基本情報技術者 2019年 秋期 午前(科目A) 問78
問題文
売上高が100百万円のとき、変動費が60百万円、固定費が30百万円掛かる。変動費率、固定費は変わらないものとして、目標利益18百万円を達成するのに必要な売上高は何百万円か。
選択肢
ア:108
イ:120(正解)
ウ:156
エ:180
##: 目標利益を達成するための必要売上高の計算【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論→売上高は120百万円。計算式は必要貢献利益(固定費+目標利益)を限界利益率で割って求める。具体的には。
- 根拠→変動費率はで、従って限界利益率(貢献率)は。必要貢献利益48を0.4で割ると120百万円になる。
- 差がつくポイント→変動費は売上に比例して増減する性質を忘れず、変動費を固定額扱いする誤りを避けること。計算式を覚えておくと速く正確。
正解の理由
正解: イ(120百万円)
売上高に対して変動費は、固定費は30、目標利益は18であるため利益式は次の通りです。
すなわち より 。
この手順は「必要貢献利益(固定費+目標利益)÷限界利益率」で求める標準的な方法です。
売上高に対して変動費は、固定費は30、目標利益は18であるため利益式は次の通りです。
すなわち より 。
この手順は「必要貢献利益(固定費+目標利益)÷限界利益率」で求める標準的な方法です。
よくある誤解
- 変動費を「常に60百万円」として扱う誤り:変動費は売上に比例するため、売上が変われば変動費も変わります。
- 限界利益率と変動費率を取り違える:限界利益率=1−変動費率で、これを逆にしてしまうと誤答になります。
- 固定費と変動費の役割を混同する:固定費は期間固定、変動費は売上に応じて変動するという基本を忘れないこと。
解法ステップ
- 与件から変動費率を求める:。
- 限界利益率(貢献率)を求める:。
- 必要貢献利益を算出:(百万円)。
- 必要売上高を計算:(百万円)。
選択肢別の誤答解説
-
ア: 108
108は「60(変動費の元の額)+30(固定費)+18(目標利益)=108」といった、変動費を売上に比例して増減するものと見做さず絶対額で扱う誤りから出る値です。変動費は売上が増えれば増えます。 -
イ: 120(正解)
正しい手順で計算した結果です。変動費率0.6→限界利益率0.4、(30+18)/0.4=120。 -
ウ: 156
156は限界利益率や変動費率を誤って算出してしまった場合に出やすい値です。たとえば限界利益率を誤って小さく見積もり、必要貢献利益をより小さな割合で割った結果として生じます。根本は変動費率の算出ミスです。 -
エ: 180
180は(30+18)を間違った小さな限界利益率で割った場合に出る値です。計算ミスや割合(%)の読み違い、あるいは固定費と変動費の扱いの混同が原因になります。
補足コラム
- 基本公式(売上高ベース)
- 限界利益率(貢献率)
- 損益分岐点売上高
- 目標利益を含めた必要売上高
- 単位数で扱う場合は1単位当たりの限界利益(販売価格−変動費)を使い、必要販売数量を求めます。
- 過年度問題や実務でも頻出の考え方なので、公式と「変動費は売上比例」という概念は確実に理解しておきましょう。
FAQ
Q: 変動費率が与件で変わらないと言っているが、価格変更があればどうする?
A: 価格や販売構成が変われば変動費率も変わり得ます。その場合は新しい変動費率・単価で再計算する必要があります。
A: 価格や販売構成が変われば変動費率も変わり得ます。その場合は新しい変動費率・単価で再計算する必要があります。
Q: 限界利益率が0になったら?
A: 限界利益率が0だと追加売上が利益に寄与しないため、固定費と目標利益を回収できず、必要売上高は無限大(達成不可能)になります。現実には限界利益率0は稀です。
A: 限界利益率が0だと追加売上が利益に寄与しないため、固定費と目標利益を回収できず、必要売上高は無限大(達成不可能)になります。現実には限界利益率0は稀です。
Q: なぜ固定費は売上に影響されないのか?
A: 固定費は一定期間内で生じる費用で、売上の増減に即座には連動しないため「固定」と呼びます。ただし長期的には増床や設備増で変動することもあります。
A: 固定費は一定期間内で生じる費用で、売上の増減に即座には連動しないため「固定」と呼びます。ただし長期的には増床や設備増で変動することもあります。
関連キーワード: 損益分岐点、限界利益率、変動費率、限界利益、CVP分析、貢献利益

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