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基本情報技術者 2016年 春期 午前(科目A)55


問題文

ミッションクリティカルシステムの意味として、適切なものはどれか。

選択肢

OSなどのように、業務システムを稼働させる上で必要不可欠なシステム
システム運用条件が、性能の限界に近い状態の下で稼働するシステム
障害が起きると、企業活動や社会に重大な影響を及ぼすシステム(正解)
先行して試験導入され、成功すると本格的に導入されるシステム

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ミッションクリティカルシステム【午前解説】

正解の理由

正解は です。ミッションクリティカル(mission-critical)は文字通り「任務(ミッション)遂行に不可欠」な意味で、システムが停止すると業務停止、財務的損失、生命や安全への重大な影響を及ぼすものを指します。銀行の決済システム、空港管制システム、病院の集中治療装置などが典型例で、定義上は「障害時の影響の大きさ」が判断基準になります。

解法ステップ

  1. 問題文のキーワードを抽出:「ミッションクリティカル」「意味」「障害」「企業活動や社会に重大な影響」などを探す。
  2. 各選択肢を「影響の大きさ」「基盤性」「性能状態」「導入形態」の観点で分類する。
  3. 定義に最も合致する選択肢を選ぶ。「障害時に重大な影響を及ぼす」が一致すれば正解。

選択肢別の誤答解説

  • ア: OSなどのように、業務システムを稼働させる上で必要不可欠なシステム
    • 解説:OSは重要な基盤であるが、ミッションクリティカルは「障害時の影響の大きさ」に基づく分類であり、基盤性だけでは定義とは一致しません。
  • イ: システム運用条件が、性能の限界に近い状態の下で稼働するシステム
    • 解説:性能限界に近い状態は「臨界(クリティカル)な運用」を示すが、ミッションクリティカルの本義は「任務遂行に不可欠で障害が重大影響を与える」ことです。
  • ウ: 障害が起きると、企業活動や社会に重大な影響を及ぼすシステム
    • 解説:正解。ミッションクリティカルの定義に忠実で、影響範囲の大きさで判断します。
  • エ: 先行して試験導入され、成功すると本格的に導入されるシステム
    • 解説:これは「パイロット導入」や「試験導入」の説明であり、ミッションクリティカルの定義とは無関係です。

よくある誤解

  • ミッションクリティカル=OSやミドルウェアのような「基盤」のことと誤解する。基盤も重要だが定義は影響範囲に依存します。
  • ミッションクリティカル=常に高負荷で稼働しているシステムと混同する。性能限界での稼働は「臨界運用」の問題であり別物です。
  • 試験導入やパイロット運用を意味すると誤認する。これは導入形態の用語であってミッションクリティカルの定義ではありません。

補足コラム

ミッションクリティカルなシステムは高可用性(High Availability)、フォールトトレラント設計、冗長化、厳格なSLA(サービスレベル合意)やBCP(事業継続計画)の対象になります。設計・運用では障害検知の迅速化、フェイルオーバー、バックアップ手順や定期的なDR(Disaster Recovery)訓練が重要です。機能が重要でも影響範囲が限定的ならミッションクリティカルとは呼ばれない点に注意してください。

FAQ

Q1. ミッションクリティカルとミッションクリティカルでは違いがありますか?
A1. 表記ゆれはありません。用語は「mission-critical(ミッションクリティカル)」で、意味は先に述べた通りです。
Q2. ミッションクリティカル=安全クリティカル(Safety-critical)ですか?
A2. 似ていますが厳密には異なります。Safety-critical は「安全に直接関わる」こと(人命に直結)が焦点で、ミッションクリティカルは業務や社会的機能の維持という観点が中心です。重なる場合も多いですが用途で使い分けます。
Q3. すべて重要なシステムがミッションクリティカルになるのですか?
A3. いいえ。重要度は高くても、障害による影響が限定的ならミッションクリティカルとは呼びません。影響の範囲と重大さが基準です。

関連キーワード: ミッションクリティカル、可用性、高可用性、フォールトトレランス、冗長化、SLA、事業継続、ディザスタリカバリ
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