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情報セキュリティマネジメント 2016年 秋期 午前(科目A)49


問題文

共通フレームによれば、企画プロセスにおいて明確にするものはどれか。

選択肢

新しい業務の在り方や手順、入出力情報、業務上の責任と権限、業務上のルールや制約などの事項
業務要件を実現するために必要なシステムの機能、システムの開発方式、システムの運用手順、障害復旧時間などの事項
経営・事業の目的及び目標を達成するために必要なシステムに関係する経営上のニーズ、システム化又はシステム改善を必要とする業務上の課題などの事項(正解)
システムを構成するソフトウェアの機能及び能力、動作のための環境条件、外部インタフェース、運用及び保守の方法などの事項

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企画プロセスの経営ニーズ【情報セキュリティマネジメント解説】

正解の理由

共通フレーム(システム開発やITプロジェクトの進め方を示す枠組み)における「企画プロセス」は、経営や事業の目的・目標を達成するために必要な方針やニーズを明らかにする段階です。選択肢の中で、経営上のニーズや「システム化または改善を必要とする業務上の課題」といった観点を示しているのが であり、企画段階の本質に合致します。したがって が正解です。
(補足)ここでの「共通フレーム」は、企画→要件定義→設計…といった開発プロセスを整理したガイドラインを指します。企画は「何を目指すか」を定めるフェーズです。

解法ステップ

  1. 「企画プロセス」が何を扱う段階かを思い出す。 → 経営目的や事業方針、システム化の必要性を明確にする段階。
  2. 各選択肢がどの領域(経営ニーズ/業務設計/システム要件/ソフト詳細)を示すかを分類する。
  3. 企画フェーズの説明と一致する選択肢を選ぶ。 → 経営目線のニーズを述べる選択肢が正しい。
短く言えば、「経営視点でのシステム化の必要性」を示すものを選べばよい、という手順です。

選択肢別の誤答解説

  • ア:新しい業務の在り方や手順、入出力情報、責任と権限、ルールや制約
    • これは業務設計や業務プロセスの見直しに関する内容です。企画で「どのような業務があるべきか」を大まかに示すことはありますが、詳細な業務手順や入出力、権限設計は通常、要件定義や業務設計フェーズで詰めます。よって企画の主要対象ではありません。
  • イ:システムの機能、開発方式、運用手順、障害復旧時間など
    • これはシステム要件や運用要件に関する記述です。具体的なシステム仕様や運用・復旧時間(RTOなど)は、要件定義や設計段階で決めます。企画ではそこまでの技術的詳細は確定しません。
  • エ:ソフトウェアの機能・能力、環境条件、外部インタフェース、運用保守方法
    • これはソフトウェアやシステム構成の詳細設計に相当します。企画段階は「なぜシステムを作るか」を明確にする段階であり、ソフトの細部仕様は後工程です。

よくある誤解

  1. 「企画で具体的な機能や手順まで決める」と考える誤解
    • 企画は経営・事業のニーズと課題を整理する段階です。詳細仕様は後工程で詰めます。
  2. 「業務改善の全ては企画で完了する」と思う誤解
    • 企画で方針と課題を提示し、要件定義→設計→実装の順で具体化します。企画書は橋渡し資料です。

補足コラム

実務イメージ:会社で「顧客対応を早めたい」と経営層が判断した場面を考えてください。企画プロセスでは「顧客対応スピードを上げることが経営目標」「現状のどの業務やシステムに課題があるか」「改善で期待する効果(売上や顧客満足)」をまとめます。ここで作る企画書は、次の「要件定義」フェーズで業務フローの詳細化やシステムの具体要件を決めるための出発点になります。現場(営業やCS)と経営(事業目標)をつなぐ役割を持ちます。
また、企画段階で押さえるべき基本項目例:
  • 経営・事業目標(何を達成したいか)
  • 現状の課題(何が問題か)
  • システム化の目的と範囲(どこまでを改善するか)
  • 期待される効果(定量・定性)
  • 大まかなスケジュール・費用感(概算)
こうした情報が揃うと、プロジェクトの成否判断や次工程の見積りが現実的になります。

FAQ

Q1: 企画と要件定義の境界はどこですか?
A1: 企画は「何を達成するか(経営目標と課題)」を定める段階です。要件定義はその企画を実現するために「業務要件やシステム要件」を具体化する段階です。企画は方針、要件定義は仕様のブレイクダウンと考えてください。
Q2: 企画は誰が作るべきですか?
A2: 経営層や事業部門が主導し、業務担当やIT部門、場合によっては外部コンサルタントが協力して作ります。ポイントは経営目的と現場の課題を両方押さえることです。
Q3: 企画書に入れておくべき必須項目は?
A3: 事業目的、現状の課題、システム化の目的・範囲、期待効果、概算コスト・スケジュール、リスクの概略、次工程への前提条件(例:現行データの有無)などです。

関連キーワード: 共通フレーム、企画プロセス、経営ニーズ、要件定義、業務設計、システム化戦略
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