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基本情報技術者 2015年 春期 午前(科目A)66


問題文

共通フレームによれば、企画プロセスにおいて定義するものはどれか。

選択肢

新しい業務の在り方や業務手順、入出力情報、業務上の責任と権限、業務上のルールや制約などの要求事項
業務要件を実現するために必要なシステムの機能や、システムの開発方式、システムの運用手順、障害復旧時間などの要求事項
経営・事業の目的及び目標を達成するために必要なシステムに関係する経営上のニーズ、システム化、システム改善を必要とする業務上の課題などの要求事項(正解)
システムを構成するソフトウェアの機能及び能力、動作のための環境条件、外部インタフェース、運用及び保守の方法などの要求事項

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企画プロセスの要求事項【午前解説】

正解の理由

選択肢の中で企画プロセスが扱う内容は、経営・事業の目的や目標を達成するためのニーズや業務上の課題の明確化です。つまり、企画は「なぜシステム化・改善が必要か」「どの範囲で価値を出すか」「投資や方向性をどうするか」を定義する工程です。
選択肢の内容を整理すると、業務手順や入出力・責任といったものは業務要件に当たり、システムの機能や運用・復旧時間はシステム要件(上位要件)に相当し、ソフトウェアの機能や環境・保守方法は設計レベルの仕様です。したがって、経営上のニーズや業務課題を記述している選択肢、すなわち が企画プロセスの定義に合致します。

解法ステップ

  1. 問題文のキーワードを探す:「企画プロセス」「定義するもの」など上位工程を示す語に注目します。
  2. 各選択肢のキーワードを分類する:「経営/事業」「業務手順・入出力」「システム機能」「ソフトウェア仕様」など階層を判別します。
  3. 共通フレームでの工程役割と突き合わせる:企画=経営ニーズ・投資判断、要件定義=業務・システム要件、設計=ソフトウェア仕様。
  4. 最も上位(経営・事業ニーズ)を示す選択肢を選ぶ。

選択肢別の誤答解説

  • ア: 新しい業務の在り方や業務手順、入出力情報、責任と権限、業務ルールなどの要求事項
    • 解説:これは業務要件(業務プロセス設計や業務要件定義)の内容で、企画よりも一段下の工程で扱う項目です。従って企画プロセスの定義ではありません。
  • イ: システムの機能や開発方式、運用手順、障害復旧時間などの要求事項
    • 解説:システム要件や非機能要件(運用・復旧など)に当たり、企画より詳細で技術寄りの要求です。企画段階ではここまでの具体的な手法や性能は通常定義しません。
  • : 経営・事業の目的及び目標を達成するために必要な経営上のニーズ、システム化、システム改善を必要とする業務上の課題などの要求事項
    • 解説:経営ニーズや業務課題という上位要素を示しており、共通フレームが企画プロセスで定義する内容に一致します。よって正解です。
  • エ: ソフトウェアの機能及び能力、動作環境、外部インタフェース、運用・保守の方法などの要求事項
    • 解説:これは詳細設計や実装・保守フェーズでの仕様に該当します。企画で定義するには細かすぎます。

よくある誤解

  • 企画=要件定義と混同する誤解:企画は「何を達成すべきか(経営ニーズ)」を決める上位工程で、要件定義はそのニーズを満たすための業務やシステム要件を明確にする工程です。
  • 企画で技術的詳細を期待する誤解:システムの運用手順やソフトウェア仕様など具体的な技術要件は企画の対象外で、後続工程で決める事項です。
  • 「業務」と「システム」の語を取り違える誤解:業務上の手順や責任は業務要件、システムの機能や性能はシステム要件と役割が分かれます。

補足コラム

共通フレーム(汎用的なシステム開発フレームワーク)は、工程ごとに取り扱う情報の粒度や目的を明確に分けています。企画は「目的と価値(Why/Whatの上位)」、要件定義は「実現すべき機能や業務の仕様(What)」、基本設計・詳細設計は「どう実現するか(How)」という位置づけです。試験では「どの工程がどのレベルの記述を行うか」をキーワードで見抜く訓練が有効です。

FAQ

Q1. 企画ではどの程度までシステム化の方針を示すべきですか?
A1. 企画ではシステム化の必要性や期待効果、概ねのスコープや優先順位、投資判断の観点を示します。詳細な機能や設計は要件定義以降で詰めます。
Q2. 「業務上の課題」は企画か要件定義か、どちらで扱いますか?
A2. 企画で「どのような課題があり何を解決すべきか」を定義し、要件定義でその課題を解決するための具体的な業務フローや要件を定めます。
Q3. 問題文に「運用手順」や「障害復旧」を含む選択肢があれば企画で否定して良いですか?
A3. はい。運用手順や復旧時間は実装や運用設計、SLA設計の領域であり企画段階で詳細に定義することは通常想定されません。

関連キーワード: 共通フレーム、企画プロセス、経営ニーズ、業務課題、業務要件、システム要件、基本設計、スコープ設定、投資判断
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