基本情報技術者 2015年 秋期 午前(科目A) 問66
問題文
総合評価落札方式を用い、次の条件で調達を行う。A〜D社の入札価格及び技術点が表のとおりであるとき、落札者はどれか。
〔条件〕
(1)価格点(100点満点)及び技術点(100点満点)を合算した総合評価点が最も高い入札者を落札者とする。
(2)予定価格を1,000万円とする。予定価格を超える入札は評価対象とならない。
(3)価格点は次の計算式で算出する。
[1- (入札価格/予定価格)] × 100

選択肢
ア:A社
イ:B社
ウ:C社(正解)
エ:D社
総合評価落札方式の落札者判定【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:予定価格を超える入札は評価対象外のためD社を除き、総合評価点が最も高いC社(ウ)が落札者です。
- 根拠:価格点は で算出し、C社は価格点10点+技術80点で合計90点と最多です。
- 差がつくポイント:予定価格を超える入札は無効扱いになり得るため、価格点の算出と予定価格超過の除外規定をまず確認してください。
正解の理由
予定価格1,000万円を超える入札は評価対象とならない(条件(2))。D社(1,100万円)はこれに該当するため除外します。残るA〜C社について価格点を計算し、技術点と合算した総合評価点を比較すると、C社が最も高いため落札者はC社(ウ)となります。
計算の概要:
- A社:価格点 → 総合評価
- B社:価格点 → 総合評価
- C社:価格点 → 総合評価
- D社:入札価格1,100万円 > 予定価格1,000万円のため評価対象外
したがって正解は ウ(C社)。
よくある誤解
- 予定価格超の入札でも価格点を計算して比較してしまう:条件(2)によりそもそも評価対象外です。
- 価格点の式を「(入札価格/予定価格)」のまま扱ってしまい、100点満点換算を誤ることがある:必ず を掛けた上で100を掛けます。
- 価格点が小さい=不利という誤認:価格点は低入札が有利であり、技術点との合算で総合評価が決まる点を忘れがちです。
解法ステップ
- 予定価格(1,000万円)を確認し、これを超える入札がないかをチェックする。
- 条件(2)により予定価格超の入札者は評価対象外と判断する(今回はD社を除外)。
- 各評価対象者について価格点を計算する:価格点 。
- 価格点に技術点(100点満点)を加えて総合評価点を算出する。
- 総合評価点が最大の者が落札者(同点の場合は別段の規定に従う)。
選択肢別の誤答解説
- ア: A社 — 総合評価は価格点30+技術50=80点。C社の90点に届かないため誤り。
- イ: B社 — 総合評価は価格点20+技術65=85点。C社の90点に及ばないため誤り。
- ウ: C社 — 総合評価は価格点10+技術80=90点で最大。これが正解。
- エ: D社 — 入札価格が1,100万円で予定価格1,000万円を超えるため評価対象外であり、落札できない(誤り)。
補足コラム
価格点の式 は、入札価格が小さいほど価格点が大きくなる単純な線形配分です。入札価格=予定価格のとき価格点は0、入札価格が0に近ければ価格点は100に近づきます。実務上はこの方式で「安さ」と「技術力」をバランスさせ、総合評価で最も優れた提案を落札します。入札者は予定価格や技術点配分を意識した戦略的な価格設定が重要です。
FAQ
Q1. 予定価格と同じ入札価格ならどうなる?
A1. 価格点は となり、技術点のみで勝負します。
A1. 価格点は となり、技術点のみで勝負します。
Q2. 同点の場合の扱いは?
A2. 問題文に特段の定めがない場合は調達実務の規程(例えば技術点優先や抽選など)に従います。本設問では同点は発生していません。
A2. 問題文に特段の定めがない場合は調達実務の規程(例えば技術点優先や抽選など)に従います。本設問では同点は発生していません。
Q3. 予定価格を超えても価格点がマイナスにならないのか?
A3. 計算上は式により負の値になり得ますが、本事例の条件(2)のように「超える入札は評価対象とならない」規定があるため、実際には評価対象除外になります。規定がない場合は入札要領に従って扱います。
A3. 計算上は式により負の値になり得ますが、本事例の条件(2)のように「超える入札は評価対象とならない」規定があるため、実際には評価対象除外になります。規定がない場合は入札要領に従って扱います。
関連キーワード: 総合評価落札方式、価格点、予定価格、技術点、入札評価、調達、落札者決定

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