基本情報技術者 2017年 春期 午前(科目A) 問24
問題文
音声などのアナログデータをディジタル化するために用いられるPCMにおいて、音の信号を一定の周期でアナログ値のまま切り出す処理はどれか。
選択肢
ア:逆量子化
イ:標本化(正解)
ウ:符号化
エ:量子化
🔒 解説は解答すると表示されます
標本化(サンプリング)【午前解説】
正解の理由
問題文は「音の信号を一定の周期でアナログ値のまま切り出す処理」を尋ねています。
この定義に一致するのが「標本化(サンプリング)」です。標本化では連続時間信号から時間間隔 (または周波数 )ごとに瞬時値を取り出し、時間的に離散化したサンプル系列を得ます。取り出した値はまだ連続振幅のままで、後続の「量子化」によって振幅が離散化され、さらに「符号化」でビット列に変換されます。したがって正解はイです。
この定義に一致するのが「標本化(サンプリング)」です。標本化では連続時間信号から時間間隔 (または周波数 )ごとに瞬時値を取り出し、時間的に離散化したサンプル系列を得ます。取り出した値はまだ連続振幅のままで、後続の「量子化」によって振幅が離散化され、さらに「符号化」でビット列に変換されます。したがって正解はイです。
また、サンプリング定理(ナイキスト基準)により、元信号の最高周波数を とすると、折り返し歪(エイリアシング)を避けるためにサンプリング周波数は
を満たす必要がある点も標本化の重要な性質です。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを抽出:「一定の周期で」「アナログ値のまま」「切り出す」。
- 各選択肢の定義を確認:標本化=時間的にサンプルを取る、量子化=振幅を離散化、符号化=ビット化、逆量子化=量子化の逆。
- 定義と照合して一致するものを選ぶ:時間的に切り出すのは「標本化」であるため正解と判定。
選択肢別の誤答解説
- ア: 逆量子化 — 誤り。量子化で失われた振幅情報を近似的に戻す処理であり、サンプリングとは無関係。
- イ: 標本化 — 正解。一定周期でアナログ信号の瞬時値を取り出し時間離散化する操作。
- ウ: 符号化 — 誤り。量子化後の離散値を符号(ビット列)に変換する処理で、時間切り出しではない。
- エ: 量子化 — 誤り。アナログ振幅を有限個のレベルに丸める操作で、時間方向の切り出し(標本化)とは異なる。
よくある誤解
- 「標本化=デジタル化」と誤解して、標本化だけでビット列が得られると思う。実際には量子化・符号化が必要です。
- 「量子化と標本化を取り違える」:量子化は振幅を離散化する操作であり、時間間隔で値を切る標本化とは別工程です。
- 逆量子化(復元処理)や符号化を標本化と混同してしまい、処理の順序(標本化→量子化→符号化)を誤認すること。
補足コラム
- 実装面では標本化の前にローパスフィルタ(アンチエイリアシングフィルタ)を用いて高周波成分を除去し、エイリアシングを防ぎます。
- 音声CDの標準サンプリング周波数は44.1 kHz、量子化は16ビットステレオ。これにより人間の可聴帯域(約20 Hz〜20 kHz)をカバーします。
- ハードウェア的には「サンプル&ホールド回路」が瞬間値を取り出し、その後ADC(アナログ→ディジタル変換器)により量子化・符号化されます。
FAQ
Q1: 標本化とサンプリングは同じ用語ですか?
A1: はい。同義であり、英語の "sampling" に対応します。
A1: はい。同義であり、英語の "sampling" に対応します。
Q2: なぜ標本化だけではデジタル信号にならないのですか?
A2: 標本化は時間を離散化するだけで振幅は連続のままなので、ビット列にするにはさらに量子化と符号化が必要です。
A2: 標本化は時間を離散化するだけで振幅は連続のままなので、ビット列にするにはさらに量子化と符号化が必要です。
Q3: サンプリング定理はなぜ重要ですか?
A3: サンプリング周波数が十分でないと高周波成分が折り返して信号に混入(エイリアシング)し、元の信号を回復できなくなるためです。
A3: サンプリング周波数が十分でないと高周波成分が折り返して信号に混入(エイリアシング)し、元の信号を回復できなくなるためです。
Q4: アンチエイリアシングフィルタは必須ですか?
A4: 実務ではほぼ必須です。標本化前に高周波ノイズを除去してエイリアシングを防ぎます。
A4: 実務ではほぼ必須です。標本化前に高周波ノイズを除去してエイリアシングを防ぎます。
関連キーワード: PCM、標本化、サンプリング定理、量子化、符号化、逆量子化、アンチエイリアシング、サンプル&ホールド、サンプリング周波数、エイリアシング

\ せっかくなら /
基本情報技術者を
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!

