基本情報技術者 2011年 春期 午前(科目A) 問72
問題文
EDIを説明したものはどれか。
選択肢
ア:OSI基本参照モデルに基づく電子メールサービスの国際規格であり、メッセージの生成・転送・処理に関する総合的なサービスである。
イ:ネットワーク内で伝送されるデータを蓄積したり、データのフォーマットを変換したりするサービスなど、付加価値を加えた通信サービスである。
ウ:ネットワークを介して、商取引のためのデータをコンピュータ(端末を含む)間で標準的な規約に基づいて交換することである。(正解)
エ:発注情報をデータエントリ端末から入力することによって、本部又は仕入先に送信し、発注を行うシステムである。
🔒 解説は解答すると表示されます
EDIによる商取引データ交換【午前解説】
正解の理由
正解は ウ。選択肢ウは「ネットワークを介して、商取引のためのデータをコンピュータ(端末を含む)間で標準的な規約に基づいて交換すること」と述べており、EDIの定義と一致します。EDIは人手による転記を減らし、取引メッセージ(受注、請求、出荷通知など)を標準フォーマットで自動交換することを目的としており、選択肢ウがこれを端的に示しています。
解法ステップ
- 問題文のキーワード「商取引」「標準的な規約」「コンピュータ(端末を含む)間」を確認する。
- 各選択肢が「標準化されたデータ交換(EDI)」に合致するか、もしくは別概念(電子メール、付加価値通信、単純発注システム)かを判別する。
- 「標準規約に基づく商取引データの交換」を明確に述べている選択肢を選ぶ(=ウ)。
選択肢別の誤答解説
- ア:OSI基本参照モデルに基づく電子メールサービスの国際規格を説明しています。これはX.400などの電子メール(メッセージング)標準に近く、EDIの定義ではありません。
- イ:データの蓄積やフォーマット変換を行う付加価値通信の説明で、VAN(バリュー・アド・ネットワーク)や付加価値サービスを指します。これはEDIを運ぶ手段やサービスであり、EDIそのものの定義ではありません。
- エ:発注情報を端末から送信するシステムの説明で、EDIの一例や利用ケースになり得ますが、EDIの定義(標準規約に基づく企業間データ交換)としては範囲が狭く、一般定義とは異なります。
よくある誤解
- EDI = 電子メール:見た目はデータの送受信だが、EDIは標準化された業務メッセージ交換であり、電子メール(SMTP/X.400等)とは役割と仕様が異なります。
- EDI = 伝送サービス(VANなど)そのもの:VANはEDIを運ぶ手段の一つであり、サービスとプロトコルがEDIの定義と混同されやすい点に注意が必要です。
- EDIは単なる入力システム:端末から発注を送るだけのシステムはEDIの一部利用であり、EDIは取引全体の標準化・自動化を含みます。
補足コラム
EDIの歴史は1970年代〜で、貿易や物流分野で広く普及しました。主な標準にEDIFACT(国際連合勧告)やANSI X12(北米)があり、近年はXML/JSONベースのフォーマットやebXML、Web APIによるデータ連携も増えています。伝送方式は従来のVANのほか、インターネット越しのAS2、SFTP、HTTPSなどが一般的です。導入効果はヒューマンエラー削減、処理高速化、コスト削減、リアルタイム性向上などです。
FAQ
Q1: 電子メールで請求データを送ればそれはEDIですか?
A1: いいえ。電子メールは送受信手段の一つであり、EDIは標準化されたフォーマットと業務プロセスに基づく自動交換を指します。単に添付で送るだけではEDIとは言えません。
A1: いいえ。電子メールは送受信手段の一つであり、EDIは標準化されたフォーマットと業務プロセスに基づく自動交換を指します。単に添付で送るだけではEDIとは言えません。
Q2: VANとEDIの違いは何ですか?
A2: VANはEDIメッセージを運ぶ付加価値通信サービスで、EDIはその運用対象(標準化された業務データ交換)の概念です。VANはインフラ/サービス側。
A2: VANはEDIメッセージを運ぶ付加価値通信サービスで、EDIはその運用対象(標準化された業務データ交換)の概念です。VANはインフラ/サービス側。
Q3: 現代のEDIはXMLやAPIで置き換えられるのですか?
A3: 置き換え・共存どちらも進んでいます。XML/JSONやAPIは柔軟性がありますが、既存のEDI標準や相手先の互換性を考慮しながら移行・併用されます。
A3: 置き換え・共存どちらも進んでいます。XML/JSONやAPIは柔軟性がありますが、既存のEDI標準や相手先の互換性を考慮しながら移行・併用されます。
Q4: 主要なEDI標準を教えてください。
A4: EDIFACT、ANSI X12、ebXML、XMLベースのカスタム仕様などが代表例です。
A4: EDIFACT、ANSI X12、ebXML、XMLベースのカスタム仕様などが代表例です。
関連キーワード: EDI、EDIFACT、ANSI X12、VAN、AS2、ebXML、B2Bデータ連携、データ標準化、電子商取引、業務自動化

\ せっかくなら /
基本情報技術者を
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!

