基本情報技術者 2012年 秋期 午前(科目A) 問62
問題文
BPMの説明はどれか。
選択肢
ア:企業活動の主となる生産、物流、販売、財務、人事などの業務の情報を一元管理することによって、経営資源の全体最適を実現する。
イ:業務プロセスに分析、設計、実行、改善のマネジメントサイクルを取り入れ、業務プロセスの改善見直しや最適なプロセスへの統合を継続的に実施する。(正解)
ウ:顧客データベースを基に、商品の販売から保守サービス、問合せやクレームへの対応など顧客に関する業務プロセスを一貫して管理する。
エ:部品の供給から製品の販売までの一連の業務プロセスの情報をリアルタイムで交換することによって、在庫の削減とリードタイムの短縮を実現する。
BPMの説明はどれか。【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:BPMは業務プロセスに「分析→設計→実行→改善」のマネジメントサイクルを組み込み継続的最適化を行う手法で、選択肢イが当てはまります。
- 根拠:BPMの定義はプロセス志向の管理(Business Process Management)であり、プロセスの可視化・評価・改善を反復することが本質です。
- 差がつくポイント:ERP/CRM/SCM等の「特定領域の統合」や「リアルタイム連携」との混同を避け、"継続的な改善サイクル"が明示された記述を選ぶこと。
正解の理由
正解: イ
選択肢イは「業務プロセスに分析、設計、実行、改善のマネジメントサイクルを取り入れ、継続的に改善する」と明示しており、BPM(Business Process Management)の本質を正確に表現しています。BPMは単発の改善ではなく、プロセスの定義→実行→モニタリング→改善というサイクルを組織的に回してプロセス性能を継続的に向上させる枠組みであり、イの文言と整合します。
選択肢イは「業務プロセスに分析、設計、実行、改善のマネジメントサイクルを取り入れ、継続的に改善する」と明示しており、BPM(Business Process Management)の本質を正確に表現しています。BPMは単発の改善ではなく、プロセスの定義→実行→モニタリング→改善というサイクルを組織的に回してプロセス性能を継続的に向上させる枠組みであり、イの文言と整合します。
よくある誤解
- BPM=特定のシステム(例:ERP)ではない:BPMは経営・業務の管理手法で、BPMSなどのツールは支援するための手段に過ぎません。
- BPM=単なる自動化(RPA)ではない:自動化は改善手段の一つであり、BPMはプロセス全体の設計と管理が主眼です。
- BPMは単一業務領域の管理ではない:顧客対応やサプライチェーン管理に特化した概念と混同しやすいが、BPMは横断的なプロセス最適化を目指します。
解法ステップ
- 問題文でのキーワードを探す:「分析」「設計」「実行」「改善」「サイクル」などプロセスの繰り返しを示す語句を確認。
- 選択肢の主語が「手法/管理」か「システム/領域」かを判別する。BPMは「管理手法」なので該当する記述を優先。
- 各選択肢を短縮して要点化(例:ERP的統合か、CRM的顧客管理か、SCM的連携か)。BPMは「継続的改善のサイクル」が決め手。
- 決め手が不明なら、キーワード「継続」「サイクル」「改善」「プロセス管理」が含まれるものを選ぶ。
- 最終確認で、選んだ記述が「特定業務領域の説明」になっていないかチェックする。
選択肢別の誤答解説
- ア:企業活動の情報を一元管理して経営資源の全体最適を図る、という記述はERP(基幹業務システム)の説明に近く、BPMの定義とは異なります。ERPはデータ統合・業務統合のシステム的役割を強調します。
- イ:正解。業務プロセスの「分析→設計→実行→改善」というマネジメントサイクルを継続的に回すという点がBPMの本質に一致します。
- ウ:顧客データベースを基に販売から保守まで一貫管理する記述はCRM(顧客関係管理)やカスタマーライフサイクル管理の説明で、BPMの一般定義とは焦点が異なります。
- エ:部品供給から販売までの情報をリアルタイムで交換して在庫削減・リードタイム短縮を実現する、というのはSCM(サプライチェーンマネジメント)やEDI/連携の説明に近く、BPMの継続的プロセスマネジメントの説明ではありません。
補足コラム
- BPMを実践する際にはBPMN(業務プロセス記法)でモデル化し、BPMS(Business Process Management System)で実行・モニタリング・オーケストレーションするのが一般的です。
- プロセスマイニングは実際のログからプロセスを可視化してBPMの分析段階を強化します。KPI(処理時間・エラー率・コスト)を定め、PDCA的に改善を回すことが成功の鍵です。
- RPAや自動化ツールはBPMで設計した最適プロセスを実行するための手段の一つであり、目的ではない点を押さえてください。
FAQ
Q. BPMとBPR(業務再設計)はどう違いますか?
A. BPRは抜本的な再設計(革命的改善)を指すことが多く、BPMは継続的改善(進化的改善)を組織的に管理する枠組みです。
A. BPRは抜本的な再設計(革命的改善)を指すことが多く、BPMは継続的改善(進化的改善)を組織的に管理する枠組みです。
Q. BPMは必ずツールが必要ですか?
A. 必須ではありませんが、プロセスの可視化・実行管理・監視を効率化するBPMSや可視化ツールの利用が一般的です。
A. 必須ではありませんが、プロセスの可視化・実行管理・監視を効率化するBPMSや可視化ツールの利用が一般的です。
Q. 試験問題での判別ポイントは?
A. 「継続」「サイクル」「分析→設計→実行→改善」といった語句があればBPMを疑い、特定領域の記述ならERP/CRM/SCM等と判断します。
A. 「継続」「サイクル」「分析→設計→実行→改善」といった語句があればBPMを疑い、特定領域の記述ならERP/CRM/SCM等と判断します。
関連キーワード: BPM、BPMN、BPMS、業務プロセス改善、プロセスマネジメント、プロセスモデリング、継続的改善、プロセスマイニング、RPA、KPI

\ せっかくなら /
基本情報技術者を
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!

