情報セキュリティマネジメント 2016年 秋期 午前(科目A) 問48
問題文
BPOの説明はどれか。
選択肢
ア:災害や事故で被害を受けても、重要事業を中断させない、又は可能な限り中断期間を短くする仕組みを構築すること
イ:社内業務のうちコアビジネスでない事業に関わる業務の一部又は全部を、外部の専門的な企業に委託すること(正解)
ウ:製品を生産しようとするときに必要となる部品の数量や、調達する資材の所要量、時期を計算する生産管理手法のこと
エ:プロジェクトを、戦略との適合性や費用対効果、リスクといった観点から評価を行い、情報化投資のバランスを管理し、最適化を図ること
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BPO(業務プロセスの外部委託)【情報セキュリティマネジメント解説】
正解の理由
BPO(Business Process Outsourcing:業務プロセスの外部委託)は、社内の業務のうちコアビジネスでない業務を外部の専門業者に委託して実行してもらうことを指します。選択肢の中でこの定義をそのまま示しているのが イ です。具体例としては、給与計算、コールセンター、経理の一部などが挙げられます。BPOの目的は専門性の活用、コスト削減、業務効率化などです。
解法ステップ
- 問題文で使われているキーワードに注目します。ここでは「社内業務」「コアビジネスでない」「外部の専門的な企業に委託」が重要です。
- 各選択肢の意味を簡単に頭の中で整理します。災害対策、外部委託、生産管理、投資管理のどれか。
- キーワードと各選択肢の意味を照らし合わせ、一致するものを選びます。ここでは外部委託を示す イ が一致します。
選択肢別の誤答解説
- ア:災害や事故に備える仕組みを述べています。これは BCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)やDR(Disaster Recovery:災害復旧)に該当し、BPOとは目的が異なります。
- イ:社内のコアでない業務を外部専門企業に委託する説明で、BPOの正しい定義です。
- ウ:部品や資材の所要量や時期を計算する手法は MRP(Material Requirements Planning:資材所要量計画)で、生産管理の用語です。BPOとは無関係です。
- エ:プロジェクトや情報化投資の評価とバランス管理は ITポートフォリオマネジメント(IT portfolio management)や投資管理の説明で、BPOの意味ではありません。
よくある誤解
- 「アウトソーシング=BPO」と混同する誤解
- アウトソーシング(outsourcing:外部委託)は広い概念で、BPOはその中で業務プロセスそのものを委託するケースを指します。ITに関する委託だけを指す ITO(Information Technology Outsourcing)などと区別されます。
- 「BPOは必ずコスト削減になる」と思い込む誤解
- 委託で効率化やコスト削減が期待できますが、管理コストや品質管理、情報セキュリティ対策が不十分だと逆に費用やリスクが増えることがあります。
- 「委託すれば責任も相手に移る」との誤解
- 業務を委託しても発注側(自社)の最終責任は残ります。契約で責任分担を明確にする必要があります。
補足コラム
実務でBPOを導入する際に押さえるポイント(職場での運用イメージ)
- 業務範囲の明確化:どこまでを委託し、どこを自社で保持するか。例:給与計算は外注だが最終承認は自社で行う。
- SLA(Service Level Agreement:サービス品質合意書)とKPIの設定:納期や応答時間、品質指標を数値化して契約書に盛り込みます。
- 情報セキュリティ対策:個人情報や機密データを扱う場合、アクセス制御、暗号化、ログの取得、委託先の監査権限などを契約で定めます。職場では「誰が何のデータを見られるか」を明確にしておくと運用が楽になります。
- 退職・移行計画:契約終了時のデータ返却・削除方法や、業者変更時の引き継ぎ手順を事前に決めておくことが重要です。
FAQ
Q1: BPOとITOの違いは何ですか?
A1: BPOは業務プロセス全般の外部委託(例:経理、人事、コールセンター)を指します。ITO(Information Technology Outsourcing:ITアウトソーシング)は、ITシステムの運用・開発などITに特化した委託です。
A1: BPOは業務プロセス全般の外部委託(例:経理、人事、コールセンター)を指します。ITO(Information Technology Outsourcing:ITアウトソーシング)は、ITシステムの運用・開発などITに特化した委託です。
Q2: 情報セキュリティ担当者としてBPO導入で注意すべき点は?
A2: 個人情報や機密情報の取り扱い範囲を明確にし、委託先の情報管理体制(ISMSなど)の確認、契約でのセキュリティ要件、定期監査の実施を必須にしてください。
A2: 個人情報や機密情報の取り扱い範囲を明確にし、委託先の情報管理体制(ISMSなど)の確認、契約でのセキュリティ要件、定期監査の実施を必須にしてください。
Q3: どんな業務をBPOに向けるべきですか?
A3: 定型的でルール化しやすく、頻度の高い作業(給与計算、経費精算、カスタマーサポートなど)が向きます。一方で戦略的判断を伴うコア業務は自社で保持することが多いです。
A3: 定型的でルール化しやすく、頻度の高い作業(給与計算、経費精算、カスタマーサポートなど)が向きます。一方で戦略的判断を伴うコア業務は自社で保持することが多いです。
関連キーワード: BPO、アウトソーシング、業務委託、BCP、MRP、ITポートフォリオ、SLA、委託先管理、情報セキュリティ、オンショア/オフショア

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