情報セキュリティマネジメント 2017年 秋期 午前(科目A) 問32
問題文
企業が、“特定電子メールの送信の適正化等に関する法律”における特定電子メールに該当する広告宣伝メールを送信する場合についての記述のうち、適切なものはどれか。
選択肢
ア:SMSで送信する場合はオプトアウト方式を利用する。
イ:オプトイン方式、オプトアウト方式のいずれかを選択する。
ウ:原則としてオプトアウト方式を利用する。
エ:原則としてオプトイン方式を利用する。(正解)
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オプトイン方式【情報セキュリティマネジメント解説】
正解の理由
特定電子メールの送信の適正化等に関する法律(以下「特定電子メール法」)では、広告宣伝目的の電子メールは、原則として事前に受信者の同意(オプトイン:事前承諾)が必要です。つまり、送信者が一方的に広告メールを送り付けるのではなく、受信者があらかじめ受け取ることを了承している必要があります。したがって選択肢のうち、原則としてオプトイン方式を示す エ が正しい説明です。
(補足)法はスパム対策と受信者保護が目的です。受信者が同意していない広告を送り続けることを防ぐため、オプトインが原則になっています。
解法ステップ
- 問題文で問われているのは「広告宣伝メールを送るときの方式の原則」だと把握する。
- 「オプトイン(opt-in)」と「オプトアウト(opt-out)」の違いを確認する。
- オプトイン:送信前に受信者の明示的同意が必要(事前同意)。
- オプトアウト:送った後で受信者が配信停止を選べる方式(事後選択)。
- 法の目的(受信者保護、迷惑メール防止)から、どちらが原則かを判断する。
- 法の基本原則は「事前の同意」=オプトインであり、該当選択肢(エ)を選ぶ。
選択肢別の誤答解説
-
ア: 「SMSで送信する場合はオプトアウト方式を利用する。」
誤り。SMS(ショートメッセージサービス:携帯電話の短いテキストメッセージ)だからといって例外的にオプトアウトになるわけではありません。特定電子メール法の趣旨は媒体に依存せず、原則は事前同意です。 -
イ: 「オプトイン方式、オプトアウト方式のいずれかを選択する。」
誤り。運用で自由に選べるわけではありません。原則はオプトインで、単に「どちらか選ぶ」とする選択肢は法律の原則を正しく表していません。 -
ウ: 「原則としてオプトアウト方式を利用する。」
明らかに誤り。オプトアウトは受信者の負担が大きく、迷惑メールを増やすため法の原則はオプトインです。 -
エ: 「原則としてオプトイン方式を利用する。」
正しい。広告メールは原則、事前に受信者の同意を得てから送信します。
よくある誤解
-
「既に取引がある顧客には何を送ってもよい」
→ 誤解です。既存顧客への案内であっても、内容や同意の有無によって制限がある場合があります。取引関係を理由に送信できる場合もあるが、事前に同意を取っているか、オプトアウト方法の提示などが必要です。 -
「オプトインは面倒だからオプトアウトで運用すればよい」
→ オプトアウトは受信者の権利保護が弱く、法違反や企業イメージ低下・迷惑苦情の原因になります。法の運用と企業リスクを考慮すると、適正な同意管理が重要です。
補足コラム
- 同意の取得方法:ウェブフォームでのチェックボックス、メールによるダブルオプトイン(確認メールで同意確定)などがあります。ダブルオプトインは、入力ミスやなりすましを防ぐため有効です。
- 表示事項:送信者の氏名・連絡先や、容易に利用できる配信停止方法(オプトアウト手段)を明示することが求められます。
- 運用イメージ(社内での対応)
- マーケティングでメールを送る際は、同意記録を顧客データベースに残す。
- 同意の取得日時・取得方法(チェックボックス、確認メール)を保存する。
- 配信停止の窓口(リンク、返信先メール、電話等)を用意し、迅速に停止処理する。
FAQ
Q1: 既に取引のある相手にはオプトアウトで送ってもいいですか?
A1: 取引関係がある場合に限定して例外が認められるケースがありますが、内容や取得経緯によっては同意が必要です。安全策としては顧客からの事前同意を取るか、配信停止手段を明確にしておくことが推奨されます。
A1: 取引関係がある場合に限定して例外が認められるケースがありますが、内容や取得経緯によっては同意が必要です。安全策としては顧客からの事前同意を取るか、配信停止手段を明確にしておくことが推奨されます。
Q2: SMSやLINEはこの法律の対象ですか?
A2: 「電子メール」に該当する携帯メールは原則対象です。SMSやメッセージングプラットフォームは技術的仕様で扱いが異なる場合があるため、扱いに迷うときは社内の法務や専門家に確認してください。試験上は「媒体にかかわらず広告メールは原則オプトイン」と覚えておけばよいです。
A2: 「電子メール」に該当する携帯メールは原則対象です。SMSやメッセージングプラットフォームは技術的仕様で扱いが異なる場合があるため、扱いに迷うときは社内の法務や専門家に確認してください。試験上は「媒体にかかわらず広告メールは原則オプトイン」と覚えておけばよいです。
Q3: 同意の記録はどのくらい保存すれば良いですか?
A3: 法律で厳密な保存期間が示されることは少ないですが、万が一の苦情や調査に備え、送信日から一定期間(運用上3年程度など)保存する運用が望ましいです。社内規程で期間を定めて運用してください。
A3: 法律で厳密な保存期間が示されることは少ないですが、万が一の苦情や調査に備え、送信日から一定期間(運用上3年程度など)保存する運用が望ましいです。社内規程で期間を定めて運用してください。
関連キーワード: オプトイン、オプトアウト、特定電子メール法、広告メール、同意取得、配信停止、ダブルオプトイン

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