基本情報技術者 2015年 秋期 午前(科目A) 問53
問題文
10人が0.5kステップ/人日の生産性で作業するとき、30日間を要するプログラミング作業がある。10日目が終了した時点で作業が終了したステップ数は、10人の合計で30kステップであった。予定の30日間でプログラミングを完了するためには、少なくとも何名の要員を追加すればよいか。ここで、追加する要員の生産性は、現在の要員と同じとする。
選択肢
ア:2
イ:7
ウ:10(正解)
エ:20
要員追加の計算問題(0.5kステップ/人日、30日間)【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:追加要員は10名必要です。現在の要員と同じ低下した生産性を基に残作業を20日で完了する人数を算出します。
- 根拠:総作業量は当初の計画で、10日で実績、残りを20日で割って必要人数を求めます。
- 差がつくポイント:「現在の要員と同じ生産性」を計算に使うこと、つまり観測された実績から/人日を用いる点が合格者とそうでない者の差になります。
正解の理由
正解は ウ(10名)です。理由は次の通りです。
- 当初の総作業量(計画上)は
ステップです。 - 10日終了時の実績は合計ステップ。残作業は
ステップです。 - 問題文で「追加する要員の生産性は、現在の要員と同じとする」とあるため、現在の観測生産性を使います。10人で10日間に30kなので、実測の生産性は
です。 - 残り20日で1人が稼げる量は ステップ。よって必要な総要員数は
人。現在10人いるので、追加要員数は 人です。
以上より選択肢の中ではウ(10名)が正しいです。
よくある誤解
- 誤解1:当初想定の生産性 /人日をそのまま使う。実績が異なる場合、将来予測は実測に基づくべきです。
- 誤解2:10日間の実績30kをチーム全体で1日あたりと誤認する(実際は/日)。平均の取り方を間違えると大きくずれます。
- 誤解3:残作業を1人当たりの「1日量」で割ってしまい、日数を考慮しない。残期間を必ず掛け合わせてから人数を求めます。
解法ステップ
- 当初計画の総作業量を求める:.
- 実績と残作業を求める:実績 → 残り .
- 現在の実測生産性を求める:/人日。
- 残り期間(20日)で1人がこなせる量を算出:.
- 必要な総要員数: 人 → 追加要員 人。
選択肢別の誤答解説
- ア: 2
誤りの理由:当初の生産性 /人日をそのまま用いると、追加要員は 人総計 → 追加2人と誤って結論するケース。ただしこれは「現在の要員と同じ生産性」という条件を無視しています。 - イ: 7
誤りの理由:一部の受験者は実測生産性を用いるが計算ミスで のうち誤って13人(追加3)や13→6→7 など中間の誤算で7を選ぶ場合があります。根本計算のミスです。 - ウ: 10(正解)
正しい理由:上記の通り、実績に基づく生産性 /人日を用いると、総要員20人、追加10人が導かれます。 - エ: 20
誤りの理由:残作業量を1日当たりの想定作業量(誤った値)で割ったり、追加人数と総人数を混同して「追加で20人必要」と過大に見積もる誤りです。
補足コラム
- 実務でも予定の生産性と実績は乖離することが多く、将来見積は実測値で更新するのが鉄則です。
- 一般解の式(今回のようなケース):
- 総作業量 (当初)
- 実績 、残日数 、実測生産性
- 必要総人数 、追加数は
- 小さなPython例(計算確認用):
N0 = 10 p_planned = 0.5 # k/人日(計画) D_total = 30 done = 30 # k D_done = 10 D_remain = D_total - D_done W = N0 * p_planned * D_total p_actual = done / (N0 * D_done) N_needed = (W - done) / (p_actual * D_remain) additional = int(N_needed - N0) print(W, p_actual, N_needed, additional) # 150.0 0.3 20.0 10
FAQ
Q1: なぜ当初の0.5kではなく実測の0.3kを使うのですか?
A1: 問題文が「追加する要員の生産性は、現在の要員と同じとする」と明記しており、現在の要員の生産性は実績から算出するのが自然です。
A1: 問題文が「追加する要員の生産性は、現在の要員と同じとする」と明記しており、現在の要員の生産性は実績から算出するのが自然です。
Q2: 実務で要員の生産性が上がる見込みがあるときは?
A2: 見込み改善が合理的に見積もれる場合は、改善後の想定生産性で再計算します。ただし根拠(教育やツール導入など)を明確にする必要があります。
A2: 見込み改善が合理的に見積もれる場合は、改善後の想定生産性で再計算します。ただし根拠(教育やツール導入など)を明確にする必要があります。
Q3: 小数処理や端数はどう扱う?
A3: 実際の要員は整数なので、必要総人数は切り上げて考え、追加人数を計算します。
A3: 実際の要員は整数なので、必要総人数は切り上げて考え、追加人数を計算します。
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