基本情報技術者 2012年 秋期 午前(科目A) 問63
問題文
SaaSを説明したものはどれか。
選択肢
ア:インターネット経由でアプリケーションソフトウェアの機能を、利用者が必要なときだけ利用するサービスのこと(正解)
イ:企業の経営資源を有効に活用するために、基幹業務を統合的に管理するためのソフトウェアパッケージのこと
ウ:既存の組織やビジネスプロセスを抜本的に見直し、職務、業務フロー、管理機構、情報システムを再設計すること
エ:発注者とサービス提供者との間で、サービスの品質の内容について合意した文書のこと
SaaSを説明したものはどれか。【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論→SaaSはインターネット経由でアプリケーションソフトの機能を、利用者が必要なときだけ利用できるサービス形態を指します。クラウド上で運用され、インストール不要でサブスクリプション課金が一般的です。
- 根拠→SaaSは「完成したアプリケーションをネット経由で提供」し、サービス提供者が運用・保守を行う点が定義上の特徴です。利用者側の環境構築負担が少ない点が重要な根拠です。
- 差がつくポイント→PaaS/IaaSやERP、BPR、SLAといった用語と混同しないこと。SaaSは「完成アプリ提供」であり、PaaSは開発基盤、IaaSは仮想リソースを提供する点で区別します。
正解の理由
選択肢アは「インターネット経由でアプリケーションソフトウェアの機能を、利用者が必要なときだけ利用するサービス」と明確に述べており、これはSaaS(Software as a Service)の標準的な定義と一致します。SaaSは利用者がソフトをインストールせずにブラウザ等で機能を利用し、提供者が運用・保守を行うため、選択肢アが正解です。
よくある誤解
- SaaS=単に「クラウド上にあるソフト」と考える誤解:クラウド上でも提供形態(SaaS/PaaS/IaaS)を区別できることが大切です。
- SaaSは必ずマルチテナントしかないと誤認すること:実際にはシングルテナント構成のSaaSも存在します。
- SaaSとERPを混同する誤解:ERPは業務統合パッケージを指し、SaaSは提供形態なので役割が異なります。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを確認:「インターネット経由」「アプリケーション」「利用者が必要なときだけ」を探します。
- 各選択肢が何を指すかを識別:ERP(基幹業務統合)、BPR(業務改革)、SLA(サービス合意書)などを思い浮かべます。
- 定義と一致する選択肢を選ぶ:完成アプリケーションをネット経由で提供する説明があればそれがSaaSです。
選択肢別の誤答解説
- ア: インターネット経由でアプリケーションソフトウェアの機能を、利用者が必要なときだけ利用するサービスのこと — 正解。SaaSの定義そのものです。
- イ: 企業の経営資源を有効に活用するために、基幹業務を統合的に管理するためのソフトウェアパッケージのこと — ERP(Enterprise Resource Planning)の説明です。SaaSの提供形態ではなく、用途カテゴリの説明なので誤りです。
- ウ: 既存の組織やビジネスプロセスを抜本的に見直し、職務、業務フロー、管理機構、情報システムを再設計すること — BPR(Business Process Reengineering)に該当します。プロセス改革の概念でありSaaSの説明ではありません。
- エ: 発注者とサービス提供者との間で、サービスの品質の内容について合意した文書のこと — SLA(Service Level Agreement)の定義です。契約文書を指すためSaaSそのものの説明ではありません。
補足コラム
SaaSはクラウドサービスの一形態で、他にPaaS(Platform as a Service)やIaaS(Infrastructure as a Service)があります。簡潔に言うと、SaaSは「完成アプリを提供」、PaaSは「開発・実行環境を提供」、IaaSは「仮想サーバやネットワークなどの基盤を提供」します。代表的なSaaSの例としてはGoogle Workspace、Microsoft 365、Salesforceなどがあります。利点は初期コスト削減、迅速な導入、運用負担の軽減であり、注意点はカスタマイズ性やデータ管理、法令順守(データ所在地)などです。
FAQ
Q: SaaSは必ずブラウザで使うものですか?
A: ほとんどがブラウザや軽量クライアントで利用されますが、専用クライアントを伴うSaaSも存在します。重要なのは「提供形態がサービス」であることです。
A: ほとんどがブラウザや軽量クライアントで利用されますが、専用クライアントを伴うSaaSも存在します。重要なのは「提供形態がサービス」であることです。
Q: SaaSとASPは同じですか?
A: 概念は近いですが、ASP(Application Service Provider)は歴史的な呼称で、SaaSはマルチテナント化やAPI連携など現代的な提供形態を含むことが多いです。
A: 概念は近いですが、ASP(Application Service Provider)は歴史的な呼称で、SaaSはマルチテナント化やAPI連携など現代的な提供形態を含むことが多いです。
Q: オンプレミスのソフトとSaaSの最大の違いは何ですか?
A: オンプレミスは利用者側がハード・ソフトを管理するのに対し、SaaSは提供者が管理し、利用者はサービスとして機能を利用する点が最大の違いです。
A: オンプレミスは利用者側がハード・ソフトを管理するのに対し、SaaSは提供者が管理し、利用者はサービスとして機能を利用する点が最大の違いです。
関連キーワード: SaaS、PaaS、IaaS、クラウドコンピューティング、サブスクリプション、マルチテナント、SLA、ERP、BPR、ASP、オンプレミス、ソフトウェア配信

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