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基本情報技術者 2016年 秋期 午前(科目A)74


問題文

EDIを実施するための情報表現規約で規定されるべきものはどれか。

選択肢

企業間の取引の契約内容
システムの運用時間
伝送制御手順
メッセージの形式(正解)

EDIを実施するための情報表現規約で規定されるべきものはどれか【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:EDIの情報表現規約は、企業間で交換する各メッセージの形式(フィールド名、データ型、構造、必須性など)を規定します。
  • 根拠:EDIは取引データを自動処理するための標準化されたデータ交換であり、共通のメッセージ形式がないと解釈や処理が成立しません。
  • 差がつくポイント:運用時間は運用契約、伝送制御は通信プロトコル、契約内容は商取引規約で、表現規約はあくまでメッセージ定義に特化します。

正解の理由

情報表現規約(message representation rules)は、交換されるデータの構造・要素名・データ型・長さ・必須/任意の指定、コード一覧(値域)やセグメントの順序など、メッセージの「中身」を定義します。これにより送信側と受信側が同じ意味でデータを解釈でき、自動処理やバリデーションが可能になります。したがって「メッセージの形式」が正解です。

よくある誤解

  • 伝送経路やプロトコル(通信のやり取り方法)と混同する:伝送制御は通信層の仕様で、表現規約とは別領域です。
  • 契約や運用時間まで含むと考える:商取引上の契約や運用ルールは別文書やSLAで規定され、表現規約はデータ定義に限定されます。
  • 「メッセージ」=「ファイル転送」だと誤認する:ファイルのやり取り方法は輸送層(バッチ/AS2/FTP等)の話です。

解法ステップ

  1. 問題文のキーワード(情報表現規約)を確認し、「表現=内容定義」と読む。
  2. 各選択肢を「メッセージの内容(表現)」「通信/伝送」「運用」「契約」のどれに該当するかで分類する。
  3. 表現に関するもの(フィールド名、データ型、構造、必須/任意)が含まれる選択肢を選ぶ。
  4. 試験的には「形式」「フォーマット」「要素」「セグメント」などの語がある選択肢を優先。

選択肢別の誤答解説

  • ア: 企業間の取引の契約内容 — 誤り。契約内容はビジネスルールや商取引の合意事項であり、EDIの表現規約が直接定義する領域ではありません。
  • イ: システムの運用時間 — 誤り。運用時間や保守窓口などは運用管理やSLAで規定されるもので、表現規約の項目ではありません。
  • ウ: 伝送制御手順 — 誤り。伝送制御は通信プロトコルやネットワーク層の仕様(例:FTP/AS2、通信セッション管理)であり、メッセージの内部形式とは別です。
  • エ: メッセージの形式 — 正解。表現規約はフィールド構造、セグメント、データ型、コードリストなどメッセージそのものの形式を定義します。

補足コラム

EDIの標準には複数のレイヤーが存在します。上位から概念的に分けると「ビジネス取引ルール(何を交換するか)」「メッセージ表現(どのように表すか)」「シンタックス/標準(EDIFACT, ANSI X12, XML/UBL など)」「輸送・伝送(AS2, FTP, HTTP など)」です。表現規約はこのうち「メッセージ表現」に対応し、スキーマ(XSD)やセグメント定義、トランザクションセット仕様がそれに該当します。

FAQ

Q1: 表現規約は具体的にどんな項目を含みますか?
A1: セグメント・要素構成、データ型・長さ、必須/任意フラグ、コード一覧、繰り返し/入れ子構造、例示メッセージ、エラー検出規則などです。
Q2: 伝送手順が異なれば表現規約も変える必要がありますか?
A2: 基本的に表現規約は独立ですが、輸送方式の制約(固定長ファイル、文字コード、改行処理など)により微調整が必要になることがあります。
Q3: XMLベースのEDIでも表現規約は必要ですか?
A3: 必要です。XMLでもスキーマ(XSD)や要素定義、必須属性等で表現規約を定義します。

関連キーワード: EDI、メッセージ形式、データフォーマット、セグメント、コードリスト、EDIFACT、ANSI X12、XML/UBL、スキーマ、トランザクションセット
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