基本情報技術者 2014年 秋期 午前(科目A) 問76
問題文
不良品の個数を製品別に集計すると表のようになった。ABC分析を行って、まずA群の製品に対策を講じることにした。A群の製品は何種類か。ここで、A群は70%以上とする。

選択肢
ア:3
イ:4
ウ:5(正解)
エ:6
ABC分析でA群に該当する製品数は何種類か【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論→A群は上位5製品(P,Q,R,S,T)の合計が全体の約71.66%を占めるため、該当は5種類です。
- 根拠→不良個数を降順に累積し、累積比率が70%以上となる最小の製品数を求めた結果、5で閾値を超えました。
- 差がつくポイント→累積比率は切り捨て・切上げで判断せず正確に計算し、70%到達時点で打ち切ることが合否を分けます。
正解の理由
与えられた不良個数を降順(表の順で既に降順)に累積すると次のようになります。
P:182 → 累積182(182/875=20.80%)
P+Q:318 → 累積318(318/875=36.34%)
P+Q+R:438 → 累積438(438/875=50.06%)
+S:536 → 累積536(536/875=61.26%)
+T:627 → 累積627(627/875≈71.66%)
P:182 → 累積182(182/875=20.80%)
P+Q:318 → 累積318(318/875=36.34%)
P+Q+R:438 → 累積438(438/875=50.06%)
+S:536 → 累積536(536/875=61.26%)
+T:627 → 累積627(627/875≈71.66%)
A群は「累積比率が70%以上となるまで上位から選ぶ」定義なので、4製品では61.26%で70%未満、5製品で約71.66%となり70%を超えます。したがって正解は選択肢のうち5種類、すなわち ウ です。
よくある誤解
- 「個別の比率が70%以上の製品を探す」と誤解して、上位1製品や2製品だけを見るミスをしがちです。
- 累積比率を計算後に不適切に四捨五入して判断し、70%に達しているか誤判断する受験者がいます。
- 降順に並び替え忘れや合計値(875)の計算ミスによって累積比率がずれる点に注意が必要です。
解法ステップ
- データを不良個数の降順に並べる(今回既に P→X の順で降順)。
- 上位から順に個数を累積していく。
- 各段階で累積比率=(累積個数)÷(全体合計)×100 を計算する。
- 最初に累積比率が70%以上となった段階の製品数がA群の種類数である。
- 小数点は適切に扱い、70%到達の判定は厳密に行う。
選択肢別の誤答解説
- ア: 3
理由→上位3製品での累積は438/875≈50.06%で、70%に達していません。よって不正解です。 - イ: 4
理由→上位4製品での累積は536/875≈61.26%で、まだ70%未満です。ここで止めるのは誤りです。 - ウ: 5
理由→上位5製品での累積は627/875≈71.66%で、初めて70%を超えます。したがって正解です。 - エ: 6
理由→上位6製品にすると累積は710/875≈81.14%となりA群判定としては過剰で、最小の該当数ではありません。
補足コラム
ABC分析はパレートの法則に基づく管理手法で、典型的にはA群70%、B群20%、C群10%などの閾値が使われます。試験問題では「A群は70%以上」など閾値が明示されるので、その定義に忠実に解答してください。実務では境界に近い製品が多数ある場合、コストや対策効果を考慮してA/Bの扱いを柔軟に決めることもあります。
参考の簡単な計算コード(確認用):
nums = [182,136,120,98,91,83,70,60,35]
total = sum(nums)
cum = 0
for i,n in enumerate(nums,1):
cum += n
print(i, n, cum, cum/total*100)
FAQ
Q: 累積比率がちょうど70.00%だったらどうしますか?
A: 定義が「70%以上」であればその時点で打ち切り、該当製品数をA群に含めます。
A: 定義が「70%以上」であればその時点で打ち切り、該当製品数をA群に含めます。
Q: 四捨五入して71%と出た場合はどう扱う?
A: 判定は四捨五入ではなく原則として実数で比較します。試験では小数第2位までで判断すれば安全です。
A: 判定は四捨五入ではなく原則として実数で比較します。試験では小数第2位までで判断すれば安全です。
Q: 製品数が同値で境界にかかる場合は?
A: 問題文に特別な取り扱いがなければ「上位から順に並べた結果で閾値に到達する最小の製品数」を採ります。実務では同率の扱いを規定することが望ましいです。
A: 問題文に特別な取り扱いがなければ「上位から順に並べた結果で閾値に到達する最小の製品数」を採ります。実務では同率の扱いを規定することが望ましいです。
関連キーワード: ABC分析、不良品集計、累積比率、パレート図、優先順位付け、在庫・品質管理、数値計算、データ集計

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