基本情報技術者 2018年 秋期 午前(科目A) 問54
問題文
ある新規システムの機能規模を見積もったところ、500FP(ファンクションポイント)であった。このシステムを構築するプロジェクトには、開発工数のほかに、システム導入と開発者教育の工数が、合計で10人月必要である。また、プロジェクト管理に、開発と導入・教育を合わせた工数の10%を要する。このプロジェクトに要する全工数は何人月か。ここで、開発の生産性は1人当たり10FPとする。
選択肢
ア:51
イ:60
ウ:65
エ:66(正解)
工数見積りと管理工数の計算【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論: 必要な全工数は66人月で、選択肢はエが正解です。開発50人月、導入・教育10人月、管理は合計の10%で6人月。
- 根拠: 開発工数は500FP÷10FP/人月=50人月、導入・教育は10人月で合計60人月、管理はその10%=6人月。
- 差がつくポイント: 管理工数の対象範囲を「開発のみ」や「導入・教育を除外」など誤認しないことで正答が決まります。
正解の理由
開発工数は生産性から 人月です。導入と教育が明示で10人月あるため、開発とそれらを合わせた基準工数は 人月となります。プロジェクト管理は「開発と導入・教育を合わせた工数の10%」と指示されているため、管理工数は 人月です。合計は 人月になり、選択肢の中ではエの66が正しいです。
よくある誤解
- 管理工数の「10%」を開発工数だけ(50人月)に適用してしまい、管理を5人月とする誤り。対象となる合計を忘れないこと。
- 導入・教育の10人月を計算から抜かしてしまい、管理工数の計算や合計がズレるミス。
- パーセンテージ適用後の端数処理(四捨五入等)について試験文に指示が無ければそのまま計算結果を使う点を見落とすこと。
解法ステップ
- 開発工数を計算する:。
- 導入と教育の工数を加える:(管理対象の基準)。
- 管理工数を求める:。
- 全工数を合算する:。これが最終答え。
(まとめ式)全工数 。
選択肢別の誤答解説
- ア: 51 — 開発50人月に対して、導入・教育の10人月を加え忘れ、誤って管理工数1人月(10%を誤解)だけを加えた場合に相当する誤答。導入・教育の10人月を必ず含めること。
- イ: 60 — 開発50人月+導入・教育10人月で60人月だが、ここでプロジェクト管理(10%)を加算していないため不足。管理工数を忘れやすい点に注意。
- ウ: 65 — 管理工数を開発工数50人月に対する10%(5人月)として計算し、50+10+5=65としたケース。問題文は「開発と導入・教育を合わせた工数の10%」とあるため誤り。
- エ: エ 66 — 正解。開発50 + 導入・教育10 =60 を基準に管理10%(6)を加えて66人月となる。
補足コラム
- ファンクションポイント(FP)から人月を求めるときは、常に「生産性(FP/人月)」の単位を確認してください。生産性が10FP/人月なら、FPをそのまま割れば人月になります。
- プロジェクト管理などの間接工数(オーバーヘッド)は、基準となるどの工数に対して割合を掛けるかが勝負どころです。問題文の「合わせた工数」「開発のみ」等の語句を正確に読み取る習慣をつけましょう。
- 一般式としては、全工数 = (開発工数 + その他工数) × (1 + 管理比率) が使えます。
簡単な計算例(参考、Python)
fp = 500 prod = 10 # FP per person-month dev = fp / prod other = 10 base = dev + other management = base * 0.10 total = base + management print(total) # 66.0
FAQ
Q1: 管理工数は小数になったらどう扱うべきですか?
A1: 試験文に端数処理の指示が無ければ、算出された値をそのまま使います。本問は整数になるため問題ありません。現実では四捨五入や切り上げのルールがある場合が多いです。
A1: 試験文に端数処理の指示が無ければ、算出された値をそのまま使います。本問は整数になるため問題ありません。現実では四捨五入や切り上げのルールがある場合が多いです。
Q2: 「生産性が10FP」とだけ書かれていたら?
A2: 「1人当たり10FP」と明記されているので単位は10FP/人月と解釈します。文意が曖昧な場合は設問の前提を確認します。
A2: 「1人当たり10FP」と明記されているので単位は10FP/人月と解釈します。文意が曖昧な場合は設問の前提を確認します。
Q3: 管理比率が開発のみ適用されるケースはありますか?
A3: 実務では対象がプロジェクト全体か開発のみかは組織や見積りルールで異なります。問題文の指示に従って対象範囲を正確に読み取ることが重要です。
A3: 実務では対象がプロジェクト全体か開発のみかは組織や見積りルールで異なります。問題文の指示に従って対象範囲を正確に読み取ることが重要です。
関連キーワード: ファンクションポイント、FP、生産性、人月、工数見積もり、導入教育、プロジェクト管理、管理工数、オーバーヘッド、ソフトウェア見積もり

\ せっかくなら /
基本情報技術者を
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!

