基本情報技術者 2015年 秋期 午前(科目A) 問51
問題文
図のアローダイアグラムで表されるプロジェクトは、完了までに最短で何日を要するか。

選択肢
ア:115
イ:120(正解)
ウ:125
エ:130
アローダイアグラムで表されるプロジェクトの最短所要日数【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:プロジェクトの最短所要日数は120日で、クリティカルパスはノード1→2→4→5→6→7(ダミー含む)です。
- 根拠:各イベントの最早時刻を順に計算し、ノード6は最早で90日、最終ノード7は90+30=120日となるためです。
- 差がつくポイント:ダミー矢印は所要日数0でも前後関係を変え、イベントの最早時刻は「前任者の最大値」で決まる点に注意。
正解の理由
正解:イ(120日)
本図ではイベントの最早時刻(Earliest Event Time)を順に求めます。ノード1を時刻0とするとノード2は30日、ノード3は35日、ノード4はノード2経由で60日(ノード3からのダミーでは35日→影響なし)、ノード5はノード2経由で50日でしたがノード4→5のダミー(0日)によりノード5は60日へ引き上げられます。ノード6はノード3経由で75日、ノード4経由で85日、ノード5経由で90日となり最大値90日が採られ、最終ノード7は90+30=120日となるため120日が最短所要日数です。
本図ではイベントの最早時刻(Earliest Event Time)を順に求めます。ノード1を時刻0とするとノード2は30日、ノード3は35日、ノード4はノード2経由で60日(ノード3からのダミーでは35日→影響なし)、ノード5はノード2経由で50日でしたがノード4→5のダミー(0日)によりノード5は60日へ引き上げられます。ノード6はノード3経由で75日、ノード4経由で85日、ノード5経由で90日となり最大値90日が採られ、最終ノード7は90+30=120日となるため120日が最短所要日数です。
よくある誤解
- ダミー矢印を無視してノード5の最早時刻を50日(=1→2→5)としたまま計算し、所要日数を110日と誤答する。ダミーは前後関係を変える。
- 単純に「経路ごとの合計時間」を比較して最大値を取るだけでなく、イベントの最早時刻は複数の到達パスの「最大値」を採る点を見落とす。
- ダミーの所要日数が表示されないからといって存在を無視すると、クリティカルパス判定を誤る。
解法ステップ
- イベント1を時刻0とする。
- 有向矢印の順に各イベントの最早時刻を計算(到達する前任者の最早時刻+作業日数)し、複数前任者があれば最大値を採る。
- ダミー(破線)は日数0だが依存関係を作るので最早時刻の最大値に影響する。
- 最終イベント(ノード7)の最早時刻がプロジェクトの最短所要日数となる。
具体的計算(要点)
- ノード1 = 0
- ノード2 = 0 + 30 = 30
- ノード3 = 30 + 5 = 35
- ノード4 = max(30 + 30, 35 + 0) = max(60,35) = 60
- ノード5 = max(30 + 20, 60 + 0) = max(50,60) = 60
- ノード6 = max(35 + 40, 60 + 25, 60 + 30) = max(75,85,90) = 90
- ノード7 = 90 + 30 = 120
選択肢別の誤答解説
- ア: 115日 — 1→2→4→6→7(30+30+25+30=115)を見て選ぶ誤り。だがノード5経由(ダミー含む)でノード6の最早が90日になり全体は120日となる。
- イ: 120日 — 正解。ダミーがノード5を遅らせ、ノード5→6ルート(60+30)がクリティカルとなるため最終は120日。
- ウ: 125日 — どの単一路径でも125にはならない。おそらく誤ってダミーに非ゼロ日数を加算したか、複数経路の合算ミス。
- エ: 130日 — 同様に計算ミス。全パスの最大でも130には達しないため不正解。
補足コラム
- AOA(Activity on Arrow)形式ではダミー作業が必要になることがあり、ダミーは論理的な依存関係を表すために使います。ダミーは持ち時間0ですが、イベント(ノード)の最早/最晚に影響を与えます。
- AON(Activity on Node)形式に変換するとダミーは不要になり、可視化と計算が直感的になる場合があります。試験では図の形式を正確に読み取り、最早時刻を「最大」で取る点を常に意識してください。
FAQ
Q1: ダミーの所要日数が表示されていないが、本当に0日なのですか?
A1: はい。AOAのダミーは所要日数0で論理的依存のみを表します。工数や日数があるわけではありません。
A1: はい。AOAのダミーは所要日数0で論理的依存のみを表します。工数や日数があるわけではありません。
Q2: なぜノード5は50日ではなく60日になるのですか?
A2: ノード5には2つの前任者(ノード2とノード4)があり、イベントの最早時刻は前任者到達時刻+作業日数の最大値を採るため、ノード4経由の60日が採用されます。
A2: ノード5には2つの前任者(ノード2とノード4)があり、イベントの最早時刻は前任者到達時刻+作業日数の最大値を採るため、ノード4経由の60日が採用されます。
Q3: クリティカルパスが複数ある場合はどう判断しますか?
A3: クリティカルパスは最終完了日に到達する1つ以上のパスです。複数ある場合はすべてが遅延の原因になり得ます。最早=最晚の活動がクリティカルです。
A3: クリティカルパスは最終完了日に到達する1つ以上のパスです。複数ある場合はすべてが遅延の原因になり得ます。最早=最晚の活動がクリティカルです。
関連キーワード: アローダイアグラム、クリティカルパス、ダミー作業、最早時刻、ネットワーク図、AOA、プロジェクトスケジューリング

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