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基本情報技術者 2013年 秋期 午前(科目A)64


問題文

利用者が、インターネットを経由してサービスプロバイダ側のシステムに接続し、サービスプロバイダが提供するアプリケーションの必要な機能だけを必要なときにオンラインで利用するものはどれか。

選択肢

ERP
SaaS(正解)
SCM
XBRL

利用者が、インターネットを経由してサービスプロバイダ側のシステムに接続し、サービスプロバイダが提供するアプリケーションの必要な機能だけを必要なときにオンラインで利用するものはどれか。 【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論→利用者がインターネット経由で提供事業者のアプリをオンデマンドで利用し運用管理も提供側が行う形態はSaaSです。
  • 根拠→「サービスプロバイダが提供するアプリケーション」「必要な機能だけ」「必要なときにオンラインで利用」という表現はSaaS(Software as a Service)の典型的定義に合致します。
  • 差がつくポイント→ERPやSCMは業務アプリのカテゴリ、XBRLはデータ記述形式であり、クラウド提供モデル(SaaS/PaaS/IaaS)の区別を押さえると正答に速く到達できます。

正解の理由

正解は :SaaS(Software as a Service)です。問題文は「インターネット経由」「サービスプロバイダ側のシステムに接続」「提供するアプリケーション」「必要な機能だけを必要なときにオンラインで利用」というキーワードを並べています。これはクラウド型のアプリケーション提供形態であるSaaSの定義そのもので、利用者はアプリケーションをインストールせずに利用し、運用・保守は提供者側が行います。多くの場合マルチテナント化や従量課金・サブスクリプションで提供される点も一致します。

よくある誤解

  • 「ERP=SaaS」と考える誤り:ERPは業務アプリケーションの種類で、SaaSは提供形態なのでERPがSaaSとして提供される場合もありますが同義ではありません。
  • 「インターネット経由=クラウド全部がSaaS」と短絡する誤り:IaaSやPaaSもインターネット経由で利用しますが、アプリ提供の管理責任範囲が異なります。
  • 「XBRLをアプリケーションだ」と誤認:XBRLは財務情報などを表現するデータ形式(XMLベース)で、サービス形態ではありません。

解法ステップ

  1. 問題文からキーワードを抽出:「インターネット経由」「サービスプロバイダのシステム」「アプリケーション」「必要な機能だけ」「オンラインで利用」。
  2. 各選択肢が「提供形態」か「アプリ/データの種類」かを分類する(SaaSは提供形態、ERP/SCMは業務アプリ、XBRLはデータ形式)。
  3. 提供形態の説明と照合して最も合致するものを選ぶ(SaaSが該当)。
  4. 他選択肢を簡潔に検証して誤りを確認する。

選択肢別の誤答解説

  • ア: ERP
    • ERP(Enterprise Resource Planning)は企業の基幹業務を統合管理する業務アプリケーション群を指します。導入形態はオンプレミス/SaaSの双方があり得るため、問題文の「提供形態」を直接指す選択肢ではありません。
  • イ: SaaS
    • 正解。SaaSは提供事業者がホストするアプリケーションを利用者がインターネット経由でオンデマンドに利用するサービス形態です。運用・保守は提供側が担当します。
  • ウ: SCM
    • SCM(Supply Chain Management)はサプライチェーン全体を管理する業務領域・システムのことです。機能の種類を示す語であり、提供形態を示すものではありません。
  • エ: XBRL
    • XBRL(eXtensible Business Reporting Language)は財務報告などのためのXMLベースのタグ付け形式で、アプリケーション提供形態ではありません。

補足コラム

SaaSはクラウドサービスの一形態で、他にIaaS(Infrastructure as a Service:仮想サーバやストレージを提供)、PaaS(Platform as a Service:アプリ開発基盤を提供)があります。SaaSの代表例としてSalesforce、Google Workspace、Microsoft 365などがあり、利点は初期投資低減、自動アップデート、スケーラビリティです。一方でカスタマイズ制約やデータ管理・セキュリティの考慮が必要です。歴史的にはASP(Application Service Provider)という用語もあり、SaaSはその進化形として捉えられます。

FAQ

Q: SaaSとASPは同じですか?
A: 概念は近いですが、ASPは比較的古い用語で、SaaSはマルチテナント化やWeb標準・サブスクモデルを含む現在のクラウド型アプリ提供形態を指します。
Q: ERPやSCMがSaaSで提供されることはありますか?
A: はい。ERPやSCMはアプリの種類であり、提供形態としてSaaSで提供される製品やサービスも多数存在します。
Q: XBRLはどのような場面で使われますか?
A: 企業の財務報告や法定開示、電子的な会計データ交換で使われるタグ付けされたデータ形式です。
Q: 試験で似た問題が出たらどう判断すればよいですか?
A: 「誰が管理しているか(提供者か利用者か)」「何を提供するか(インフラ/プラットフォーム/アプリか)」「利用方法(オンデマンドか導入か)」の3点で分類すると速く正答できます。

関連キーワード: SaaS、クラウド、マルチテナント、オンデマンド、サブスクリプション、ERP、SCM、XBRL、IaaS、PaaS、ASP
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