基本情報技術者 2016年 秋期 午前(科目A) 問71
問題文
ある工場では表に示す3製品を製造している。実現可能な最大利益は何円か。ここで、各製品の月間需要量には上限があり、また、製造工程に使える工場の時間は月間200時間までで、複数種類の製品を同時に並行して製造することはできないものとする。

選択肢
ア:2,625,000
イ:3,000,000
ウ:3,150,000
エ:3,300,000(正解)
製品X,Y,Zの生産割当て最適化【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:総時間200時間=分を利益率(分当たり利益)で配分すると最大利益は3,300,000円です。
- 根拠:分当たり利益はXが300円/分、Yが250円/分、Zが200円/分であり、需給上限と時間制約でX→Yの順に満たします。
- 差がつくポイント:単位あたり利益ではなく「時間当たり利益」を基準にすること、時間の単位(時間→分)変換ミスに注意してください。
正解の理由
正解は エ(3,300,000円)です。
手順は次のとおりです。
手順は次のとおりです。
- 利益を時間で割り「分当たり利益」を計算します。
- X: 円/分
- Y: 円/分
- Z: 円/分
- 利益効率の高い順(X→Y→Z)に、需給上限と総時間制約(200時間=分)を満たすまで生産します。
- Xを上限1,000個生産:時間分、利益円
- 残時間分でYを生産可能個数は個(上限900の範囲)
利益円 - 残時間0のためZは生産しない
- 合計利益は円となり、選択肢ではエが一致します。
よくある誤解
- 「単位当たり利益」で判断する誤り:1個あたり利益が高いZやYを優先すると時間効率が悪く最適解を逃します。
- 時間単位の取り違え:総時間を200(時間)と与えられても、各製品の所要時間が分で示されているため、分に変換し忘れるミスが多いです。
- 需給上限を無視して連続的に割当てる誤り:上限により次の製品に切り替える必要がある点を忘れがちです。
解法ステップ
- 総利用可能時間を同じ単位に揃える:。
- 各製品の「分当たり利益」を求める:。
- 分当たり利益が高い順に、各製品を「需給上限または残時間が尽きるまで」生産する。
- 各段階で消費する時間と得られる利益を累積し、総時間が0になった時点の累積利益を算出する。
- 得られた総利益と選択肢を照合して正解を決定する。
選択肢別の誤答解説
- ア: 2,625,000円
- 可能性のある誤り:時間単位や配分計算を誤り、効率の低いZを過剰に生産してしまったり、残時間を正しく使い切れていない配分ミスが考えられます。
- イ: 3,000,000円
- 可能性のある誤り:Xを満たさずにYを優先したり、残時間の取り扱いで端数を切り捨てるなどして本来生産可能なYの個数を過小評価した誤算です。
- ウ: 3,150,000円
- 典型的な誤り:Yを優先してYを最大(900個)にし、残時間でXを生産(500個)した配分による値です。分当たり利益で比較するとXを先に満たすべきところを誤ってY優先で解いた例です。
- エ: 3,300,000円(正解)
- 正しい配分はXを先に上限まで生産し、残時間でYを生産する方法です。
補足コラム
この種の問題は「時間資源が制約となる資源配分問題」で、単純なケースでは「貪欲法(グリーディ)」で最適になります。選ぶ基準は「単位時間当たりの利益(利得率)」です。より一般的には線形計画問題(目的関数:利益最大化、制約:時間と需要上限)として定式化できます。整数性(個数が整数)も今回は時間と所要時間の関係で整数解が自然に得られます。
例:線形計画の形
貪欲に分当たり利益で並べ替えると探索が容易になります。
FAQ
Q1: 分当たり利益が同じ場合はどうしますか?
A1: そのときは需給上限や他の副次条件(材料、セットアップ時間など)を見て決めます。どちらを先にしても総時間が限界に達する場合は組合せで比較します。
A1: そのときは需給上限や他の副次条件(材料、セットアップ時間など)を見て決めます。どちらを先にしても総時間が限界に達する場合は組合せで比較します。
Q2: 小数個(分数生産)が許されると結果は変わりますか?
A2: この問題では整数で解が自然に出ますが、一般に分数生産が許されると線形計画の連続解で最適化可能です。貪欲法は分数可でも同様に機能します。
A2: この問題では整数で解が自然に出ますが、一般に分数生産が許されると線形計画の連続解で最適化可能です。貪欲法は分数可でも同様に機能します。
Q3: 複数工程で同時並行生産できる場合は?
A3: 並行可能ならば「単一資源」モデルではなくなります。各工程ごとに資源制約を定式化した多資源の線形計画で最適化する必要があります。
A3: 並行可能ならば「単一資源」モデルではなくなります。各工程ごとに資源制約を定式化した多資源の線形計画で最適化する必要があります。
関連キーワード: 製品ミックス、分当たり利益、貪欲法、資源配分、線形計画、需要上限、時間管理、最適化

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