基本情報技術者 2013年 秋期 午前(科目A) 問68
問題文
コアコンピタンスの説明はどれか。
選択肢
ア:企業の活動分野において、競合他社にはまねのできない卓越した能力(正解)
イ:経営を行う上で法令や各種規制、社会的規範などを遵守する企業活動
ウ:市場・技術・商品(サービス)の観点から設定した、事業の展開領域
エ:組織活動の目的を達成するために行う、業務とシステムの全体最適化手法
コアコンピタンスの説明はどれか。【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論: コアコンピタンスとは企業が競合にはまねできない卓越した能力であり、正解は ア です。
- 根拠: プラハラッドとハメルの定義では「顧客価値を生み複数市場へ応用でき、模倣困難な能力」とされます。
- 差がつくポイント: 「事業領域」や「法令遵守」「最適化手法」と混同せず、無形の中核能力である点を押さえること。
正解の理由
選択肢の中でコアコンピタンスを正しく表現しているのは ア です。コアコンピタンスは製品や事業そのものではなく、企業が持つ技能・技術・ノウハウ等の集合体で、競合が模倣しにくく、顧客にとって重要な価値を生み出し、複数の製品や市場に横展開できる特徴を持ちます。これらは戦略的無形資産として企業の競争優位を支えます。
よくある誤解
- 「事業の範囲(事業ドメイン)と同じ」と誤解する人が多い。コアコンピタンスは能力、事業ドメインは展開領域で役割が違います。
- 「単なる強み=コアコンピタンス」と考える誤り。単なる強みは模倣されやすく、複数市場での応用性や模倣困難性が欠けることがある点に注意。
- 「業務やシステムの最適化手法」と取り違えると、具体的な方法論(プロセス)と能力(コア)が混同されます。
解法ステップ
- 問題文のキーワード「コアコンピタンス(中核的能力)」に注目する。
- 各選択肢を「能力(無形)」「事業領域」「法令遵守」「最適化手法」のどれかに分類する。
- 定義(顧客価値・模倣困難性・複数市場への適用性)と照合し、最も合致する選択肢を選ぶ。
- 選択肢を消去法で確認する:一つだけ「能力」を明確に示すのが正答。
選択肢別の誤答解説
- ア: 正解。企業の活動分野で競合他社に真似できない卓越した能力を示す定義と一致します。
- イ: 誤り。これはコンプライアンス(法令遵守)に関する説明で、コアコンピタンスの概念とは別物です。
- ウ: 誤り。市場・技術・商品から事業の展開領域を定める「ドメイン」や事業領域の定義であり、能力そのものではありません。
- エ: 誤り。業務とシステムの全体最適化はマネジメント手法や業務設計の説明で、コアコンピタンスの定義とは異なります。
補足コラム
コアコンピタンスの概念は1990年代にプラハラッド(C.K. Prahalad)とハメル(Gary Hamel)が提唱しました。代表例として、ホンダの小型エンジン技術やソニーのミニチュア化技術などが挙げられ、これらは単一製品に留まらず複数事業で活用され企業の差別化要因となりました。試験対策では「3つのテスト(顧客価値、複数市場への応用、模倣困難性)」を暗記すると実戦で役立ちます。
FAQ
Q: コアコンピタンスとコア技術は同じですか?
A: 近い概念ですが厳密には異なります。コア技術は特定の技術要素、コアコンピタンスは技術・ノウハウ・組織能力などを含む広い中核能力です。
A: 近い概念ですが厳密には異なります。コア技術は特定の技術要素、コアコンピタンスは技術・ノウハウ・組織能力などを含む広い中核能力です。
Q: すべての強みがコアコンピタンスになり得ますか?
A: いいえ。強みのうち「模倣困難」「顧客価値」「横展開可能性」を満たすものだけがコアコンピタンスになります。
A: いいえ。強みのうち「模倣困難」「顧客価値」「横展開可能性」を満たすものだけがコアコンピタンスになります。
Q: 試験ではどう見分ければ良いですか?
A: 定義に合致するかを基準に、事業範囲・法令遵守・手法などと混同していないかを確認してください。
A: 定義に合致するかを基準に、事業範囲・法令遵守・手法などと混同していないかを確認してください。
関連キーワード: コアコンピタンス、競争優位、無形資産、中核能力、戦略的資源、プラハラッド・ハメル、事業ドメイン、模倣困難性

\ せっかくなら /
基本情報技術者を
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!

