情報セキュリティマネジメント 2016年 春期 午前(科目A) 問43
問題文
コンピュータシステムに対して問合せの終わり又は要求の終わりを指示してから、利用者端末に最初の処理結果のメッセージが出始めるまでの経過時間を何というか。
選択肢
ア:アクセスタイム
イ:サイクルタイム
ウ:ターンアラウンドタイム
エ:レスポンスタイム(正解)
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レスポンスタイム【情報セキュリティマネジメント解説】
正解の理由
利用者が操作(問い合わせや要求)をしてから、端末に最初の処理結果のメッセージが表示され始めるまでの時間を指すのは、一般に「レスポンスタイム」です。選択肢の中では、エの「レスポンスタイム」がこの意味に一致します。
ここでのポイントは「最初の処理結果が出始めるまで」の時間を測る点で、処理全体の完了ではなく、最初の応答(応答開始)を基準にしていることです。
ここでのポイントは「最初の処理結果が出始めるまで」の時間を測る点で、処理全体の完了ではなく、最初の応答(応答開始)を基準にしていることです。
(※レスポンスタイム:英語では response time。ユーザー操作に対する応答の遅延・応答速度を表します)
解法ステップ
- 設問が測っている「開始点」と「終点」を明確にする。開始点=利用者の問い合わせ・要求の送信、終点=利用者端末に最初の処理結果が出始める時点。
- 各用語の定義を当てはめる。
- レスポンスタイム:ユーザー要求から最初の応答が返るまでの時間(応答開始までの遅延)。
- ターンアラウンドタイム:一般にジョブ全体の開始から完了までの所要時間(処理完了まで)。
- アクセスタイム:ディスクやメモリなど資源にアクセスする際の所要時間(機器固有のアクセス遅延)。
- サイクルタイム:繰り返し作業や処理1回分の所要時間(CPUや生産工程など文脈依存)。
- 「最初の処理結果が出始める」=応答開始に該当するため、レスポンスタイムを選ぶ。
選択肢別の誤答解説
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ア: アクセスタイム
- 通常は記憶装置(ディスク、メモリ)や機器にアクセスする際の内部的な遅延(例:ディスクのシーク時間+回転待ち+転送開始まで)を指します。ユーザー操作から端末で最初のメッセージが出るまでの全体的な応答時間とは意味が異なります。
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イ: サイクルタイム
- 製造業やプロセス制御で「1サイクル分の所要時間」を指すことが多い用語です。コンピュータではCPUの1クロック周期や反復処理の1回分を指す場合もあり、ユーザー要求からの応答開始を示す語ではありません。
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ウ: ターンアラウンドタイム
- ジョブやバッチ処理などで「開始から完了までの総所要時間」を意味します。ユーザーへの最初の結果表示(応答開始)よりも、処理全体の終了時刻を測る点が異なります。例えば大量のデータ処理ジョブでは、開始してから完了するまでの時間を指します。
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エ: レスポンスタイム(正解)
- ユーザーの要求から最初の応答が返るまでの時間。インタラクティブな操作の体感速度を表す重要な指標です。
よくある誤解
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誤解1:レスポンスタイム=処理完了時間だと思う
- 実務で混同しやすい点です。レスポンスタイムは「最初の反応が出るまで」。処理完了までの時間はターンアラウンドタイムなど別指標です。
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誤解2:ネットワーク時間だけを指すと思う
- レスポンスタイムにはネットワーク遅延、サーバ処理時間、クライアント側の描画時間など複数要素が含まれます。要素ごとに分解して測ることが重要です。
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誤解3:測る場所で値は同じだろう
- クライアント側で測る「ブラウザの表示開始」とサーバ側で測る「サーバからの最初のバイト送信」では値が異なります。測定ポイントを統一して評価する必要があります。
補足コラム
- 実務でのイメージ:社内ポータルで社員が「検索」ボタンを押し、画面に検索結果の最初の行が表示され始めるまでの時間がレスポンスタイムです。これが長いと「動作が遅い」と感じ、業務効率や満足度に影響します。
- 指標と契約:SLA(Service Level Agreement:サービス品質や稼働保証の契約)では、レスポンスタイムを「5秒以内に最初の応答」などと定め、監視と報告を行います。
- ウェブ系の関連用語:Time To First Byte(TTFB)はウェブでの「最初のバイト」が届くまでの指標で、レスポンスタイムに近い概念です。ブラウザでの描画開始はさらにクライアント側要因が関わります。
FAQ
Q1: レスポンスタイムはどうやって測るのですか?
A1: 測定点を決めて計測します。例:クライアントで「クリックから画面に何か表示されるまで」をブラウザの開発者ツールで測る、あるいはサーバで受信時刻と最初の送信時刻をログに残して算出します。
A1: 測定点を決めて計測します。例:クライアントで「クリックから画面に何か表示されるまで」をブラウザの開発者ツールで測る、あるいはサーバで受信時刻と最初の送信時刻をログに残して算出します。
Q2: レスポンスタイムの「良し悪し」の目安はありますか?
A2: 利用シーンによります。一般的にウェブ操作では0.1〜0.2秒で「即時」、1秒以内で「許容」、それ以上はユーザーが遅さを感じやすくなります。社内業務アプリでも同様の感覚が目安です。
A2: 利用シーンによります。一般的にウェブ操作では0.1〜0.2秒で「即時」、1秒以内で「許容」、それ以上はユーザーが遅さを感じやすくなります。社内業務アプリでも同様の感覚が目安です。
Q3: レスポンスタイム改善の第一歩は何ですか?
A3: ボトルネックの特定です。ネットワーク、サーバ処理、データベース、クライアント描画のどこに時間がかかっているかをログやプロファイラで分解して調査します。
A3: ボトルネックの特定です。ネットワーク、サーバ処理、データベース、クライアント描画のどこに時間がかかっているかをログやプロファイラで分解して調査します。
関連キーワード: レスポンスタイム、応答時間、レイテンシ (latency)、TTFB、ターンアラウンドタイム、アクセスタイム、サイクルタイム、SLA、パフォーマンス測定

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