基本情報技術者 2016年 春期 午前(科目A) 問78
問題文
財務諸表のうち、ある一定時点における企業の資産、負債及び純資産を表示し、企業の財政状態を明らかにするものはどれか。
選択肢
ア:株主資本等変動計算書
イ:キャッシュフロー計算書
ウ:損益計算書
エ:貸借対照表(正解)
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貸借対照表【午前解説】
正解の理由
貸借対照表は特定の時点における企業の財政状態を表示する財務諸表であり、資産、負債及び純資産(株主資本など)の残高を一覧で示します。会計の基本等式は
で表され、この等式が貸借対照表の構造を決めます。設問が「ある一定時点」と明示しているため、期間(フロー)を扱う損益計算書やキャッシュフロー計算書、株主資本等変動計算書ではなく、貸借対照表が該当します。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを探す:「ある一定時点」「期間」「当期」などの語句を確認する。
- 表の分類を想起する:貸借対照表=時点、損益計算書=期間、キャッシュフロー=期間、株主資本等変動=期間の変動。
- 選択肢と照合する:時点を示すものを選ぶだけで正解に至ります。
- チェック:会計等式 に矛盾がないか確認する。
選択肢別の誤答解説
- ア: 株主資本等変動計算書 — 株主資本(純資産)の期首から期末までの増減を示す表であり、「期間」の変化を示すため不適切です。
- イ: キャッシュフロー計算書 — 現金及び現金同等物の増減を一定期間で示す表で、時点の残高ではなくフロー情報を提供します。
- ウ: 損益計算書 — 一定期間の収益と費用、純利益を示す表であり、時点の財政状態を表すものではありません。
- エ: エ 貸借対照表 — (正解)特定時点の資産・負債・純資産の残高を表示し、企業の財政状態を明らかにします。
よくある誤解
- 損益計算書と混同する:損益計算書は一定期間の収益と費用を示すため「期間」を扱う点を見落としがちです。
- キャッシュフロー計算書を財政状態と誤認する:キャッシュフローは現金の増減(期間)であり、ある時点の残高は貸借対照表で確認します。
- 純資産と当期純利益を混同する:純資産は累積された資本であり、当期純利益は損益計算書の期間損益です。
補足コラム
貸借対照表は流動性や安全性の分析に用いられ、代表的な指標に自己資本比率や流動比率があります。例えば自己資本比率は次のように計算します。
財務分析では、貸借対照表(ストック情報)と損益計算書やキャッシュフロー計算書(フロー情報)を併せて見ることが重要です。略称は「B/S(Balance Sheet)」。
財務分析では、貸借対照表(ストック情報)と損益計算書やキャッシュフロー計算書(フロー情報)を併せて見ることが重要です。略称は「B/S(Balance Sheet)」。
FAQ
Q1: 貸借対照表はいつ作成するのですか?
A1: 通常は決算日に作成します。中間決算や月次決算で作成する場合もあります。
A1: 通常は決算日に作成します。中間決算や月次決算で作成する場合もあります。
Q2: 純資産と自己資本は同じですか?
A2: 一般的には同義的に用いられますが、厳密には会計基準や項目の取扱いで差が出る場合があります。
A2: 一般的には同義的に用いられますが、厳密には会計基準や項目の取扱いで差が出る場合があります。
Q3: キャッシュ残高は貸借対照表で確認できますか?
A3: はい。貸借対照表の資産側に現金及び預金などの残高が表示されます。
A3: はい。貸借対照表の資産側に現金及び預金などの残高が表示されます。
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