基本情報技術者 2014年 秋期 午前(科目A) 問21
問題文
図の論理回路と等価な回路はどれか。


選択肢
ア:
イ:
ウ:(正解)
エ:
図の論理回路と等価な回路はどれか【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:図の回路は入力 A,B に対して排他的論理和(XOR)となるため、正解は ウ です。
- 根拠:中央の NAND 出力を用いて上下で と を作り、最終 NAND により を生成します。
- 差がつくポイント:回路の「丸(否定)」の位置とブランチの接続先を正確に読み取り、NAND の恒等変形で簡潔に整理する技能が重要です。
正解の理由
正解は ウ(XOR)です。図の回路を論理式で表すと次のようになります。
中央の NAND を とおくと、上側中間出力 、下側中間出力 、最終出力 です。これをブール代数で整理すると
したがって (排他的論理和)となり、図は XOR を表す回路です。
中央の NAND を とおくと、上側中間出力 、下側中間出力 、最終出力 です。これをブール代数で整理すると
したがって (排他的論理和)となり、図は XOR を表す回路です。
よくある誤解
- 中央の「丸付き AND」を単なる AND と誤認してしまい、NAND の否定を考慮しないミス。丸の有無で意味が逆になります。
- 出力側の丸(否定)が複数あるため最終が XNOR(等価)だと誤判断する場合。NAND の連結は単純否定の重ね合わせではありません。
- ブランチされた入力を独立に扱わず、単に並列の AND/OR と見てしまうために式の組み立てを誤ること。
解法ステップ
- 図の各ゲートを名前付きで表現する(中央 N、上 T、下 U、最終 Y)。
- 中央から派生する式を順に書く: を最初に得る。
- 上下の NAND の式を導出する:。
- ブール代数(ド・モルガン、分配律)で を簡約して を得る。
- 最終出力 を計算し、 で XOR と一致することを確認する。
- 必要なら真理値表で 4 行を検算して、出力が XOR の真理値(A≠B のとき 1)であることを確認する。
選択肢別の誤答解説
- ア:単なる OR を示す図。問題の回路は NAND の組合せで XOR を構成しており、形状が OR であるアは不正解。
- イ:AND を示す記号。図中は多数の否定丸(NAND)を含むため AND 単体では表せない。
- ウ:XOR の記号(入力側の二重曲線が特徴)で、図の論理式と一致するため正解。
- エ:出力が否定された OR(NOR)を示す。構成論理式が NOR とは異なり不一致。
補足コラム
- XOR の代表的な等式:。今回の回路は NAND のみでこの式を実現した一例です。
- 実務的には NAND(または NOR)のみで任意の論理を構成できるため、NAND ベースの回路設計がよく用いられます。試験対策では「丸(否定)」の位置とゲート接続の対称性に注目すると速く正確に分類できます。
FAQ
Q1: どうして NAND だけで XOR が作れるのですか?
A1: NAND は関数的に完全(functionally complete)で他の基本演算を組み合わせて任意のブール関数を実現できます。今回の回路はその実例です。
A1: NAND は関数的に完全(functionally complete)で他の基本演算を組み合わせて任意のブール関数を実現できます。今回の回路はその実例です。
Q2: 短時間で正誤を判定するコツは?
A2: 各ノードにラベルを付けて式を書き、ド・モルガンと分配律で簡略化するのが確実で速い方法です。目で見て形を当てるより式化が安全です。
A2: 各ノードにラベルを付けて式を書き、ド・モルガンと分配律で簡略化するのが確実で速い方法です。目で見て形を当てるより式化が安全です。
Q3: XOR と XNOR の見分け方は?
A3: 出力の否定丸(出力が反転しているか)と真理値(A=B のとき 1 か 0 か)で判別します。真理値表を作れば一発です。
A3: 出力の否定丸(出力が反転しているか)と真理値(A=B のとき 1 か 0 か)で判別します。真理値表を作れば一発です。
関連キーワード: XOR、排他的論理和、NAND、ブール代数、真理値表、デジタル回路、論理回路設計、ゲート記号、ド・モルガン、回路簡約

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