基本情報技術者 2026年 科目A 問19
問題文
ブレーンストーミングの説明はどれか。
選択肢
ア:あるテーマの検討において、複数のメンバーで、各自が思いつくままに自由奔放にできるだけ多くのアイディアを出し合うことによって、創造的思考を喚起し、アイディアを開発しようとする会議方法(正解)
イ:研修を始める前に行う簡単なゲームや、商談や面接の本題に入る前に行う雑談など、参加者の緊張をほぐすためのコミュニケーション方法
ウ:情報を、決められた枠組みに従って整理・分析するスキルや方法を利用し、複雑なものごとを明快に把握したり、問題に対する解決策を導き出したりするような思考方法
エ:ポイントを繰り返したり、言い換えたりすることによって、お互いの理解する意味合いが一致していることを確認したり、意見・評価を伝えたりする方法
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ブレーンストーミング【午前解説】
正解の理由
選択肢アは、参加者が自由に大量のアイデアを出し合い、批判を控えて発想の幅を広げることで創造的な解決策や着想を生み出す会議手法の定義を表しています。ブレーンストーミングの本質は「量を優先して多様な発想を集め、その後で組合せや改良を行う」というプロセスにあり、選択肢アの記述がこの特徴を正確に捉えています。
解法ステップ
- 各選択肢が指す思考法・コミュニケーション手法の主要な目的を把握する(例:発想、緊張緩和、整理、確認)。
- ブレーンストーミングの代表的なルール(批判禁止、自由奔放、量の重視、組合せ改善)を心に留める。
- 各選択肢の説明とルールを照らし合わせ、ブレーンストーミングと合致するものを選ぶ。
- 合致しない選択肢は、その目的(緊張緩和、構造化分析、要旨確認など)を根拠に除外する。
選択肢別の誤答解説
- イ: 研修の導入で行うゲームや雑談は「アイスブレイク(ウォームアップ)」に該当します。目的は参加者の緊張をほぐすことであり、創造的発想を大量に出すブレーンストーミングとは異なります。
- ウ: 情報を枠組みに従って整理・分析するのは「構造化思考」や「フレームワークを使った分析」に当たります。論理的に整理する点でブレーンストーミングの自由奔放さと対照的です。
- エ: ポイントの繰り返しや言い換えで意味の一致を確認する方法は「パラフレーズ(言い換え)」「アクティブリスニング」などのコミュニケーション技法で、合意形成や理解確認が主目的です。
よくある誤解
- ブレーンストーミングは「自由に話しているだけ」でよいと思う誤解:実際には批判の禁止や量の重視など明確なルールがあり、進行役(ファシリテータ)のコントロールが重要です。
- すぐに質を追求してしまう:最初からアイデアの優劣を判断すると発散的思考が抑えられ、斬新な発想が出にくくなります。まずは量を出すことを優先します。
- 少人数でないと効果が出ない:適切な人数(一般に5〜12人程度)や環境が大切ですが、電子的な手法を使えば大規模でも実施可能です。
補足コラム
考案者はアレックス・F・オズボーン(Alex F. Osborn)で、彼の提唱したルールが今もブレーンストーミングの基本となっています。主なルールは次の4点です:批判禁止、自由奔放な発想、量を重視、アイデアの結合・改良。また、電子ブレーンストーミング(オンラインの投稿ツールや専用ソフト)やノミナルグループテクニック(個人発想→共有→優先付け)など、目的や状況に応じた派生手法も多く用いられます。
FAQ
Q. ブレーンストーミングでアイデアが偏るのを防ぐ方法は?
A. 進行役が順番発言やポストイット方式、匿名投稿、個人ワーク→共有の順を導入すると偏りを抑えられます。
Q. 出されたアイデアをどう評価すればよいですか?
A. 初期段階では評価を保留し、量が出揃った後にカテゴリー分け→評価基準(実現性・効果・コストなど)で選別・組合せ改善を行います。
Q. 少人数や1人でも使えるか?
A. 少人数でも有効ですが、1人の場合は「ブレインライティング」や時間を区切って多数案を列挙するなど工夫が必要です。
関連キーワード: ブレインストーミング、発想法、発散的思考、アイデア創出、ファシリテーション、ノミナルグループテクニック

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