情報セキュリティマネジメント 2016年 秋期 午前(科目A) 問20
問題文
人間には読み取ることが可能でも、プログラムでは読み取ることが難しいという差異を利用して、ゆがめたり一部を隠したりした画像から文字を判読して入力させることによって、プログラムによる自動入力を排除するための技術はどれか。
選択肢
ア:CAPTCHA(正解)
イ:QRコード
ウ:短縮URL
エ:トラックバックping
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CAPTCHA【情報セキュリティマネジメント解説】
正解の理由
プログラム(ボット)による自動入力を防ぐ技術として正しいのは ア の CAPTCHA です。CAPTCHA は「Completely Automated Public Turing test to tell Computers and Humans Apart(人間とコンピュータを識別する自動テスト)」の略で、歪ませた文字画像や画像選択問題などを人間に解かせて、機械(プログラム)による自動送信やスパムを排除します。選択肢の他の技術はデータの表現やリンク管理の仕組みであり、自動入力排除の目的を持ちません。
※用語注:OCR(Optical Character Recognition:光学式文字認識)は画像の文字をプログラムで読み取る技術です。CAPTCHA はその読み取りを難しくする工夫です。
解法ステップ
- 問題の目的を確認する:「プログラムによる自動入力を排除」=ボット対策を問う。
- 各選択肢の役割を思い出す。
- CAPTCHA:人間か機械かを判定するテスト(ボット排除)。
- QRコード:情報を格納する二次元バーコード。
- 短縮URL:長いURLを短くするサービス。
- トラックバックping:ブログ記事の相互通知機能。
- 「ボット排除」に直接対応するのは CAPTCHA と判断する。
選択肢別の誤答解説
-
ア CAPTCHA
正しい。歪んだ文字画像や画像選択で自動ツールを困らせ、人間の入力を前提にします。近年は音声版や行動解析型(reCAPTCHA v3)など多様な方式があります。 -
イ QRコード
誤り。QRコード(Quick Response code:情報を格納する二次元バーコード)はデータの読み取りやリンクの転送に使いますが、人間か機械かの判定には使いません。 -
ウ 短縮URL
誤り。短縮URL は長いウェブアドレスを短くして共有しやすくするサービスです。クリック追跡や表示の省略に使いますが、自動入力防止の機能はありません。 -
エ トラックバックping
誤り。トラックバックやping はブログ間で「リンクした」ことを通知する仕組みです。フォームの自動入力排除とは無関係です。
よくある誤解
-
CAPTCHA は万能だと思う誤解
→ 完全ではありません。高度な OCR や機械学習を使う攻撃に弱い場合があります。ユーザビリティ(使いやすさ)やアクセシビリティ(障がい者対応)とのバランスが必要です。 -
すべての「画像問題」が CAPTCHA だと思う誤解
→ 画像を使うだけではない点に注意。CAPTCHA は「人間か機械かを判定する設問」であり、単なる画像表示とは目的が違います。
補足コラム
実務での運用イメージ:
- 社内問い合わせフォームや採用応募フォームに CAPTCHA を組み込むと、スパム投稿や自動大量送信を減らせます。実装は自前で文字画像を作るか、Google reCAPTCHA のような外部サービスを使うのが一般的です。
- 使い方のコツ:入力負荷の高すぎる画像は正規の利用者を離脱させます。音声 CAPTCHA や行動解析型の併用、必要時のみ表示する「リスクベース」方式が有効です。
- アクセシビリティ:視覚障がい者向けに音声案内や代替手段を用意することが法令や社会的配慮として重要です。
技術的なトレンド:
- OCR や機械学習の進化で、単純な文字歪曲型 CAPTCHA は破られやすくなっています。現在は画像選択、行動解析、タイムスタンプ解析など多層的な対策が主流です。
FAQ
Q: CAPTCHA は全てのボット対策になりますか?
A: いいえ。効果は高いですが万能ではありません。高度な攻撃や自動化サービスでは突破されることもあります。ログやレート制限(一定時間内のアクセス回数制限)と組み合わせると効果的です。
A: いいえ。効果は高いですが万能ではありません。高度な攻撃や自動化サービスでは突破されることもあります。ログやレート制限(一定時間内のアクセス回数制限)と組み合わせると効果的です。
Q: スマホでも使えますか?
A: はい。ただし小さい画面で文字が読みにくかったり誤タップしやすいため、モバイル向けの最適化(大きめのボタン、タッチ対応の画像選択など)が望まれます。
A: はい。ただし小さい画面で文字が読みにくかったり誤タップしやすいため、モバイル向けの最適化(大きめのボタン、タッチ対応の画像選択など)が望まれます。
Q: 障がいを持つ利用者はどう対応すればよいですか?
A: 音声 CAPTCHA、代替の認証手段(メール確認、SMS、利用者行動のリスク評価)を用意しておくことが推奨されます。
A: 音声 CAPTCHA、代替の認証手段(メール確認、SMS、利用者行動のリスク評価)を用意しておくことが推奨されます。
Q: 社内フォームに導入する際の注意点は?
A: 業務効率を落とさないことが重要です。頻出の社内ユーザが煩わしく感じないよう、ログイン済みユーザや社内IPはスキップするなどの設定も検討してください。
A: 業務効率を落とさないことが重要です。頻出の社内ユーザが煩わしく感じないよう、ログイン済みユーザや社内IPはスキップするなどの設定も検討してください。
関連キーワード: CAPTCHA、ボット対策、スパム防止、OCR、ユーザビリティ、アクセシビリティ

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