基本情報技術者 2016年 春期 午前(科目A) 問72
問題文
手順①~③に従って処理を行うものはどれか。
①今後の一定期間に生産が予定されている製品の種類と数量及び部品構成表を基にして、その構成部品についての必要量を計算する。
②引当て可能な在庫量から各構成部品の正味発注量を計算する。
③製造/調達リードタイムを考慮して構成部品の発注時期を決定する。
選択肢
ア:CAD
イ:CRP
ウ:JIT
エ:MRP(正解)
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資材所要量計画(MRP)【午前解説】
正解の理由
正解:エ(MRP)
手順①~③の流れは、部品構成表(BOM)を基に必要部品数を「展開(explode)」し、在庫や引当て可能量を差し引いて正味発注量を求め、製造・調達のリードタイムを考慮して発注時期(プランドオーダーのリリース日)を決めるという、まさに資材所要量計画(Material Requirements Planning:MRP)の処理です。MRPは「何を・いつ・いくつ発注するか」を定量的に算出するための手続きで、問題文の三段階と完全に一致します。
手順①~③の流れは、部品構成表(BOM)を基に必要部品数を「展開(explode)」し、在庫や引当て可能量を差し引いて正味発注量を求め、製造・調達のリードタイムを考慮して発注時期(プランドオーダーのリリース日)を決めるという、まさに資材所要量計画(Material Requirements Planning:MRP)の処理です。MRPは「何を・いつ・いくつ発注するか」を定量的に算出するための手続きで、問題文の三段階と完全に一致します。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを抽出:BOM(部品構成表)、必要量計算、正味発注量、リードタイム、発注時期。
- 各選択肢の役割を整理:CAD(設計)、CRP(能力計画)、JIT(生産方式)、MRP(資材所要量計画)。
- キーワードと役割を照合して整合するものを選ぶ。BOMに基づく量算出と発注時期決定はMRPと一致するため正解と判断。
選択肢別の誤答解説
- ア: CAD
- 誤り。CADは設計・図面作成のソフトウェア群で、生産部品の必要量計算や発注時期決定を行う機能の説明とは一致しません。
- イ: CRP
- 誤り。CRP(Capacity Requirements Planning)はMRPの出力(予定稼働)に対する能力チェックを行うもので、材料の必要量算出や発注時期の決定自体は行いません。
- ウ: JIT
- 誤り。JIT(ジャストインタイム)は在庫最小化やプル生産の考え方で、BOM展開による正味発注量計算とリードタイムに基づく発注時期決定という手順とは直接対応しません。
- エ: MRP
- 正解。BOM展開(Gross requirements)、在庫引当てによるNet requirements算出、リードタイムを考慮した発注時期決定はMRPの標準処理です。
よくある誤解
- MRPとCRPを混同する:MRPは材料の必要量と時期計算が目的で、CRPはMRP結果に対する能力(機械・人員)照合であり目的が異なります。
- JIT=MRPと考える誤り:JITは在庫削減やプル生産の考え方で、発注量・時期をBOM展開で算出するMRPの手順とは本質的に異なります。
- CADを含める誤解:CADは設計支援ツールで、生産計画や発注時期の計算を行うものではありません。
補足コラム
MRPの基本的な計算ロジックの要点を数式で示すと分かりやすいです。一般に正味発注量(Net Requirement)は次のように表されます。
そして、リードタイムを考慮してプランドオーダーの発注日(Planned Order Release)を決定します。実務ではMRPの出力をもとにCRPで能力制約を確認し、必要に応じて日程やロットサイズを調整します。最近はERPでMRP機能が統合され、購買・生産・在庫管理と連携した運用が主流です。
そして、リードタイムを考慮してプランドオーダーの発注日(Planned Order Release)を決定します。実務ではMRPの出力をもとにCRPで能力制約を確認し、必要に応じて日程やロットサイズを調整します。最近はERPでMRP機能が統合され、購買・生産・在庫管理と連携した運用が主流です。
FAQ
Q1. MRPとMRP IIの違いは何ですか?
A1. MRPは資材所要量計画に特化した手法で、MRP IIは生産・能力・コストなどを統合したより広範な製造資源計画を指します。
A1. MRPは資材所要量計画に特化した手法で、MRP IIは生産・能力・コストなどを統合したより広範な製造資源計画を指します。
Q2. JITとMRPは併用できますか?
A2. はい。JITの在庫削減方針とMRPの計画能力を組み合わせ、必要な時に必要な量を供給する設計が可能です。ただし運用方針や仕入先の安定性に依存します。
A2. はい。JITの在庫削減方針とMRPの計画能力を組み合わせ、必要な時に必要な量を供給する設計が可能です。ただし運用方針や仕入先の安定性に依存します。
Q3. CRPはMRPの前後どちらで使いますか?
A3. 一般にMRPで発注量・時期を算出した後、その結果をCRPで能力照合(負荷平準化やシフト調整)します。
A3. 一般にMRPで発注量・時期を算出した後、その結果をCRPで能力照合(負荷平準化やシフト調整)します。
関連キーワード: MRP、BOM、正味発注量、資材所要量計画、リードタイム、引当て、CRP、JIT、CAD、生産計画、プランドオーダー

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