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基本情報技術者 2017年 春期 午前(科目A)53


問題文

テスト工程での品質状況を判断するためには、テスト項目消化件数と累積バグ件数との関係を分析し、評価する必要がある。品質が安定しつつあることを表しているグラフはどれか。
基本情報技術者 2017年 春期 午前(科目A) 問53の選択肢の画像

選択肢

(正解)

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テスト項目消化と累積バグの関係【午前解説】

正解の理由

選択肢のうち、累積バグ件数とテスト項目消化件数の関係で「品質が安定しつつある」ことを示すのは、初期にバグ発見が進み中盤でピーク、その後発見件数が減少して累積値がほぼ横ばいに近づくパターンです。これは発見率(累積曲線の傾き)が時間経過で低下し、右側でゼロに近づくことを意味します。S字形で上部が飽和するのは、十分なテストにより潜在欠陥の大部分が検出され残存が少なくなった証拠であり、したがって正解はです。

解法ステップ

  1. 軸ラベルを確認し「累積バグ件数」が縦軸であることを確認する。
  2. 累積曲線の傾き(微分)をイメージし、発見率が増えているか減っているかで意味を判断する。
  3. 「品質が安定しつつある=発見率が低下して曲線が飽和する」パターンを探す。
  4. 4つの図の中でS字(中央で急増し右で平坦化)になっているものを選ぶ。
  5. 異常なパターン(累積が下がる、常に増加加速など)は除外する。

選択肢別の誤答解説

  • ア:右側で急激に上向きに膨らむ上凸曲線は、テストが進むほど発見率が増加していることを示し、品質が悪化するかテストが次第に深い欠陥に到達している状況であり安定とは言えません。
  • イ:累積バグ件数が時間と共に単調減少する図は物理的に矛盾します。累積値は非減少であるため、軸の誤認(残件数や未解決件数と混同)を疑います。よって不適切。
  • ウ:45度の直線は一定の発見率(発見速度が変わらない)を示します。これは「安定した発見活動」ですが「品質が安定しつつある(残存不具合が枯渇)」を表すものではありません。
  • エ:原点付近でゆっくり、中盤で急増し、右側で飽和するS字は累積の傾きが次第に減少していることを意味し、十分なテストにより新規発見が減少して品質が安定化しつつある典型パターンです。(正解:

よくある誤解

  • 「累積バグが増え続けない=バグがない」:累積が横ばいでも件数が高ければ品質は未だ低い可能性があります。平坦化の前段階の高さも評価対象です。
  • 「累積グラフが直線的なら安定」:等傾き(直線)は一定の発見率を示し、安定とは言えない。安定は発見率の低下(傾きの収束)を指します。
  • 「累積バグが減るグラフは正常」:累積(減るべきでない量)が減るのは誤用・軸誤認(未解決件数や残件数を描いた可能性)であり、累積バグのグラフでは現実的でない。

補足コラム

テスト工程の不具合発見モデルにはロジスティック(シグモイド)や指数型、ワイブル型などがあり、実務ではS字型(ロジスティック)がよく当てはまる場合が多いです。累積バグ に対して発見率は で表せ、品質の安定は を満たす傾向を指します。モデル化やトレンド分析では傾き(1次差分)や加速度(2次差分)を確認すると早期に変化を検出できます。

FAQ

Q1: どういうときに「安定」と判断するのですか?
A1: 累積曲線の傾き(発見率)が継続して低下し、所定の閾値以下に落ち着いたときに「安定」と見なします。
Q2: 累積が高くて平坦化した場合は安心できますか?
A2: 平坦化は新規発見が少ないことを示しますが、累積の絶対値が高ければ品質はまだ低い可能性があるため、許容基準との比較が必要です。
Q3: 図がイのように下がるのはあり得ますか?
A3: 累積値が下がるのは定義上あり得ません。残件数や未解決数など別の量と混同した可能性があります。
Q4: 直線(ウ)は完全に無意味ですか?
A4: 無意味ではなく「一定の発見率が続いている」状態を示しますが、安定化(発見が収束する)を示すものではありません。

関連キーワード: テスト工程、累積バグ、バグ発見率、シグモイド曲線、欠陥検出モデル、品質安定判定、発見速度、傾き解析、トレンド分析、テストカバレッジ
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