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基本情報技術者 2013年 春期 午前(科目A)61


問題文

情報化投資計画において、投資価値の評価指標であるROIを説明したものはどれか。

選択肢

売上増やコスト削減などによって創出された利益額を投資額で割ったもの(正解)
売上高投資金額比、従業員当たりの投資金額などを他社と比較したもの
現金流入の現在価値から、現金流出の現在価値を差し引いたもの
プロジェクトを実施しない場合の、市場での競争力を表したもの

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ROI(投資利益率)【午前解説】

正解の理由

正解は です。ROI(Return on Investment)は「投資によって創出された利益額を投資額で割ったもの」で定義され、投資効率を示す代表的な指標です。利益には売上増加分やコスト削減による効果などが含まれ、結果を投資額に対する割合で示すため比較が容易です。通常、ROIは次の式で表します:

解法ステップ

  1. 問題文で「利益額を投資額で割ったもの」という文言を探す。
  2. 該当する選択肢があれば、それがROIの定義と一致するか確認する。
  3. 他選択肢が示す指標(NPV、比較指標、競争力指標)と意味を照らして排除する。
  4. ROIの簡単な式 を思い出して最終判断する。

選択肢別の誤答解説

  • :正解。売上増やコスト削減などによって創出された利益額を投資額で割ったもので、ROIの定義に一致します。
  • イ:誤り。売上高投資金額比や従業員当たり投資金額はベンチマークや効率指標であり、ROI(投資対効果)そのものではありません。
  • ウ:誤り。現金流入の現在価値から現金流出の現在価値を差し引く指標はNPV(正味現在価値)であり、時間価値を考慮する評価法です。
  • エ:誤り。プロジェクト未実施時の市場での競争力を示すものは機会損失や戦略的評価に近く、ROIの定義ではありません。

よくある誤解

  • ROI = 売上高そのものと考える誤り:ROIは利益(便益)を投資額で割るものであり、売上高や投資金額比ではありません。
  • ROIが時間を考慮する指標と誤解する:ROIはキャッシュフローの発生時期を無視するため、将来の価値や割引を反映しません。
  • ベンチマーク指標と混同する:他社比較の指標(売上高投資金額比や従業員当たり投資額)とは目的が異なります。

補足コラム

ROIは短期的かつ直感的に投資効率を把握するのに便利ですが、次の点に注意してください。
  • 時間価値を考慮しないため、長期投資や時点が異なるキャッシュフロー比較には不向きです。
  • リスクや資本コストを無視するため、資本コストを差し引く場合はNPVやIRRを併用するのがベターです。
  • 表現は「利益÷投資額」だが、「利益」の定義(税引前、税引後、キャッシュフローベース等)を明確にしておく必要があります。
    例:投資額1000万円、期待利益200万円なら

FAQ

Q1: ROIとNPV、どちらを使うべきですか?
A1: 目的次第です。短期的な効率比較や単純比較はROI、将来のキャッシュフローや割引率・資本コストを考慮するならNPVやIRRを使います。併用が望ましいです。
Q2: 利益はどのように定義すれば良いですか?
A2: ケースにより異なりますが、投資判断では通常「投資により増加する正味キャッシュフロー(税・減価償却等を調整)」を使います。表面的には会計上の利益でも可ですが、比較の整合性に注意してください。
Q3: ROIがマイナスの場合はどう解釈しますか?
A3: 投資に対して便益がマイナス(損失)であることを示します。投資撤回や見直しの検討が必要です。

関連キーワード: ROI、NPV、IRR、投資評価、費用対効果、キャッシュフロー、割引現在価値、投資効率、資本コスト、ベンチマーク
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