基本情報技術者 2017年 春期 午前(科目A) 問76
問題文
親和図法を説明したものはどれか。
選択肢
ア:事態の進展とともに様々な事象が想定される問題について対応策を検討し、望ましい結果に至るプロセスを定める方法である。
イ:収集した情報を相互の関連によってグループ化し、解決すべき問題点を明確にする方法である。(正解)
ウ:複雑な要因が絡み合う事象について、その事象間の因果関係を明らかにする方法である。
エ:目的・目標を達成するための手段・方策を順次展開し、最適な手段・方策を追求していく方法である。
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親和図法(KJ法)【午前解説】
正解の理由
選択肢のうち、イは「収集した情報を相互の関連によってグループ化し、解決すべき問題点を明確にする方法である」と述べており、これはまさに親和図法(KJ法)の定義そのものです。親和図法は大量の情報や意見をカード(付箋)に書き出し、類似性・関連性に基づいてグループ化してラベル化し、構造化することで本質的な問題や課題を浮き彫りにします。したがってイが正答です。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを抽出:「収集」「相互の関連」「グループ化」「明確にする」などを探す。
- 選択肢ごとに対応する手法の特徴を想起:親和図法=KJ法=カード化+グループ化。
- 他の選択肢が示す手法(因果図、シナリオ法、樹形図など)と照合して違いを確認する。
- 最も一致する選択肢を選ぶ(本問ではイ)。
選択肢別の誤答解説
- ア: 「事態の進展とともに様々な事象が想定される問題について対応策を検討し、望ましい結果に至るプロセスを定める方法」
解説:これは将来の事象や変化に対して対応策を検討する「シナリオ法」や「シナリオプランニング」に近い説明であり、親和図法の説明ではありません。 - イ: 「収集した情報を相互の関連によってグループ化し、解決すべき問題点を明確にする方法」
解説:親和図法(KJ法)の定義に合致。情報のカード化と類似性によるグループ化が鍵です。 - ウ: 「複雑な要因が絡み合う事象について、その事象間の因果関係を明らかにする方法」
解説:これは因果関係図や特性要因図(フィッシュボーン図、魚骨図)に該当します。因果の流れや要因分析が目的です。 - エ: 「目的・目標を達成するための手段・方策を順次展開し、最適な手段・方策を追求していく方法」
解説:手段と目的の展開や階層化を行う「樹形図(ツリー図)」「手段目的展開」に近い説明で、親和図法とは用途が異なります。
よくある誤解
- 親和図法は因果関係を明確にする手法だと誤解しやすいが、本質は「関連による分類」であり因果の検証は二次的作業です。
- 「目標を達成するための手段を順次展開する」といった記述と混同すると、ツリー図や手段目的展開と混同して誤答しやすい点に注意してください。
補足コラム
親和図法は「KJ法」とも呼ばれ、考案者は川喜田二郎(Kawakita Jiro)です。ブレインストーミングで出た意見やアンケート結果、要件定義で集めた断片的情報を整理する際に非常に有効で、UX調査、要件抽出、初期設計フェーズでよく使われます。作業は小グループで行うと効果的で、多様な視点からのラベル付けや階層化によって本質的な問題発見につながります。
FAQ
Q1: 親和図法はいつ使うべきですか?
A1: 情報が断片的で量が多く、まずは「何があるか」「どのように関連しているか」を整理したい初期段階で使います。
A1: 情報が断片的で量が多く、まずは「何があるか」「どのように関連しているか」を整理したい初期段階で使います。
Q2: 親和図法で因果関係まで分かりますか?
A2: 直接的には因果を証明する手法ではありません。因果を検討するには因果関係図や追加の分析が必要です。
A2: 直接的には因果を証明する手法ではありません。因果を検討するには因果関係図や追加の分析が必要です。
Q3: 1人で親和図法を使えますか?
A3: 可能ですが、複数人で異なる視点を持ち寄ることでより豊かなグルーピングとラベル化が期待できます。
A3: 可能ですが、複数人で異なる視点を持ち寄ることでより豊かなグルーピングとラベル化が期待できます。
関連キーワード: 親和図法、KJ法、グルーピング、カード化、ブレインストーミング、特性要因図、樹形図、シナリオ法、要件整理、情報整理

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