基本情報技術者 2011年 春期 午前(科目A) 問77
問題文
売上総利益の計算式はどれか。
選択肢
ア:売上高 - 売上原価(正解)
イ:売上高 - 売上原価 - 販売費及び一般管理費
ウ:売上高 - 売上原価 - 販売費及び一般管理費 + 営業外損益
エ:売上高 - 売上原価 - 販売費及び一般管理費 + 営業外損益 + 特別損益
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売上総利益の計算式【午前解説】
正解の理由
売上総利益(粗利)は、販売活動で得た売上高からその売上を直接生じさせた原価(仕入れコストや製造原価)を差し引いた金額です。つまり計算式は
となり、これに一致する選択肢が ア(売上高 - 売上原価)であるため正解です。
解法ステップ
- 問題で問われている利益区分(ここでは「売上総利益」)の定義を思い出す。
- 定義に含まれる費目(売上原価のみを差引く)と含まれない費目(販売費・一般管理費、営業外、特別)を確認する。
- 各選択肢と照合し、定義と一致する式を選ぶ。
- 残った選択肢は「営業利益」「経常利益」「税引前当期純利益」等と対応づけて排除する。
選択肢別の誤答解説
- ア: ア(売上高 - 売上原価): 正解。売上総利益(粗利)の定義に完全に一致します。
- イ: 売上高 - 売上原価 - 販売費及び一般管理費: 誤り。これは販売費・一般管理費を差し引いているため「営業利益(営業損益)」に該当します。
- ウ: 売上高 - 売上原価 - 販売費及び一般管理費 + 営業外損益: 誤り。営業外損益を加味すると「経常利益(通常の営業外収益・費用を含む利益)」に近づきますが、厳密に言えば経常利益は営業利益に営業外損益を加減したものです。
- エ: 売上高 - 売上原価 - 販売費及び一般管理費 + 営業外損益 + 特別損益: 誤り。特別損益を含めると一時的な損益も反映した「税引前当期純利益」や「当期純利益」へ近づきますが、売上総利益ではありません。
よくある誤解
- 「粗利=営業利益」と混同する誤解:粗利は販売の直接的な儲けで、営業利益はそこから販売費・一般管理費(人件費・広告費など)を差し引いた後の利益です。
- 営業外損益や特別損益を含めて考える誤り:それらは営業活動外や例外的な損益であり、売上総利益の計算には含まれません。
- 売上原価の意味をあいまいにするミス:売上原価は当該売上に直接対応する原価(期首・仕入・期末在庫の調整等)です。これを販売費と混同すると誤答しやすいです。
補足コラム
会計上の主要な利益段階(簡易版)と計算式の流れは以下の通りです。
- 売上総利益(粗利):
- 営業利益:
- 経常利益(税引前経常):
- 税引前当期純利益:
- 当期純利益: 上記から法人税等を差し引いた最終的な利益
例:売上高 1,000、売上原価 600、販売費及び一般管理費 200 の場合
- 売上総利益 = 1,000 - 600 = 400
- 営業利益 = 400 - 200 = 200
「売上総利益」は日常的に「粗利(あらり)」や「グロスマージン」と呼ばれ、商品の販売力や仕入れ管理の効率を示す基本指標です。
FAQ
Q1: 売上総利益と粗利は同じですか?
A1: はい。売上総利益は一般に「粗利(あらり)」と同義で使われます。
A1: はい。売上総利益は一般に「粗利(あらり)」と同義で使われます。
Q2: 売上原価に含まれるものは何ですか?
A2: 製造業なら直接材料費・直接労務費・製造間接費の配賦分、卸売業や小売業なら仕入額(期首・期末在庫調整を行った後)などが該当します。
A2: 製造業なら直接材料費・直接労務費・製造間接費の配賦分、卸売業や小売業なら仕入額(期首・期末在庫調整を行った後)などが該当します。
Q3: 営業外損益や特別損益はいつ考慮しますか?
A3: 営業外損益は経常利益の計算に、特別損益は一時的・例外的な損益処理として税引前当期純利益の計算に使用します。売上総利益には含みません。
A3: 営業外損益は経常利益の計算に、特別損益は一時的・例外的な損益処理として税引前当期純利益の計算に使用します。売上総利益には含みません。
Q4: 試験で迷ったらどう切り分ければよいですか?
A4: 「売上総利益=売上高−売上原価」をまず即答できるようにし、選択肢に販売費や営業外などの語が出たら除外する習慣をつけて下さい。
A4: 「売上総利益=売上高−売上原価」をまず即答できるようにし、選択肢に販売費や営業外などの語が出たら除外する習慣をつけて下さい。
関連キーワード: 簿記、財務諸表、PL、売上総利益、粗利、営業利益、経常利益

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