基本情報技術者 2018年 春期 午前(科目A) 問22
問題文
フラッシュメモリに関する記述として、適切なものはどれか。
選択肢
ア:高速に書換えができ、CPUのキャッシュメモリに用いられる。
イ:紫外線で全データを一括消去できる。
ウ:周期的にデータの再書込みが必要である。
エ:ブロック単位で電気的にデータの消去ができる。(正解)
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フラッシュメモリの消去方式【午前解説】
正解の理由
正解は エ です。フラッシュメモリは電気的にデータを消去・書込みできますが、消去操作は一般にページ単位の書込みとブロック(セクタ)単位の消去で行います。特にNAND型フラッシュでは数キロバイト〜数十キロバイトのブロックをまとめて消去する方式が主流であり、これが問題文の「ブロック単位で電気的にデータの消去ができる」という記述と一致します。
解法ステップ
- 各選択肢に出てくる技術名(CPUキャッシュ、紫外線消去、周期的再書込み、ブロック消去)を思い浮かべる。
- フラッシュの特徴を確認:電気消去、ブロック消去、書換え回数制限、ページ書込み。
- EPROM(UV消去)、DRAM(周期リフレッシュ)、SRAM(キャッシュ)などと対比して選択肢を排除する。
- ブロック単位の電気消去が正しいと判断してエを選ぶ。
選択肢別の誤答解説
- ア: 高速に書換えができ、CPUのキャッシュメモリに用いられる。
→ 誤り。CPUキャッシュはSRAMを用いるため揮発性で高速、フラッシュは不揮発だが書換えは遅く耐久性制限あり。 - イ: 紫外線で全データを一括消去できる。
→ 誤り。紫外線で消去できるのは窓付きEPROM(紫外線消去型EPROM)で、フラッシュは電気的に消去します。 - ウ: 周期的にデータの再書込みが必要である。
→ 誤り。DRAMのような定期リフレッシュが必要なメモリと混同した記述。フラッシュは通常周期的な再書込みは不要だが、データ保持期間や劣化対策はある。 - エ: ブロック単位で電気的にデータの消去ができる。
→ 正解。フラッシュは電気的消去で、消去単位はブロック(セクタ)であることが基本。
よくある誤解
- 「フラッシュは高速に頻繁に書換えできる」と考える誤解:フラッシュは書換え回数に制限があり(耐久性)、頻繁な書込みには注意が必要です。
- 「紫外線で消去する=フラッシュ」:紫外線で全消去できるのはEPROMで、フラッシュは電気的に消去します。
- 「周期的な再書込みが必要」:それはDRAMのリフレッシュや、一部のデータ保持対策と混同した誤りです。フラッシュは保持期間があるが常時リフレッシュは不要です。
補足コラム
フラッシュメモリには主にNAND型とNOR型があり、それぞれ用途が異なります。NANDは大容量・書込み/消去効率重視でSSDやUSBメモリに多く、消去ブロックが大きめです。NORはランダム読み出しが速く、コード実行(XIP: execute in place)用に使われることがあります。さらにフラッシュではウェアレベリング(書込み偏りを回避する技術)やECC(誤り訂正)、ガベージコレクションなどの管理が重要です。EEPROMはバイト単位で書換え可能な不揮発メモリで、容量は小さめ。EPROMは紫外線で消去する旧来技術で、窓付きパッケージが特徴です。
FAQ
Q1: フラッシュメモリはデータ消去にどのくらい時間がかかりますか?
A1: ブロック消去は数ミリ秒〜数十ミリ秒程度(デバイスにより差あり)。書込み(ページ書込み)はさらに短いが、消去はまとめて行うため全体的に遅い印象があります。
A1: ブロック消去は数ミリ秒〜数十ミリ秒程度(デバイスにより差あり)。書込み(ページ書込み)はさらに短いが、消去はまとめて行うため全体的に遅い印象があります。
Q2: フラッシュは何回くらい書換えできますか?
A2: SLCなら数万〜十万回、MLC/TLCでは数千〜数万回とされます。用途に応じた耐久性設計とウェアレベリングが重要です。
A2: SLCなら数万〜十万回、MLC/TLCでは数千〜数万回とされます。用途に応じた耐久性設計とウェアレベリングが重要です。
Q3: フラッシュとEEPROMの違いは?
A3: EEPROMはバイト単位で書換え・消去が可能で小容量向け、フラッシュはブロック単位消去で大容量化・コスト削減に適しています。
A3: EEPROMはバイト単位で書換え・消去が可能で小容量向け、フラッシュはブロック単位消去で大容量化・コスト削減に適しています。
Q4: データ保持期間はどれくらい?
A4: 一般には数年〜十数年(温度や使用環境、書換え回数に依存)。重要データはバックアップやリフレッシュ戦略を検討するべきです。
A4: 一般には数年〜十数年(温度や使用環境、書換え回数に依存)。重要データはバックアップやリフレッシュ戦略を検討するべきです。
関連キーワード: フラッシュメモリ、NAND、NOR、EEPROM、EPROM、SRAM、DRAM、ブロック消去、ウェアレベリング、耐久性、ガベージコレクション、FTL、XIP、ECC

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