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基本情報技術者 2011年 春期 午前(科目A)40


問題文

NTP (Network Time Protocol)の用途に関する記述として、最も適切なものはどれか。

選択肢

クライアントサーバシステムでの業務プログラムの応答時間を正確に測定する。
タイムサーバを利用して、ネットワーク上の各PCの時刻を合わせる。(正解)
ファイルサーバに格納されている共用ファイルの更新時刻によって、最新かどうかを判断する。
メールサーバで電子メールを受信した時刻を比較して、未読の電子メールを転送する。

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NTPによる時刻同期【午前解説】

正解の理由

選択肢の中で、NTPの定義と用途に一致するのは、「タイムサーバを利用して、ネットワーク上の各PCの時刻を合わせる。」だからです。NTP(Network Time Protocol)はネットワーク経由で正確な時刻を配布し、クライアントのシステムクロックを同期させるために設計されたプロトコルです。実運用では上位の時刻源(GPSなど)を持つサーバをストラタム0/1として階層的に配置し、UDPの123番ポートで時刻情報をやり取りします。

解法ステップ

  1. 問題文のキーワード(NTP、タイムサーバ、時刻、同期)を確認する。
  2. 各選択肢が「時刻を同期する機能」に当てはまるかを検討する。
  3. ネットワークプロトコルとしてのNTPの特性(UDP/123、ストラタム、時刻配布)と照合して当てはまる選択肢を残す。
  4. 残った選択肢の中で用途の直接性(NTPが直接行うか/間接的に関係するか)を基準に正答を決定する。

選択肢別の誤答解説

  • ア: クライアントサーバシステムでの業務プログラムの応答時間を正確に測定する。
    • 誤り。応答時間測定は時刻同期があると正確に比較できるが、NTP自体は測定ツールではなく時刻同期を行うプロトコルです。
  • : タイムサーバを利用して、ネットワーク上の各PCの時刻を合わせる。
    • 正しい。NTPの主目的はネットワーク上の時刻同期で、タイムサーバ(NTPサーバ)から時刻を配布します。
  • ウ: ファイルサーバに格納されている共用ファイルの更新時刻によって、最新かどうかを判断する。
    • 誤り。ファイルの更新判定はアプリケーションのロジックで行われることで、NTPは時計を合わせることでのみ間接的に関係します。
  • エ: メールサーバで電子メールを受信した時刻を比較して、未読の電子メールを転送する。
    • 誤り。メール処理や転送の判断はメールシステムの機能であり、NTPはその基盤となる時刻同期を提供するだけです。

よくある誤解

  • NTPは「時刻を合わせる」プロトコルであり、応答時間の測定自体やネットワーク遅延の計測が目的ではない点を混同しやすいです。
  • ファイル更新判定やメール転送といったアプリケーション制御までNTPが直接行うわけではなく、そこでは同期された時刻が間接的に利用される点を誤解しがちです。

補足コラム

NTPには簡易版のSNTP(Simple NTP)やより高精度を目指すPTP(Precision Time Protocol)があります。一般的なLANやインターネットでの時刻同期にはNTP/SNTPが多用され、金融や電力など高精度が要求される分野ではPTPが利用されることがあります。NTPは通信遅延を補正するアルゴリズムを持ちますが、ネットワーク状態によっては期待精度が出ないこともあるため、必要に応じてGPSなどのハードウェア時刻源を利用します。

FAQ

Q1: NTPとSNTPの違いは何ですか?
A1: SNTPはNTPの簡易実装であり、簡単な同期が目的のクライアント向けです。精度管理や統計的な補正は限定的で、厳密な同期を要する場合はNTPを使います。
Q2: NTPはどのポートを使いますか?
A2: UDPのポート123を使用します。ファイアウォール設定で許可が必要な場合があります。
Q3: NTPだけで完全に正確な時刻が得られますか?
A3: NTPは高精度ですが、ネットワーク遅延やサーバの品質に依存します。より高精度が必要ならGPSなど外部時刻源やPTPを併用します。

関連キーワード: NTP、時刻同期、タイムサーバ、UDP123、ストラタム、SNTP、PTP、時刻精度、ネットワーク管理、タイムスタンプ
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