情報セキュリティマネジメント 2017年 秋期 午前(科目A) 問13
問題文
情報システムにおいて、秘密情報を判別し、秘密情報の漏えいにつながる操作に対して警告を発令したり、その操作を自動的に無効化させたりするものはどれか。
選択肢
ア:DLP(正解)
イ:DMZ
ウ:IDS
エ:IPS
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DLP(情報漏えい防止)【情報セキュリティマネジメント解説】
正解の理由
DLP(Data Loss Prevention:データ損失防止/情報漏えい防止)は、ファイルやメールなどの中身を見て「これは機密(秘密)情報か」を判定します。判定結果に基づき、利用者に警告を出したり、送信や操作を自動で止めたり(無効化・隔離)できます。設問で問われている「秘密情報を判別し」「警告を発令」「操作を自動的に無効化」といった機能は、まさに ア のDLPの特徴です。
(用語注記)DLPは「データを中心に守る仕組み」です。サーバやネットワークの不正侵入そのものを検知するのではなく、データの取り扱い・流出を防ぐ点がポイントです。
解法ステップ
- 問題文で重要な語句を探す:今回は「秘密情報を判別」「警告」「操作を自動的に無効化」。
- それが“データの中身を見て制御する機能”を表すか確認する。
- 選択肢を機能ベースで照合する:
- DLP → データ内容の検査と制御(合致)
- IDS/IPS → ネットワーク攻撃の検知・防御(内容検査ではない)
- DMZ → ネットワークの区画(制御機能ではない)
- 最も合致するものを選ぶ(この問題では ア)。
選択肢別の誤答解説
-
ア DLP
データの中身(例:顧客情報、個人情報、機密文書など)を識別し、ポリシー違反時に警告表示や送信ブロック、ファイル隔離などを行います。設問の要件に完全に一致します。 -
イ DMZ(Demilitarized Zone:非武装地帯)
公開サーバ(Webやメールなど)を外部と内部ネットワークの間に置くためのネットワーク区画です。ネットワーク構成の概念であり、秘密情報の中身を判別して警告・無効化する機能はありません。 -
ウ IDS(Intrusion Detection System:侵入検知システム)
ネットワークやホストの通信・ログを監視して不正な活動を検知し、管理者にアラートを出します。検知は行いますが、通常は自動で操作を「無効化」する(遮断する)機能は持たない点が異なります。また、データの内容を深く解析して機密情報の流出を直接判別する用途には向きません。 -
エ IPS(Intrusion Prevention System:侵入防止システム)
IDSの検知に加え、通信を遮断して攻撃を防ぐ装置です。通信単位での遮断やフィルタリングは得意ですが、「ファイルの中身が機密かどうか」を判定してその操作(例:メール送信)を無効化することが主目的ではありません。
よくある誤解
-
DLPは「すべての漏えいを完全に止める」わけではない
暗号化されたファイルや許可されたクラウドサービス経由の流出など、検出・制御が難しいケースがあります。運用で補う必要があります。 -
IDSとIPSとDLPを混同しがち
IDS/IPSは「攻撃や不正通信の検知・遮断」が主眼で、DLPは「データそのものの流出防止」が主眼です。目的と検査対象(通信かデータ内容か)を意識すると見分けやすいです。
補足コラム
職場でのDLP運用イメージ:
- メールで個人情報を添付しようとするとポップアップで警告が出る。
- 業務PCからUSBメモリに機密ファイルをコピーしようとすると自動でコピーを拒否する。
- クラウドストレージへアップロードされたファイルをスキャンし、機密情報が含まれていればアップロードを保留して管理者に通知する。
導入時は「まずは検出(監視)モードで様子を見る」「許可リストや例外ルールを整備する」「従業員への周知と運用手順」をセットにするのが現実的です。
FAQ
Q. DLPは端末だけでなくネットワークでも動きますか?
A. はい。エンドポイントDLP(端末上で動く)、ネットワークDLP(メールゲートウェイやプロキシで検査)、クラウドDLP(クラウドサービスのデータを監視)など形態があります。
A. はい。エンドポイントDLP(端末上で動く)、ネットワークDLP(メールゲートウェイやプロキシで検査)、クラウドDLP(クラウドサービスのデータを監視)など形態があります。
Q. 暗号化されたファイルはDLPで検出できますか?
A. 暗号化されていると中身を読めないため検出は難しいです。鍵管理や暗号化ポリシーとDLPの組合せで対策します。
A. 暗号化されていると中身を読めないため検出は難しいです。鍵管理や暗号化ポリシーとDLPの組合せで対策します。
Q. 試験対策では何を覚えればよい?
A. 「DLP=データ内容を判別して警告・ブロックする仕組み」「IDS/IPSは通信・攻撃検知/遮断」「DMZはネットワークの区画」という機能の違いを押さえてください。
A. 「DLP=データ内容を判別して警告・ブロックする仕組み」「IDS/IPSは通信・攻撃検知/遮断」「DMZはネットワークの区画」という機能の違いを押さえてください。
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