基本情報技術者 2016年 春期 午前(科目A) 問75
問題文
企業経営の透明性を確保するために、企業は誰のために経営を行っているか、トップマネジメントの構造はどうなっているか、組織内部に自浄能力をもっているかなどの視点で、企業活動を監督・監視する仕組みはどれか。
選択肢
ア:コアコンピタンス
イ:コーポレートアイデンティティ
ウ:コーポレートガバナンス(正解)
エ:ステークホルダアナリシス
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コーポレートガバナンス【午前解説】
正解の理由
企業の透明性確保や「誰のために経営するか」「トップマネジメントの構造」「組織内部の自浄能力」といった観点は、経営陣を監督し説明責任を果たす枠組みを指します。これがコーポレートガバナンスです。ガバナンスは取締役会や監査役、社外取締役、内部監査、報酬制度、コンプライアンス体制など複数の構成要素によって経営監督を実現し、経営の透明性・信頼性を高めます。したがって正解は ウ です。
解法ステップ
- 問題文からキーワードを抽出:「透明性」「監督・監視」「トップマネジメントの構造」「自浄能力」。
- 各選択肢の定義を思い出す(コア能力、ブランド、ガバナンス、分析手法)。
- キーワードと選択肢の範囲を照合し、監督や説明責任に関連する概念を選ぶ。
- 残りの選択肢が目的(競争力・ブランド・分析)に寄ることを確認して除外。
- 正解(ウ)を選択し、監督機能の具体例(取締役会、内部監査等)で根拠付けする。
選択肢別の誤答解説
- ア: コアコンピタンス
- 意味: 企業が競争優位を持つ中核的能力や技術。経営監督や透明性の仕組みではなく、経営資源の強みを指します。
- イ: コーポレートアイデンティティ
- 意味: 企業の理念やブランド、企業文化など対外的イメージを含む概念。監督・監視の制度説明には当たりません。
- ウ: コーポレートガバナンス
- 意味・理由: 企業の意思決定や経営監督の仕組み、説明責任を担う枠組みであり、問題文の内容と一致します。取締役会、監査機能、社外取締役、報酬制度などで構成されます。
- エ: ステークホルダアナリシス
- 意味: 利害関係者を識別・分析する手法。意思決定支援や戦略立案に有用ですが、監督機構そのものではありません。
よくある誤解
- ガバナンス=企業イメージ(CI)と混同しやすいが、CIは理念・ブランドであり監督機能ではありません。
- ステークホルダアナリシスは利害関係者分析の手法であり、監督制度そのものを指すわけではありません。
- コアコンピタンスは企業の競争力源泉であり、監督・監視の仕組みとは目的が異なります。
補足コラム
コーポレートガバナンスは単なる形式上の制度ではなく、実効性が重要です。例えば社外取締役の実効的な監督、監査委員会の独立性、内部通報制度やリスク管理の整備が組み合わさることで初めて「自浄能力」が働きます。近年はコーポレートガバナンス・コードや各国のガイドラインで開示や取締役の独立性が強調されています。
FAQ
Q1: コーポレートガバナンスとコンプライアンスは同じですか?
A1: 異なります。コンプライアンスは法令順守や倫理遵守を指し、ガバナンスは経営監督全体の仕組みでコンプライアンスもその一部です。
A1: 異なります。コンプライアンスは法令順守や倫理遵守を指し、ガバナンスは経営監督全体の仕組みでコンプライアンスもその一部です。
Q2: ステークホルダアナリシスはガバナンスに無関係ですか?
A2: 無関係ではありません。ステークホルダ分析は意思決定や利害調整に役立ちますが、監督制度自体ではない点で区別されます。
A2: 無関係ではありません。ステークホルダ分析は意思決定や利害調整に役立ちますが、監督制度自体ではない点で区別されます。
Q3: 内部統制とコーポレートガバナンスの違いは?
A3: 内部統制は業務プロセスの適正性確保手段で、ガバナンスは経営監督・説明責任を包含する上位概念です。
A3: 内部統制は業務プロセスの適正性確保手段で、ガバナンスは経営監督・説明責任を包含する上位概念です。
関連キーワード: コーポレートガバナンス、取締役会、社外取締役、内部監査、内部統制、監査委員会、説明責任、報酬制度、コンプライアンス、自浄能力

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