基本情報技術者 2016年 秋期 午前(科目A) 問67
問題文
コストプラス法による価格設定方法を表すものはどれか。
選択肢
ア:価格分析によって、利益最大、リスク最小を考慮し、段階的に価格を決める。
イ:顧客に対する値引きを前提にし、当初からマージンを加えて価格を決める。
ウ:市場で競争可能と推定できるレベルで価格を決める。
エ:製造原価、営業費を基準にし、希望マージンを織り込んで価格を決める。(正解)
コストプラス法による価格設定方法を表すものはどれか。【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:コストプラス法は製造原価、仕入原価、販売管理費などの総原価を基準に、希望のマージンを上乗せして販売価格を決定する方式です。
- 根拠:原価を明確な基準にしてマージンを加算するため、原価把握が正確であれば必要利益を確保しやすく、価格決定が比較的単純で合理的です。
- 差がつくポイント:正確な原価計算(固定費・変動費の区別と配賦)とマージン設定根拠、さらに市場価格との整合性を検証する能力が合否を分けます。
正解の理由
正解: エ
コストプラス法は「原価(製造原価・営業費など)を基準にして、その上に希望マージンを加えて価格を決める」方式を指します。選択肢エはまさにこの定義を述べており、原価ベース+希望マージンという構造が一致するため正解です。
コストプラス法は「原価(製造原価・営業費など)を基準にして、その上に希望マージンを加えて価格を決める」方式を指します。選択肢エはまさにこの定義を述べており、原価ベース+希望マージンという構造が一致するため正解です。
よくある誤解
- 「原価にマージンを加える=必ず高利益になる」と考える誤解:市場価格や需要を無視すると売れ残りや値下げが必要になり利益が減少します。
- 「コストプラスは常に固定の比率で計算する」との誤解:マージン設定は商品特性や市場状況に応じて変える必要があり、一律ではありません。
解法ステップ
- 問題文で「原価」「営業費」「マージン」「希望利益」といった語があるか確認する。
- それらが「基準にして上乗せする」と表現されていればコストプラス法であると判断する。
- 他の選択肢が市場志向(需給・競争)や段階的・割引前提などを述べていないかを確認し、区別する。
選択肢別の誤答解説
- ア: 価格分析や段階的決定、リスク最小化を強調しており、コストベースではなく価格最適化や段階的戦略を示します。誤りです。
- イ: 「値引きを前提に当初からマージンを加える」は割引戦略や戦術的設定の説明であり、コストプラスの本質(原価基準+希望マージン)とは異なります。誤りです。
- ウ: 「市場で競争可能と推定できるレベルで価格を決める」は競合基準や市場志向の価格設定(競争価格法)に該当します。誤りです。
- エ: 製造原価・営業費を基準に希望マージンを織り込んで価格を決める記述がコストプラス法そのものです。正解です。
補足コラム
コストプラス法の計算例と留意点:
- 単純なマークアップ例:原価が¥1,000、希望マージンを20%(原価比)の場合、販売価格は 。
- 「価格に対する利益率(売価基準のマージン)」で表す場合、売価を、原価を、売価基準の利益率をとすると の式が使われます。
- 利点:算出が簡便で利益目標を設定しやすい。欠点:市場需要や競合価格を無視すると価格競争で不利になる可能性があります。
FAQ
Q1. コストプラス法はどんな場面で適しているのですか?
A1. 原価が安定していて、製品差別化が難しくなく、利益確保を優先する場合や入札・見積りでコスト回収を重視する場合に向きます。
A1. 原価が安定していて、製品差別化が難しくなく、利益確保を優先する場合や入札・見積りでコスト回収を重視する場合に向きます。
Q2. マージンは常に原価比で設定すべきですか?
A2. 必ずしもそうではありません。商品特性や市場状況に応じて原価比、売価比、または額ベースで設定することがあります。
A2. 必ずしもそうではありません。商品特性や市場状況に応じて原価比、売価比、または額ベースで設定することがあります。
Q3. 市場価格が原価+マージンより低い場合はどうすべきですか?
A3. コスト構造の見直し、マージンの再設定、あるいは競争戦略の変更(差別化やコスト削減)を検討する必要があります。
A3. コスト構造の見直し、マージンの再設定、あるいは競争戦略の変更(差別化やコスト削減)を検討する必要があります。
関連キーワード: コストプラス法、原価計算、価格戦略、マークアップ、マージン、競争価格法、価値基準価格

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