基本情報技術者 2015年 春期 午前(科目A) 問71
問題文
ディジタルディバイドを説明したものはどれか。
選択肢
ア:PCなどの情報通信機器の利用方法が分からなかったり、情報通信機器を所有していなかったりして、情報の入手が困難な人々のことである。
イ:高齢者や障害者の情報通信の利用面での困難が、社会的又は経済的な格差につながらないように、誰もが情報通信を利活用できるように整備された環境のことである。
ウ:情報通信機器やソフトウェア、情報サービスなどを、高齢者・障害者を含む全ての人が利用可能であるか、利用しやすくなっているかの度合いのことである。
エ:情報リテラシの有無やITの利用環境の相違などによって生じる、社会的又は経済的な格差のことである。(正解)
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ディジタルディバイド【午前解説】
正解の理由
正解は エ です。エの文は「情報リテラシの有無やITの利用環境の相違などによって生じる、社会的又は経済的な格差」と明確に「格差が生じる」という結果と、その原因(リテラシや環境の相違)を示しており、ディジタルディバイド(情報格差)の定義に合致します。
解法ステップ
- 問題文で注目するキーワードを拾う:「格差」「生じる」「情報リテラシ」「利用環境」など。
- 各選択肢を「結果(格差が生じる)/環境(整備されている)/度合い(利用しやすさ)」のどれに該当するかで分類する。
- 「格差が生じる」と明記された選択肢を優先的に検討する(定義に最も近い)。
- 混同しやすい語(情報弱者、アクセシビリティ、ユニバーサルデザイン)を対応する概念に置き換えて比較する。
選択肢別の誤答解説
- ア: PCなどの情報通信機器の利用方法が分からなかったり、所有していなかったりする「人々」を指しており、個人の状態(情報弱者)を説明している。ディジタルディバイド自体の定義ではない。
- イ: 「誰もが情報通信を利活用できるように整備された環境」を説明しており、ディジタル包摂やユニバーサルアクセスに近い概念で、ディジタルディバイドの解消策や理想像を表す。
- ウ: 機器やソフト、サービスが「利用可能で利用しやすくなっているかの度合い」を示しており、アクセシビリティや利用性の指標を説明している。
- エ: 情報リテラシーの有無や利用環境の相違によって生じる「社会的又は経済的な格差」を述べており、ディジタルディバイドの定義そのものであるため正解。
よくある誤解
- 「情報機器を持たない人=ディジタルディバイド」と単純化する誤解:個人の状態(情報弱者)は一因でしかなく、社会的な格差という視点が欠けやすい。
- 「アクセシビリティや整備された環境がディジタルディバイドそのものだ」と混同する誤解:整備や使いやすさは対策や評価指標だが、本来の概念は『格差が存在すること』である。
- 「利用しやすさの度合い=ディジタルディバイド」とのみ解釈する誤解:利用しやすさ(アクセシビリティ)は関連概念だが、格差の発生・影響まで含めて判断する必要がある。
補足コラム
ディジタルディバイドは一般に階層化して論じられます。第1レベルは「アクセス(機器・回線の有無)」、第2レベルは「技能・リテラシー(操作や情報活用能力)」、第3レベルは「成果・利益の格差(教育・就業・社会参加の差)」です。対策はインフラ整備、教育(リテラシー向上)、サービス設計(アクセシビリティ改善)など複合的に進める必要があります。
FAQ
Q1: 「情報弱者」と「ディジタルディバイド」は同じですか?
A1: 異なります。情報弱者は個人や集団の状態を指し、ディジタルディバイドは社会レベルで生じる格差そのものを指します。対策の観点でも扱いが異なります。
A1: 異なります。情報弱者は個人や集団の状態を指し、ディジタルディバイドは社会レベルで生じる格差そのものを指します。対策の観点でも扱いが異なります。
Q2: ウやイとエはどちらも正しそうに見えます。見分け方は?
A2: 文中で「格差が生じる/につながる」と明記されているかを確認してください。エは「格差」を直接説明しており、イやウは環境や利用度合いを説明しています。
A2: 文中で「格差が生じる/につながる」と明記されているかを確認してください。エは「格差」を直接説明しており、イやウは環境や利用度合いを説明しています。
Q3: 政策で重要なのはどれですか?
A3: すべて重要ですが、短期的にはアクセス整備(第1レベル)、中長期的には教育や利活用支援(第2・3レベル)を組み合わせることが効果的です。
A3: すべて重要ですが、短期的にはアクセス整備(第1レベル)、中長期的には教育や利活用支援(第2・3レベル)を組み合わせることが効果的です。
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