情報セキュリティマネジメント 2016年 秋期 午前(科目A) 問13
問題文
会社や団体が、自組織の従業員に貸与するスマートフォンに対して、情報セキュリティポリシに従った一元的な設定をしたり、業務アプリケーションを配信したりして、スマートフォンの利用状況などを一元管理する仕組みはどれか。
選択肢
ア:BYOD (Bring Your Own Device)
イ:ECM (Enterprise Content Management)
ウ:LTE (Long Term Evolution)
エ:MDM (Mobile Device Management)(正解)
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モバイル端末管理【情報セキュリティマネジメント解説】
正解の理由
選択肢のうち、組織が貸与するスマートフォンに対して「一元的な設定適用」「業務アプリ配信」「利用状況の一元管理」を行う仕組みを表すのは エ の MDM(Mobile Device Management:モバイル端末管理)です。
MDM は管理者が管理コンソールから端末を登録(Enroll)し、パスコードや暗号化、Wi‑Fi/VPN 設定、アプリの配布・更新、紛失時の遠隔消去(リモートワイプ)などを集中して行えます。これにより業務データの漏えいや不正利用を防ぐ役割を持ちます。
MDM は管理者が管理コンソールから端末を登録(Enroll)し、パスコードや暗号化、Wi‑Fi/VPN 設定、アプリの配布・更新、紛失時の遠隔消去(リモートワイプ)などを集中して行えます。これにより業務データの漏えいや不正利用を防ぐ役割を持ちます。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを探す:「一元的な設定」「業務アプリ配信」「利用状況の一元管理」 → 端末を集中管理する仕組みを指す。
- 各選択肢の意味を確認する(略語は展開して理解):
- BYOD(Bring Your Own Device:私物端末の業務利用) → 管理の方針・運用モデル。
- ECM(Enterprise Content Management:企業の文書・コンテンツ管理) → 文書や電子情報の管理。
- LTE(Long Term Evolution:移動体通信の無線規格) → 通信技術。
- MDM(Mobile Device Management:モバイル端末管理) → 端末の一元管理・設定適用・アプリ配信を行う技術/仕組み。
- 「端末に設定を配布して一元管理する」という記述に最も合致するのは MDM と判断する。
選択肢別の誤答解説
- ア: BYOD(Bring Your Own Device:私物端末の業務利用)
BYOD は「社員が私物端末を業務で使う方針」のことです。管理手段そのものではありません。BYOD 運用でも MDM を使うことがありますが、BYOD 自体はツール名ではありません。 - イ: ECM(Enterprise Content Management:企業コンテンツ管理)
ECM は文書やコンテンツの保存・検索・ライフサイクル管理を指します。端末設定やアプリ配布の機能は含みません。 - ウ: LTE(Long Term Evolution:移動通信の無線規格)
LTE は携帯回線の通信規格で、端末管理の仕組みではありません。ネットワーク接続方式に関する用語です。 - エ: MDM(Mobile Device Management:モバイル端末管理)
端末を一元管理し、設定配布やアプリ配信、遠隔ロック・消去などを行うため、問題文の説明に合致します。
よくある誤解
- 「MDM を入れれば個人のプライバシーが全部監視される」
→ 実際は設定次第です。社用端末なら広範囲に管理しますが、BYOD の場合は企業は業務データ領域のみを管理する(コンテナ化やアプリ管理)運用にしてプライバシーを守ることが多いです。運用ルールと同意が重要です。 - 「BYOD と MDM は同じ」
→ BYOD は運用ポリシー、MDM はそれを実現するための技術(ツール)です。混同しないようにします。 - 「MDM はセキュリティポリシーを自動で決める」
→ MDM は技術的制御を提供しますが、どの設定を強制するかは組織の情報セキュリティポリシーで決めます。導入前にポリシー設計が必要です。
補足コラム
- MAM(Mobile Application Management:アプリ単位管理)と MDM の違い
MAM はアプリやアプリ内データの管理に特化します。端末全体を管理する MDM と組み合わせて、個人端末に業務アプリだけを管理する使い方(コンテナ化)がよく採られます。 - EMM(Enterprise Mobility Management:企業のモバイル総合管理)や UEM(Unified Endpoint Management:統合端末管理)は、MDM を含むより広い管理領域の総称です。例えば PC、タブレット、IoT などもまとめて管理できます。
- 実務イメージ:総務や情報セキュリティ担当者は、入社時に端末を MDM に登録し、社内メールや勤怠アプリを自動で配布。端末紛失時は管理コンソールで遠隔ワイプを実行します。
FAQ
Q1: 会社支給のスマホだけでなく私物スマホも MDM で管理できますか?
A1: 可能ですが、私物はプライバシーの問題があるため、企業は通常「業務用コンテナ」や MAM を使って業務データだけを管理します。導入前に同意や規約が必要です。
A1: 可能ですが、私物はプライバシーの問題があるため、企業は通常「業務用コンテナ」や MAM を使って業務データだけを管理します。導入前に同意や規約が必要です。
Q2: MDM を使うと従業員の個人アプリも消されますか?
A2: 端末管理の設定次第です。社用端末では広く管理されることがありますが、BYOD では個人領域を守る設定が一般的です。方針を明確にして周知します。
A2: 端末管理の設定次第です。社用端末では広く管理されることがありますが、BYOD では個人領域を守る設定が一般的です。方針を明確にして周知します。
Q3: MDM はどんな機能が最低限必要ですか?
A3: 端末登録(Enroll)、設定配布(ポリシー適用)、アプリ配信、遠隔ロック・ワイプ、不正端末の検出(コンプライアンス違反の検出)が基本です。
A3: 端末登録(Enroll)、設定配布(ポリシー適用)、アプリ配信、遠隔ロック・ワイプ、不正端末の検出(コンプライアンス違反の検出)が基本です。
関連キーワード: MDM、モバイル端末管理、BYOD、MAM、EMM、リモートワイプ、アプリ配信、端末登録、モバイルセキュリティ、UEM

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