情報セキュリティマネジメント 2017年 秋期 午前(科目A) 問33
問題文
著作権法において、保護の対象となら得ないものはどれか。
選択肢
ア:インターネットで公開されたフリーソフトウェア
イ:ソフトウェアの操作マニュアル
ウ:データベース
エ:プログラム言語や規約(正解)
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著作権の保護範囲【情報セキュリティマネジメント解説】
正解の理由
著作権は「思想や感情を創作的に表現したもの(著作物)」を保護します。つまり、文章やプログラムのソースコードのような「表現」は保護されますが、アイデア・方法・手続き・ルール・原理そのものは保護されません。設問の選択肢では、プログラム言語や規約は「言語やルール(方法・システム)」に当たり、著作権の保護対象にはなりにくいため、エが正解です。
ポイントを一言でまとめると「表現は保護、アイデアや仕組みは原則保護されない」です。
解法ステップ
- 「著作権が何を守るか」を思い出す:創作的な表現(文章、音楽、絵画、ソースコードなど)。
- 各選択肢を「表現か? アイデア/方法か?」で判定する。
- 表現(文章や実際のコード、編集されたデータ集合)は保護されやすい。
- 言語や規約(ルール・手順・アルゴリズム)は方法・仕組みであり保護されにくい。
- 最も「表現ではない」ものを選ぶ。ここではプログラム言語や規約が該当する。
選択肢別の誤答解説
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ア: インターネットで公開されたフリーソフトウェア
公開の有無や無償配布(フリー)であっても、ソースコードやオブジェクトコードは著作権で保護されます。ライセンスによって利用条件が与えられるだけで、著作権そのものは存在します。 -
イ: ソフトウェアの操作マニュアル
マニュアルは文章という「表現」ですから、著作権で保護されます。図表や説明文の独自性があれば著作物性が認められます。 -
ウ: データベース
データベース自体は、データの選択・配列・編集に創作性があれば著作物として保護されます(編集著作物)。日本にはEUのようなデータベース専有権はありませんが、独自の編集で保護されることが多いです。 -
エ: プログラム言語や規約
プログラミング言語や通信規約などは「誰でも使えるルール・方法」です。著作権は原理やルール自体を保護しないため、これが最も保護されにくい選択肢です。ただし、言語仕様書そのものの記述文は文章として保護され得ます。
よくある誤解
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「公開すれば著作権はなくなる」
実際は公開の有無にかかわらず著作権は発生します。公開すると利用条件(公開ライセンス)で権利行使の方法が変わるだけです。 -
「プログラム言語もコードだから保護される」
言語そのもの(文法や命令セット)はアイデア・方法に当たり、著作権で保護されません。ただし、言語の仕様書や解説書の文章は保護されます。 -
「データベースは絶対に保護されない」
データ自体は事実であれば著作物ではない場合がありますが、データの選択・配列・編集に独自性があれば編集著作物として保護されます。
補足コラム
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著作権で守れないものを守る方法
仕様書や規約そのもの(アイデア・ルール)を守りたい場合は、次の手段が現実的です:- 特許(発明として要件を満たせば技術的アイデアを保護)
- 営業秘密(秘密保持契約やアクセス管理で情報を秘密に保つ)
- 契約(相手に利用制限を課す)
例えば社内で新しい通信プロトコル(ルール)を作ったら、公開前は秘密保持で守り、必要なら特許を検討します。
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職場での運用イメージ
仕様書や設計文書は「著作権で保護され得る表現」なので、作成者や会社の帰属ルール(就業規則や契約)を決め、公開時はライセンスやNDA(秘密保持契約)を使って扱いを明確にします。
FAQ
Q1: ソースコードは必ず保護されますか?
A1: はい。ソースコードは表現として著作権で保護されます。ただし、アルゴリズムのアイデア自体は保護されません。
A1: はい。ソースコードは表現として著作権で保護されます。ただし、アルゴリズムのアイデア自体は保護されません。
Q2: API仕様やプロトコルは著作権で守れますか?
A2: 仕様書の文章は著作権で守られますが、APIの概念・仕様そのもの(インタフェースのルール)は著作権で保護されないことが多いです。必要なら契約や特許で補います。
A2: 仕様書の文章は著作権で守られますが、APIの概念・仕様そのもの(インタフェースのルール)は著作権で保護されないことが多いです。必要なら契約や特許で補います。
Q3: フリーソフトって著作権を放棄しているのですか?
A3: いいえ。多くは著作権を保持したまま、利用条件を明示したライセンス(例:GPL、MIT)で使用を許諾しています。ライセンス条件に従う必要があります。
A3: いいえ。多くは著作権を保持したまま、利用条件を明示したライセンス(例:GPL、MIT)で使用を許諾しています。ライセンス条件に従う必要があります。
関連キーワード: 著作権、著作物、表現とアイデア、ソフトウェア著作権、データベース著作権、プログラム言語、仕様書、秘密保持、ライセンス、特許

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