基本情報技術者 2011年 春期 午前(科目A) 問74
問題文
ABC分析を適用する事例はどれか。
選択肢
ア:顧客が買物をしたときの購入商品の組合せを把握したい。
イ:商品ごとの販売金額や粗利益額から、売れ筋商品を把握したい。(正解)
ウ:商品の品切れを起こさないように、きめ細かな販売見込数量を把握したい。
エ:地域ごとのオピニオンリーダにアンケート調査を行い、市場ニーズを把握したい。
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ABC分析【午前解説】
正解の理由
ABC分析は品目ごとの重要度を「販売金額」や「粗利益額」といった金銭的寄与度で評価し、累積寄与率によりA・B・Cに分類します。売上や利益への影響が大きい少数の品目(A群)に重点的な在庫管理や販売施策を行うことで効率化を図るため、選択肢イの「商品ごとの販売金額や粗利益額から売れ筋を把握したい」という目的に最も適します。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを探す:「販売金額」「粗利益」「売れ筋」など金銭的寄与を示す語に注目する。
- 各選択肢の手法を対応づける:購入組合せ→アソシエーション、販売金額→ABC、販売見込み→需要予測、アンケート→定性調査。
- 最も適合するものを選ぶ:金銭的寄与での優先順位付けが目的ならABC(イ)を選択。
選択肢別の誤答解説
- ア: 顧客が買物をしたときの購入商品の組合せを把握したい。
→ 誤り。これはアソシエーション分析(連関ルール、バスケット分析)であり、ABCの目的とは異なります。 - イ: 商品ごとの販売金額や粗利益額から、売れ筋商品を把握したい。
→ 正解。ABC分析は金銭的寄与で品目をランク付けし、売れ筋や重点管理対象を特定します。 - ウ: 商品の品切れを起こさないように、きめ細かな販売見込数量を把握したい。
→ 誤り。需要予測(時系列分析や移動平均、指数平滑など)や安全在庫計算の領域です。 - エ: 地域ごとのオピニオンリーダにアンケート調査を行い、市場ニーズを把握したい。
→ 誤り。これは定性調査/市場調査の手法で、ABC分析とは目的も方法も異なります。
よくある誤解
- ABC分析は「購買組合せ」を発見する手法と同じだと思い込む:それはアソシエーション(バスケット)分析の領域です。
- ABC分析で精密な需要予測ができると考える:需要量の時系列予測は別手法で、ABCは優先度付けが主目的です。
- ABCは必ずしも「売上金額」だけでなく数量や粗利益でも使える点を見落とす:指標は目的に応じて選択します。
補足コラム
ABC分析の基本手順(簡単な数値例を含む)は以下の通りです。
- 各品目の評価指標(例:販売金額)を算出する。
- 指標の大きい順に並べ替える。
- 累積金額と累積割合を求め、累積割合に基づきA/B/Cに分類する。
例:品目の販売金額が A:500、B:300、C:150、D:50(合計1000) の場合、累積は A:50%、A+B:80%、A+B+C:95% となり、A群は上位寄与(ここではAのみ)、B群は次位(B)、C群は残り(C,D)といった分類が可能です。しきい値(例:A=上位70〜80%、B=次の15〜25%、C=残り)は業種や目的で調整します。
また、ABCは在庫管理方針(A品は厳密な在庫管理と調達頻度、C品は簡便管理)や棚割り、発注優先度の決定に直結します。数量ベースで分析することもあり、その場合は「売上金額ではなく出荷数量でのABC」として運用します。
FAQ
Q: ABC分析は売上金額以外の指標でも使えますか?
A: はい。粗利益額、出荷数量、回転率など目的に応じて指標を選び運用します。
A: はい。粗利益額、出荷数量、回転率など目的に応じて指標を選び運用します。
Q: ABCのしきい値は固定ですか?
A: 固定ではありません。業態や在庫方針に合わせてA/B/Cの割合を調整します(例:A=70〜80%など)。
A: 固定ではありません。業態や在庫方針に合わせてA/B/Cの割合を調整します(例:A=70〜80%など)。
Q: ABCとXYZ分析の違いは何ですか?
A: ABCは「重要度(寄与度)」の分類、XYZは「需要の変動性(予測可能性)」の分類で、両者を組み合わせて管理方針を決めることが有効です。
A: ABCは「重要度(寄与度)」の分類、XYZは「需要の変動性(予測可能性)」の分類で、両者を組み合わせて管理方針を決めることが有効です。
Q: 試験での出題時の早い見分け方は?
A: 「金額」「粗利益」「寄与」といった語があればABCの可能性が高いと判断してください。
A: 「金額」「粗利益」「寄与」といった語があればABCの可能性が高いと判断してください。
関連キーワード: ABC分析、パレート分析、在庫管理、バスケット分析、需要予測、アソシエーション分析、販売分析、粗利益分析

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