基本情報技術者 2014年 春期 午前(科目A) 問66
問題文
SCMの目的はどれか。
選択肢
ア:顧客情報や購買履歴、クレームなどを一元管理し、きめ細かな顧客対応を行うことによって、良好な顧客関係の構築を目的とする。
イ:顧客情報や商談スケジュール、進捗状況などの商談状況を一元管理することによって、営業活動の効率向上を目的とする。
ウ:生産や販売、在庫、会計など基幹業務のあらゆる情報を統合管理することによって、経営効率の向上を目的とする。
エ:調達から販売までの複数の企業や組織にまたがる情報を統合的に管理することによって、コスト低減や納期短縮などを目的とする。(正解)
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サプライチェーンマネジメント【午前解説】
正解の理由
正解は エ です。選択肢エは「調達から販売までの複数の企業や組織にまたがる情報を統合的に管理し、コスト低減や納期短縮を目的とする」と記述しており、これはSupply Chain Management(SCM)の定義そのものです。SCMは企業間の在庫や発注、物流、需要予測などを統合してサプライチェーン全体を最適化することを目的とします。したがって選択肢エが正解です。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを探す:「調達から販売」「複数の企業や組織にまたがる」「コスト低減」「納期短縮」など。
- キーワードを対応する概念に結びつける:企業間での需給連携や物流最適化=SCMと判断。
- 他選択肢との対比で除外:顧客中心→CRM、営業活動→SFA、社内統合→ERP。
- 定義に厳密に合致する選択肢を選ぶ:企業間の情報統合と最適化を謳うエが適合。
選択肢別の誤答解説
- ア:顧客情報や購買履歴の一元管理はCRM(Customer Relationship Management)の目的であり、SCMの定義とは異なります。
- イ:商談状況や営業活動の一元管理はSFA(営業支援システム)やCRMの一部で、SCMとは目的が合致しません。
- ウ:生産・販売・在庫・会計など基幹業務の統合はERP(Enterprise Resource Planning)の目的で、主に社内統合を指します。
- エ:調達から販売まで複数企業にまたがる情報を統合してコスト低減や納期短縮を図る、これがSCMの核心であり正解です。
よくある誤解
- SCMを単に「在庫管理」や「物流管理」だけと捉える誤解:SCMは需給計画や調達、製造、流通までの協調を含みます。
- ERPやCRMと混同する誤解:ERPは主に社内基幹業務統合、CRMは顧客関係管理であり、対象範囲と目的が異なります。
- 「ITシステム=SCM」と考える誤解:ITは手段であり、SCMは業務プロセスと組織間協調が主眼です。
補足コラム
SCM導入で注目される指標にはリードタイム、在庫回転率、注文達成率(OTIF)などがあります。代表的な課題はブルウィップ効果(需給変動の上流伝播)で、これを抑えるために共同予測やCPFR(Collaborative Planning, Forecasting and Replenishment)、EDIやリアルタイムな在庫可視化が活用されます。最近はAIによる需要予測やデジタルツインを使ったシミュレーションも普及しています。
FAQ
Q1: SCMとERPはどのように使い分けるべきですか?
A1: ERPは主に社内の会計・生産・人事など基幹業務の統合管理、SCMは複数企業間の調達・物流・販売の最適化に注力します。連携して使うことが多いです。
A1: ERPは主に社内の会計・生産・人事など基幹業務の統合管理、SCMは複数企業間の調達・物流・販売の最適化に注力します。連携して使うことが多いです。
Q2: SCMは物理的な物流だけですか?
A2: いいえ。物理物流に加え、需要情報や発注情報、在庫情報などの情報の流れと協調が重要です。
A2: いいえ。物理物流に加え、需要情報や発注情報、在庫情報などの情報の流れと協調が重要です。
Q3: 小規模企業でもSCMは必要ですか?
A3: 事業規模に関わらず供給網の連携と在庫最適化はコスト削減や納期改善に寄与します。パートナー連携の度合いに応じて導入を検討してください。
A3: 事業規模に関わらず供給網の連携と在庫最適化はコスト削減や納期改善に寄与します。パートナー連携の度合いに応じて導入を検討してください。
関連キーワード: SCM、サプライチェーン、在庫管理、リードタイム、ブルウィップ効果、CPFR、EDI、物流最適化、TMS、WMS、需要予測、コスト削減

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