情報セキュリティマネジメント 2017年 秋期 午前(科目A) 問12
問題文
JIS Q 27002:2014(情報セキュリティ管理策の実践のための規範)の“サポートユーティリティ”に関する例示に基づいて、サポートユーティリティと判断されるものはどれか。
選択肢
ア:サーバ室の空調(正解)
イ:サーバの保守契約
ウ:特権管理プログラム
エ:ネットワーク管理者
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サポートユーティリティ【情報セキュリティマネジメント解説】
正解の理由
JIS Q 27002:2014は、情報資産を安全に運用するための「管理策(対策)」を示す規範です。その中で「サポートユーティリティ」は、システムや設備の稼働を物理的・環境的に支える設備やサービスを指します。たとえば電源・空調(HVAC:暖房・換気・空調設備)・無停電電源装置(UPS)・消火設備などが該当します。したがって、サーバ室の空調は環境を維持する設備であり、アが正解です。一方で保守契約は契約形態、特権管理プログラムはソフトウェア制御、ネットワーク管理者は人(役割)であり、サポートユーティリティの定義とは異なります。
(用語補足)
- JIS Q 27002:情報セキュリティ管理策の実践ガイドライン。
- サポートユーティリティ:設備やインフラで、機器やサービスの稼働を支えるもの。
- HVAC:Heating, Ventilation, and Air Conditioning(暖房・換気・空調)。
解法ステップ
- 問題文で問われている用語(ここでは「サポートユーティリティ」)の意味を確認する。→ 環境や設備を支える「物的/サービス的インフラ」。
- 各選択肢を「設備(物理的インフラ)」「契約/手続き」「ソフトウェア」「人(組織)」のどれに当てはまるか分類する。
- 「設備」に該当する選択肢を選ぶ。サーバ室の空調は明らかに設備なので正解と判断する。
選択肢別の誤答解説
- ア: サーバ室の空調
サーバ室の温度・湿度を保つ設備であり、ハードウェアの正常動作を支える「環境インフラ」です。JISの「サポートユーティリティ」に該当します。 - イ: サーバの保守契約
これはサービスや契約(業務委託やSLAに相当)で、管理・運用の枠組みや責任範囲を定めるものです。サポートそのものを提供する形態ですが、「設備(ユーティリティ)」そのものではありません。 - ウ: 特権管理プログラム
特権ユーザの権限を管理するソフトウェアです。アクセス制御やログ管理といった論理的なセキュリティ対策で、「ユーティリティ(設備)」ではありません。 - エ: ネットワーク管理者
人(役割)です。組織的・人的管理策に該当し、設備やインフラそのものではありません。
よくある誤解
- 「サポート=保守契約」だと考える
サポートには「支えるもの(設備)」と「支援する行為(契約やサービス)」の両方があり、混同して誤答しやすい。JISの「サポートユーティリティ」は設備寄りの概念です。 - 「ソフトやツールもユーティリティの仲間」と思う
日常言葉での"ユーティリティソフト"と混同しない。ここでのユーティリティは物理的/環境的インフラを指します。 - 「人がやっているならユーティリティ」と考える
人(管理者)は運用主体であり、ユーティリティそのものではありません。
補足コラム
職場でのイメージ:サーバ室の空調はIT部門だけで管理するものではなく、総務や施設管理が担当することが多いです。実務では以下の点を押さえるとよいです。
- 温度・湿度の許容範囲を決め、センサで常時監視しアラームを設定する。
- 冗長化(空調機の予備)や定期保守の契約を結ぶ。
- 停電対策としてUPSや非常用電源と連携する。
これらは「サポートユーティリティ」を適切に管理する現場ルールになります。
簡単チェックリスト(サーバ室向け)
- 定常の温湿度記録があるか
- アラームと対応手順が整備されているか
- 年次保守・点検が契約されているか
- 冗長化・障害時の代替手段があるか
FAQ
Q1: UPS(無停電電源装置)はサポートユーティリティですか?
A1: はい。電源を安定供給する設備で、サポートユーティリティに含まれます。
A1: はい。電源を安定供給する設備で、サポートユーティリティに含まれます。
Q2: クラウド環境での「空調」は誰の管理に当たりますか?
A2: 各クラウド事業者(データセンター運営者)が物理的な空調などのユーティリティを管理します。利用者は契約で可用性やSLAを確認します。
A2: 各クラウド事業者(データセンター運営者)が物理的な空調などのユーティリティを管理します。利用者は契約で可用性やSLAを確認します。
Q3: 保守契約はどの管理策に分類されますか?
A3: 保守契約は「委託管理」や「業務継続管理」「運用管理」などの管理策に関わる手段で、ユーティリティそのものとは区別されます。
A3: 保守契約は「委託管理」や「業務継続管理」「運用管理」などの管理策に関わる手段で、ユーティリティそのものとは区別されます。
関連キーワード: JIS Q 27002、サポートユーティリティ、物理的セキュリティ、環境管理、空調、UPS、保守契約、特権管理

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