:4P=ミックス、STP=市場選定、BCG=ポートフォリオ、PLC=製品の成長段階)。
FAQ
Q1. マーケティングミックスとSTPはどちらが先ですか?
A1. 原則としてSTP(市場分析・ターゲット設定・ポジショニング)が先で、決めたターゲットに対してマーケティングミックス(4P)を設計します。
A1. 原則としてSTP(市場分析・ターゲット設定・ポジショニング)が先で、決めたターゲットに対してマーケティングミックス(4P)を設計します。
Q2. 4Pはもう古い概念ですか?
A2. 4Pは今も戦術設計の基本です。顧客中心の視点やサービス特有の要素を加えることで補完され、現代でも有用です。
A2. 4Pは今も戦術設計の基本です。顧客中心の視点やサービス特有の要素を加えることで補完され、現代でも有用です。
Q3. BCGマトリクスとPLCの違いは?
A3. BCGは事業を「市場成長率×相対的市場シェア」でポートフォリオ化する分析、PLCは個別製品の市場導入〜衰退の時間経過に沿った段階を示す理論です。
A3. BCGは事業を「市場成長率×相対的市場シェア」でポートフォリオ化する分析、PLCは個別製品の市場導入〜衰退の時間経過に沿った段階を示す理論です。
関連キーワード: マーケティングミックス、4P、4C、7P、セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニング、BCGマトリクス、プロダクトライフサイクル、製品戦略、価格戦略、チャネル戦略、プロモーション戦略

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