基本情報技術者 2011年 春期 午前(科目A) 問64
問題文
情報システムの調達の際に作成されるRFIの説明はどれか.
選択肢
ア:システム化の目的や業務内容などを示し、ベンダに情報の提供を依頼すること(正解)
イ:調達対象システムや調達条件などを示し、ベンダに提案書の提出を依頼すること
ウ:発注元から調達先に対して、契約内容で取り決めた内容の変更を依頼すること
エ:発注元と調達先の役割分担などを確認し、契約の締結を依頼すること
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RFI(情報提供依頼)【午前解説】
正解の理由
アは「システム化の目的や業務内容などを示し、ベンダに情報の提供を依頼すること」であり、RFI(Request For Information)の定義に一致します。RFIは調達プロセスの初期段階で市場把握や実現可能性の確認、技術や製品の情報収集を目的として発行され、ベンダからの情報提供(回答)を収集して、その後の要件定義やRFP発行の判断材料にします。従ってアが正解です。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを確認:「情報の提供を依頼」「提案書の提出」「変更の依頼」「契約の締結」等を抽出する。
- 各キーワードをRFI/RFP/変更管理/契約締結と対応づける(情報提供→RFI、提案書→RFP、変更→変更依頼、契約→契約手続)。
- 最もRFIの目的に合致する記述を選ぶ(情報収集を明示している選択肢を選択)。
- 残り選択肢がRFPや変更管理に該当するかを確認して除外する。
選択肢別の誤答解説
- ア: システム化の目的や業務内容などを示し、ベンダに情報の提供を依頼すること
→ 正解。RFIの典型的な説明であり、調達初期の情報収集に該当します。 - イ: 調達対象システムや調達条件などを示し、ベンダに提案書の提出を依頼すること
→ 誤り。これはRFP(Request For Proposal)の説明で、提案書や詳細な提案を求める文書です。 - ウ: 発注元から調達先に対して、契約内容で取り決めた内容の変更を依頼すること
→ 誤り。これは変更要求(Change Request)や契約変更手続きの説明であり、RFIではありません。 - エ: 発注元と調達先の役割分担などを確認し、契約の締結を依頼すること
→ 誤り。契約締結前の合意確認や役割分担は契約プロセスに関する説明で、RFIの目的ではありません。
よくある誤解
- RFIとRFPを混同する:RFPは提案書(Proposal)と見積りを要求する文書であり、RFIはあくまで情報収集が目的です。
- RFIが契約や発注につながると考える:RFIの回答は拘束力を持たず、直接の発注手続きにはなりません。
- RFIで詳細な仕様や変更手続きを決めるべきだと誤解する:仕様確定や変更は要件定義や契約段階で扱います。
補足コラム
RFIの具体的な使い方と項目例:
- 目的:市場調査、現行システムの把握、ベンダの技術力評価など。
- 含める項目例:発行者情報、背景と目的、現行環境の概要、求める情報の具体項目(機能、性能、導入事例、運用体制等)、回答期限と形式、次のステップ(RFP発行予定の有無)
- ベストプラクティス:質問は具体的かつ回答しやすく、回答フォーマットを用意して比較容易にする。NDAが必要なら事前に明示する。RFIで得た情報はRFP作成やベンダ短listingに活用する。
- いつ使うか:市場が不明瞭、複数の実現手段が考えられる、初期調査として情報を幅広く集めたい場合。
FAQ
Q1: RFIとRFQ、RFPの違いは何ですか?
A1: RFIは情報収集、RFPは提案書と詳細要件に基づく提案依頼、RFQは価格見積り(見積要求)を目的とします。目的と求める回答の精度が異なります。
A1: RFIは情報収集、RFPは提案書と詳細要件に基づく提案依頼、RFQは価格見積り(見積要求)を目的とします。目的と求める回答の精度が異なります。
Q2: RFIで価格を聞いてもよいですか?
A2: 原則としてRFIは情報収集が目的ですが、参考的な概算や価格帯の提示(indicative pricing)を求めることは可能です。ただし正式な見積りはRFQで行います。
A2: 原則としてRFIは情報収集が目的ですが、参考的な概算や価格帯の提示(indicative pricing)を求めることは可能です。ただし正式な見積りはRFQで行います。
Q3: RFIの回答には拘束力がありますか?
A3: 通常はありません。RFI回答は情報提供を目的とし、契約上の拘束力は生じないのが一般的です。必要ならNDAを締結して機密性を確保します。
A3: 通常はありません。RFI回答は情報提供を目的とし、契約上の拘束力は生じないのが一般的です。必要ならNDAを締結して機密性を確保します。
Q4: RFIの後に必ずRFPを出す必要がありますか?
A4: 必須ではありません。RFI結果を踏まえて内部検討のみで進める場合や、RFPを出す判断をしないケースもあります。
A4: 必須ではありません。RFI結果を踏まえて内部検討のみで進める場合や、RFPを出す判断をしないケースもあります。
関連キーワード: RFI、RFP、RFQ、調達プロセス、入札、要件定義、ベンダ選定、変更管理

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