基本情報技術者 2014年 秋期 午前(科目A) 問70
問題文
プロダクトライフサイクルにおける導入期を説明したものはどれか。
選択肢
ア:売上が急激に増加する時期である。市場が活性化し、新規参入企業によって競争が激化してくる。
イ:売上と利益が徐々に減少する時期である。追加投資を控えて市場から撤退することが検討される。
ウ:需要の伸びが鈍化してくる時期である。製品の品質改良などによって、シェアの維持、利益の確保が行われる。
エ:先進的な消費者に対して製品を販売する時期である。製品の認知度を高める戦略が採られる。(正解)
プロダクトライフサイクルにおける導入期を説明したもの【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:導入期は先進的な消費者(イノベーターやアーリーアダプター)にまず販売し、認知度向上が重要な時期です。
- 根拠:売上は小規模で成長余地が大きく、プロモーションやチャネル整備にコストをかけて市場を開拓する段階だからです。
- 差がつくポイント:売上急増は成長期、需要鈍化は成熟期、売上減少は衰退期であり、各選択肢の語句で段階を見分けます。
正解の理由
正解は エ です。導入期の特徴は「ごく一部の先進的な消費者に受け入れられ始める段階」であり、製品の認知度や試用を促す活動(PR、広告、トライアル提供、限定販売など)に力を入れます。売上・利益はまだ小さく、価格戦略や流通チャネルを検証しながら市場浸透を図るフェーズであるため、選択肢エの記述が導入期の定義に一致します。
よくある誤解
- 「売上が急激に増える=導入期」と誤解しやすいが、急増は主に成長期の特徴です。
- 「利益が減少する=導入期」と思う人がいるが、利益減少や撤退検討は衰退期の説明に当たります。
- 「需要の伸びが鈍化=導入期」と混同しやすいが、伸びの鈍化は成熟期での市場飽和を示します。
解法ステップ
- 各選択肢のキーワード(急増、減少、伸び鈍化、先進的消費者・認知度)を抽出する。
- プロダクトライフサイクルの各段階(導入・成長・成熟・衰退)の代表的特徴と照合する。
- 「先進的消費者」「認知度向上」は導入期固有の表現と判断する。
- 他選択肢の語句がそれぞれ成長期・成熟期・衰退期に対応することを確認して選択する。
選択肢別の誤答解説
- ア: 「売上が急激に増加し競争が激化」→ 成長期の説明です。市場が拡大し参入企業が増えるため導入期ではありません。
- イ: 「売上と利益が徐々に減少し撤退検討」→ 衰退期の説明です。導入期とは逆の段階です。
- ウ: 「需要の伸びが鈍化し品質改良でシェア維持」→ 成熟期の説明です。市場が飽和して成長が止まる段階を指します。
- エ: 「先進的な消費者に販売し認知度を高める」→ 正解。導入期の本質を正確に表しています。
補足コラム
導入期のマーケティングでは、次のポイントが重要です。まずターゲットをイノベーター/アーリーアダプターに絞り、製品の価値を早期に伝えて口コミを促すこと。価格戦略はスキミング(高価格で早期回収)かペネトレーション(低価格で浸透)のどちらを採るか検討します。流通は限定的にしてフィードバックを集め、製品改良や量産体制の整備につなげます。計測指標は認知率、試用率、初期顧客からの満足度や継続利用率です。
FAQ
Q1: 導入期と成長期はどう見分けるべきですか?
A1: 見分けは成長率と競争環境で判断します。導入期は売上が小さく認知度向上が主目的、成長期は売上が急増し競合が増える段階です。
A1: 見分けは成長率と競争環境で判断します。導入期は売上が小さく認知度向上が主目的、成長期は売上が急増し競合が増える段階です。
Q2: 導入期に利益が出ないのは普通ですか?
A2: はい。導入期はプロモーションや設備投資でコストがかかり、損益が出にくいのが一般的です。
A2: はい。導入期はプロモーションや設備投資でコストがかかり、損益が出にくいのが一般的です。
Q3: 価格は高く設定すべきですか、低くすべきですか?
A3: 製品や市場の特性で異なります。技術革新で早期回収を狙うならスキミング、高い市場シェアを目指すならペネトレーションを検討します。
A3: 製品や市場の特性で異なります。技術革新で早期回収を狙うならスキミング、高い市場シェアを目指すならペネトレーションを検討します。
関連キーワード: プロダクトライフサイクル、導入期、成長期、成熟期、衰退期、イノベーター、アーリーアダプター、マーケティング戦略、4P、スキミング価格、ペネトレーション価格

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