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基本情報技術者 2013年 春期 午前(科目A)33


問題文

OSI基本参照モデルにおけるネットワーク層の説明として、適切なものはどれか。

選択肢

エンドシステム間のデータ伝送を実現するために、ルーティングや中継などを行う。(正解)
各層のうち、最も利用者に近い部分であり、ファイル転送や電子メールなどの機能が実現されている。
物理的な通信媒体の特性の差を吸収し、上位の層に透過的な伝送路を提供する。
隣接ノード間の伝送制御手順(誤り検出、再送制御など)を提供する。

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ネットワーク層の機能【午前解説】

正解の理由

正解は です。ネットワーク層の主な役割は、論理アドレス(例:IPアドレス)を用いて異なるネットワーク上のエンドシステム間でパケットを届けることであり、そのためにルーティング(経路選択)や中継(パケットフォワーディング)を行います。選択肢アはこの役割を直接表現しているため正解です。

解法ステップ

  1. 各選択肢のキーワードを抽出する(例:ルーティング/ファイル転送/物理特性/隣接ノード)。
  2. OSI各層の代表的な機能を頭に浮かべ、キーワードと対応させる(第3層=ルーティング、ファイル転送=第7層、物理特性=第1層、隣接ノード制御=第2層)。
  3. 最も該当する層の機能を述べている選択肢を選ぶ(今回はルーティングを明記した選択肢を選択)。
  4. 補助的に具体例(IP、ルータ、フラグメンテーション)で整合性を確認する。

選択肢別の誤答解説

  • : エンドシステム間のデータ伝送を実現するために、ルーティングや中継などを行う。→ 正解。ネットワーク層の代表機能を正確に表現している。
  • イ: 各層のうち、最も利用者に近い部分であり、ファイル転送や電子メールなどの機能が実現されている。→ 誤り。これはアプリケーション層(第7層)の説明であり、ネットワーク層の説明ではない。
  • ウ: 物理的な通信媒体の特性の差を吸収し、上位の層に透過的な伝送路を提供する。→ 誤り。これは物理層(第1層)やデータリンク層(第2層)が担う役割で、物理媒体の差を吸収する記述は第3層の説明ではない。
  • エ: 隣接ノード間の伝送制御手順(誤り検出、再送制御など)を提供する。→ 誤り。隣接ノード間の誤り検出や再送はデータリンク層(第2層)の機能であり、ネットワーク層の説明とは異なる。

よくある誤解

  • 「隣接ノード間の誤り検出や再送はネットワーク層の仕事」:これはデータリンク層の責任で、隣接ノード間でフレームの誤り制御を行います。
  • 「物理的媒体の差を吸収するのがネットワーク層」:物理媒体の特性吸収は物理層(第1層)やデータリンク層(第2層)の機能です。
  • 「ファイル転送やメールはネットワーク層で実現される」:これらはアプリケーション層(第7層)で実装されるサービスです。

補足コラム

ネットワーク層は「論理的な住所によるエンドツーエンドの到達性」を提供します。代表的なプロトコルはIPv4/IPv6で、ルータが第3層デバイスとしてパケットの経路選択と転送を行います。ネットワーク層の処理はフォワーディング(各パケットの転送)とルーティング(経路計算)に大別され、ルーティングプロトコル(OSPF、BGPなど)は制御プレーンで経路情報を交換してフォワーディングテーブルを形成します。ARPはIPアドレスと物理アドレスの対応付けであり、データリンク層寄りの動作をする点も確認しておきましょう。

FAQ

Q1: IPはOSIモデルのどの層ですか?
A1: IPはOSIの第3層(ネットワーク層)に対応するプロトコルです。論理アドレスとルーティングを扱います。
Q2: ルータはどの層の装置ですか?
A2: ルータはネットワーク層の装置で、パケットの経路選択と中継(フォワーディング)を行います。
Q3: フラグメンテーションはどの層の機能ですか?
A3: フラグメンテーション(大きなパケットを分割して送る処理)はネットワーク層で扱われることが一般的です(例:IPv4)。
Q4: ARPはどの層に属しますか?
A4: ARPはIPアドレスとMACアドレスの対応付けを行うため、OSIモデルではデータリンク層寄りの補助的機能として扱われます。

関連キーワード: OSIモデル、ネットワーク層、ルーティング、IPアドレス、ルータ、フォワーディング、フラグメンテーション、ICMP、データリンク層、物理層
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