基本情報技術者 2012年 秋期 午前(科目A) 問32
問題文
通信速度64,000ビット/秒の専用線で接続された端末間で、平均1,000バイトのファイルを、2秒ごとに転送するときの回線利用率は何%か。ここで、ファイル転送に伴い、転送量の20%の制御情報が付加されるものとする。
選択肢
ア:0.9
イ:6.3
ウ:7.5(正解)
エ:30.0
通信速度64,000ビット/秒で平均1,000バイトのファイルを2秒ごとに転送したときの回線利用率【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:1ファイルあたりの総転送量は1,000バイトに制御情報20%を加えて9,600ビット、2秒ごと送信で回線利用率は7.5%です。
- 根拠:1,000バイト=8,000ビットに20%のオーバーヘッドでビット、秒当たりbpsを使用。64,000bpsに対する割合は。
- 差がつくポイント:バイト→ビットの換算(×8)とオーバーヘッドの適用順を間違えないこと、最終単位をbpsで統一して比率を出すこと。
正解の理由
正解: ウ(7.5%)
ファイルサイズをビットに直し、制御情報分を加えた総ビット数を送信間隔で割って秒あたり使用ビット数を求め、回線ビットレートで除して百分率にしたため正しい。計算は次の通りです。
ファイルサイズをビットに直し、制御情報分を加えた総ビット数を送信間隔で割って秒あたり使用ビット数を求め、回線ビットレートで除して百分率にしたため正しい。計算は次の通りです。
よくある誤解
- 単位変換ミス:バイトをビットに変換する際に×8を忘れると利用率が1/8になり誤答に直結します。
- オーバーヘッド適用の順序を誤る:バイト数に対して先に%を掛けるべきで、ビット換算後に掛けても結果は同じだが途中で混乱しやすいです。
- 秒当たりの使用量を求めない:ファイル1件あたりのビット数だけで判断して、送信間隔(2秒)で割らずに計算を終えてしまうミス。
解法ステップ
- ファイルサイズをバイト→ビットに変換する:.
- 制御情報20%を加える:(これが1ファイル当たりの総転送量)。
- 送信間隔で割って秒当たりビット数を求める:.
- 回線容量で割り百分率化する:。
選択肢別の誤答解説
- ア: 0.9% — バイト→ビット変換(×8)を行わなかった、またはオーバーヘッドを見落としたことで値が小さくなった可能性があります。
- イ: 6.3% — おそらくオーバーヘッドを加えずに計算した、あるいは送信間隔を異なる値で計算してしまった誤りです。
- ウ: 7.5% — 正解。上記の手順で正しく単位換算とオーバーヘッド・時間あたりの計算を行った結果です。
- エ: 30.0% — オーバーヘッドを大きく見積もるか、送信間隔を短く(例:2秒を0.5秒と誤認)してしまった誤りが考えられます。
補足コラム
- 実務上は「回線利用率」と「ユーザが体感するスループット」は別概念です。回線利用率は物理的な伝送率の占有割合で、遅延や再送があると体感速度はさらに低下します。
- 問題では制御情報が「転送量の20%」と明示されていますが、実際のプロトコルではTCP/IPオーバーヘッド、パケット間ギャップ、フレーミングなども加わるため実効効率はさらに下がる場合があります。
- 汎用式:回線利用率(%)は で求められます。
FAQ
Q1. バイト→ビットはなぜ×8ですか?
A1. 1バイトは8ビットなので、バイト数をビットで扱う場合は必ず8倍します。
A1. 1バイトは8ビットなので、バイト数をビットで扱う場合は必ず8倍します。
Q2. 「転送量の20%」はどのタイミングで掛けるべきですか?
A2. バイトでもビットでも順序は数学的には同等ですが、途中の単位を混同しないためにまずバイトをビットに直してからオーバーヘッドを掛けるのが安全です。
A2. バイトでもビットでも順序は数学的には同等ですが、途中の単位を混同しないためにまずバイトをビットに直してからオーバーヘッドを掛けるのが安全です。
Q3. 送信間隔が2秒で「毎秒」の利用率を出す理由は?
A3. 回線利用率は秒当たりの使用ビット数と回線容量の比率で定義されるため、送信間隔で割って秒当たりの負荷に直す必要があります。
A3. 回線利用率は秒当たりの使用ビット数と回線容量の比率で定義されるため、送信間隔で割って秒当たりの負荷に直す必要があります。
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