基本情報技術者 2014年 秋期 午前(科目A) 問13
問題文
バックアップシステム構成におけるホットサイトに関する記述として、適切なものはどれか。
選択肢
ア:共同利用型のサイトを用意しておき、障害発生時に、バックアップしておいたデータやプログラムの媒体を搬入してシステムを復元し、業務を再開する。
イ:待機系サイトとして稼働させておき、ネットワークを介して常時データやプログラムの更新を行い、障害発生時に速やかに業務を再開する。(正解)
ウ:予備のサイトにハードウェアを用意して、定期的にバックアップしたデータやプログラムの媒体を搬入して保管しておき、障害発生時にはこれら保管物を活用してシステムを復元し、業務を再開する。
エ:予備のサイトをあらかじめ確保しておいて、障害発生時には必要なハードウェア、バックアップしておいたデータやプログラムの媒体を搬入してシステムを復元し、業務を再開する。
バックアップシステム構成におけるホットサイトに関する記述【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:ホットサイトは稼働状態の待機系サイトであり、常時同期されたデータとシステムで障害時に即時復旧できる体制を持ちます。
- 根拠:ホットサイトは運用中にネットワーク経由でデータやプログラムを常時更新し、機器や環境が稼働状態で待機する点が定義上の特徴です。
- 差がつくポイント:コールド/ウォーム/ホットの違いは「稼働度合い」と「同期頻度」であり、RTO短縮とコストのトレードオフを理解することが重要です。
正解の理由
正解: イ
ホットサイトは「待機系サイトとして稼働させておき、ネットワークを介して常時データやプログラムの更新を行い、障害発生時に速やかに業務を再開する」方式です。すなわち、ハードウェアやソフトウェアが事前に構成・稼働していて、データ同期やレプリケーションが行われるため、切替後の復旧時間(RTO)が短くなります。選択肢イはこの定義に一致するため正解です。
ホットサイトは「待機系サイトとして稼働させておき、ネットワークを介して常時データやプログラムの更新を行い、障害発生時に速やかに業務を再開する」方式です。すなわち、ハードウェアやソフトウェアが事前に構成・稼働していて、データ同期やレプリケーションが行われるため、切替後の復旧時間(RTO)が短くなります。選択肢イはこの定義に一致するため正解です。
よくある誤解
- 「バックアップ媒体を保管しておけばホットサイトと同じ」と考える誤り:媒体搬入方式はコールドまたは共同利用型に該当し、復旧に時間がかかります。
- 「予備サイトがある=ホットサイト」と混同する誤解:予備サイトでも稼働状態かどうか、データ同期の有無で分類が変わります。
- コスト無視でホットサイトを選ぶ誤り:ホットサイトは高可用性を提供しますが、設備・運用コストが最も高い点を見落としがちです。
解法ステップ
- 設問で求める語(ホットサイト)の特徴を頭の中で整理する:稼働状態、常時同期、即時復旧がキーワードです。
- 各選択肢を「稼働状態か」「データ同期が常時か」「復旧の速さ」の観点で比較する。
- 稼働中で常時更新を行うものがホットサイトであるため、それに該当する選択肢を選ぶ。
選択肢別の誤答解説
- ア: 共同利用型のサイトで媒体を搬入して復元する方式は復旧に時間がかかり、コールドまたは共同利用型に近い。ホットサイトの定義と異なります。
- イ: 正解。待機系として稼働させ、ネットワーク経由で常時データ・プログラムを更新する点がホットサイトの特徴です。
- ウ: 予備サイトにハードを用意しつつ定期的に媒体を搬入して保管するのはウォームまたはコールドに近く、常時同期の記述がありません。
- エ: 予備サイトを確保して障害時に機材や媒体を搬入して復元する方式はコールドサイトの典型であり、事前稼働や常時同期がない点でホットサイトと異なります。
補足コラム
- ホットサイト vs ウォームサイト vs コールドサイト:
- ホットサイト:稼働状態で待機、データはほぼリアルタイムに同期、RTOが短いがコスト高。
- ウォームサイト:一部の設備・設定は整備済みで、データは定期的に同期。復旧時間は中程度。
- コールドサイト:場所や設備は確保しているが稼働しておらず、媒体搬入や設定が必要で復旧時間が長い。
- 設計時の考慮点:RTO(復旧目標時間)・RPO(許容データ損失)・コスト・運用負荷をバランスさせ、業務の重要度に応じてサイト種別を選択します。
FAQ
Q1: ホットサイトは常時本番と同じ処理を行う必要がありますか?
A1: 必要はありませんが、業務継続のために主要なシステムが稼働し、データ同期が維持されている必要があります。本番と完全に同一であるとは限りません。
A1: 必要はありませんが、業務継続のために主要なシステムが稼働し、データ同期が維持されている必要があります。本番と完全に同一であるとは限りません。
Q2: ホットサイトの主なデータ同期方式は何ですか?
A2: レプリケーション(同期/非同期)、ミラーリング、データ複製などが一般的で、要件により選択されます。
A2: レプリケーション(同期/非同期)、ミラーリング、データ複製などが一般的で、要件により選択されます。
Q3: コストを抑えたい場合はどうすればよいですか?
A3: ウォームサイトやコールドサイト、クラウドベースのディザスタリカバリ(DRaaS)を検討し、RTO/RPO要件とコストのバランスを見直してください。
A3: ウォームサイトやコールドサイト、クラウドベースのディザスタリカバリ(DRaaS)を検討し、RTO/RPO要件とコストのバランスを見直してください。
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